善の力(一)
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文/広西省の大法弟子 風雨

 【明慧日本201288日】十数年の修煉を経て、少しずつ「慈悲は天地に春をもたらし、正念は世の人を救う」(『洪吟二』「法正乾坤」)と師父がおっしゃったことの意味を理解しました。

 法の中で善を体得

 19997.20の時、中共の厳しい迫害に対して、私は必死に抵抗しました。悪党のでっち上げた天安門焼身自殺ビデオを見せられたとき、私は「恥を知れ、まったく嘘だ」と中共を罵りました。中共の古参幹部である喬石らは法輪功に対して詳しく調査し、法輪功は「百利あって一害もなし」という結論を出したにも関わらず、なぜこれだけよい功法、これだけよい師父、よい人々が迫害されなければならないのか、全く理解できませんでした。

 当時、江沢民を始めとする中共悪党は、全力を挙げて法輪功を迫害していました。会社の社長、同僚、親戚、友達、隣近所などは皆変わりました。公安、610弁公室、政法委(編集者:政治法律委員会と呼ばれる公安、司法、裁判を統括する特権機構)などは法輪功を弾圧し、大きな罪を犯しました。

 中国人は愚かなのでしょうか、いいえ、善良な多くの国民はたくさんの圧力と苦難に耐えています。中共がたくさんの政治運動を起こし、長い間人々を洗脳した結果、人々は服従させられ、自分たちは無力な庶民に過ぎないと思い込まされました。法輪功が迫害されていますが、真の被害者はこのような国民たちです。これだけ多くの人々は大法の真相を知らず、迫害を制止せず、さらに迫害に加担してしまえば、よい将来はなくなります。このような生命こそ可哀そうです。私はこのような人を敵に回していいのだろうかと思いました。

 師父は修煉者には敵がいないとおっしゃいました。これは修煉者にとって最高の境地であり、寛容と慈悲に満ちた次元です。ここまで考えたら、暖かいエネルギーが流れてきて体が軽くなりました。

 善を持って人に接し、邪悪の迫害を解体する

 7.20に弾圧が始まってから、私は当局の重点監視対象になりました。隣近所には監視役がいて、周りにはいつもパトカーがいました。電話は盗聴され、行動の自由もなくなり、他の地区へ行くにも県書記の許可が必要になりました。毎日自分の行動の報告を義務付けられて、法輪功を批判する会議にもよく参加させられました。

 師父は「本当の慈悲の力は全ての正しくない要素を解体することができる」とおっしゃいました。

 迫害が始まってから、私は地元を離れてはならないと言われ、行動を制限されました。1999年10月に、私は報告なしで外出しました。すると、会社の監視役たちはとても慌てました。後で、なぜ報告しなかったのかと責めてきました。私は善意を込めて、「これは憲法にある権利です。私は悪人ではなく、しかも良い人になろうとしています。ご安心ください」と言いました。これで、私は自由にどこでも行けるようになり、報告をしなくなりました。その代わりに、追跡の電話が来ました。会社や610弁公室、政法委、公安局などからよく掛かってきました。会社は多くのとき、私の情報が欲しいと言い、時にはすぐに帰りなさいと命令してきました。また時には、上の命令があるので早く帰りなさい、会社が罰せられるからと言いました。

 このような理不尽な要求を私は無視します。もちろん、逃げはしません。時には会社や監視役のメンツに配慮して帰ることもあります。それは真相を伝えるためでした。ある日、会社の政治討論会に参加し、体験談を書いて提出するように求められました。私はその機会を利用して、法輪功への認識、自分の修煉後の変化を話して、法輪功が一番良い、社会に百利あって一害もないのに、今政府は法輪功を弾圧して、私たちを対立の立場に押し付けたと書きました。さらに、もともと政府は法輪功を認めて表彰もしたのに、急に弾圧をはじめたことや、人々は物事の良し悪しすらも見分けられなくなったことなどを書きました。それから、無神論と有神論についても書いて、それを会社に提出しました。

 ある日、公安局長が午後三時に家を訪問すると電話で知らせてきました。私は、大法弟子を大事にして、自分に業を造らないようにと念じました。結果的に、そのまま夜九時過ぎになり、時間がないと言ってそのまま来なくなりました。

 私の親戚(同修)は不当に連行されて、懲役刑を言い渡されました。これについて、私は何回も関係者を尋ねて、判決の法律的根拠を問い、真相を伝えました。毎回、「貴方たちは大法弟子を大事にして迫害をせず、自分に業をつくらず、自分のために良い未来を選択しましょう」と心の中でこう念じました。心の中に法と師がいらっしゃり、真念と善心があるため、衆生も善で対処してくれます。私がどこかへ行って誰かと会う時、皆が礼儀正しく接してくれ、お茶を出したり握手したりしてくれました。

 師父は『二〇〇九年ワシントンDC国際法会での説法』の中で「善の最大の現れは慈悲であり、慈悲は巨大なエネルギーの現れで、すべての正しくないものを解体することができます。」とおっしゃいました。このように、私は十数年来、絶えず邪悪からの圧力を受けましたが、穏やかに乗り越えてきました。

 (続く)

 
(中国語:http://www.minghui.org/mh/articles/2012/7/20/260383.html)
 
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