山東省:労働教養所が法輪功修煉者の面会禁止
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  明慧日本2012年10月16日】山東省済南市に住む法輪功修煉者・徐延江さん(65)は今年8月4日午後、神韻公演のDVDを配っていたところ、杆石橋派出所の警官に不当に連行され、張荘留置場に拘禁された。徐さんの家族は、徐さんの解放を求めて関係部門を訪ね回った。半月後、同派出所は家族に通知しないまま、徐さんを秘密裏に済南市第二男子労働教養所に移送した。家族は行方の分からない徐さんを懸命に探し、やっと見つけたが、教養所側は汚い手段で面会を阻止した。

 徐さんは法輪功を修煉する前に、咽頭炎、肝炎、高脂血症などを患い、入院したり薬を飲んだりしていたが、病気はよくならず、農作業も5、6年前からできなくなった。1998年から、徐さんは法輪功を修煉し始め、しばらくして、すべての病気が完治した。

 しかし、1999年7.20から中共(中国共産党)当局は法輪功への弾圧を開始した。徐さんは自らが受けた法輪功の恩恵を人々に話し、法輪功が迫害されている真相を伝えた。そのため、徐さんは今回を含め、当局に4回にわたって不当に連行・拘禁され、労働教養処分を科された。

 家族は徐さんが連行された後、あちこちの関係部門に徐さんの解放を求めたが、徐さんは解放されなかった。家族は8月16日、留置場に行き、徐さんとの面会を求めたが、留置場側は「まず200元を支払え。徐に会いたければ、徐と一緒に留置場で食事しろ。でなければ駄目だ」と言った。家族は徐さんに会いたいため、言われた通りに従った。留置場側はなぜ、家族にこのような方法を採ったのか。それは、留置場で迫害に抗議し、断食している徐さんを労働教養所に送ろうと企んでおり、もし、徐さんが2週間も食事をしなければ、必ず教養所の健康診断に引っかかると考えていたからである。徐さんは断食を断念した。留置場側は家族に「2日後、徐を釈放する」とも言った。 

 しかし2日後になっても、留置場からの電話はかかってこなかった。夜になって、杆石橋派出所の警官が村委員会に来て、家族が呼ばれた。警官は家族に「徐はすでに労働教養所に送った。この文書に署名しろ」と強要したが、徐さんの妻は「字を書くことができない」と言って、署名を拒否した。警官はすぐに自分で徐さんの妻の名前を書きつけた。

 家族が警官に徐さんをどこの労働教養所へ送ったのかと聞くと、警官はあいまいな態度で教えなかった。家族は仕方なく8月20日、杆石橋派出所に行き、徐さんが拘禁されている場所を聞いたが、結局、教えてもらえなかった。

 その後、家族はあちこちを訪ねて、やっと徐さんが章丘官荘にある省第二労働教養所に収容されていることが分かり、家族は教養所を訪れた。しかし、受付で名簿を調べても、徐さんの名前を見つけることはできなかった。家族が「法輪功を修煉しているという理由でここに拘禁されていると聞いた」と言うと、受付は「法輪功なら法輪功と、早く言え」と言いながら電話して、徐さんの拘禁を確かめた。

 家族はすぐに徐さんとの面会を求めた。受付が「絶対に法輪功の良いことを言うな。面会ができないぞ」と言いながら、家族を教養所の中に入れた。しかし、教養所の警官は家族に「徐に会いたければ、法輪功を罵れ」と強要し、家族は「徐延江は法輪功を修煉して元気になったので、法輪功を絶対に罵れません」と答えた。警官は「罵れないのなら、帰れ」と家族を追い出した。家族はやむを得ず、徐さんの着替えを置いて帰って行った。

 その後、家族は杆石橋派出所、司法鑑定所、民政局、区の陳情所、省司法庁などに行き、徐さんの解放を求めたが、各部門とも「うちとは関係ない」と言い、責任を取ろうとしなかった。徐さんはいまだに拘禁されている。

 
(中国語:http://www.minghui.org/mh/articles/2012/10/14/264013.html)
 
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