山東省:臨沂市の裁判所 法輪功修煉者2人に秘密裏裁判を開廷
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  【明慧日本2012年10月19日】山東省臨沂(りんぎ)市に在住の法輪功修煉者・トウ良存さん(53)、付桂英さん(43)、鄭文遠さんの3人は今年6月6日、同市の蘭山区で警官に不当に連行されて市刑務所に拘禁された。7月6日、トウさんと付さんは逮捕状を出されたが、2人の家族は、北京の弁護士に2人の弁護を依頼した。しかし、蘭山区山岳地帯検察院と公安局は、弁護士とトウさん、付さんとの面会を妨害したうえ、弁護士と2人の家族に何の通知もしないまま、2人に対する裁判を開廷した。

 刑務所に拘禁されたトウさんは断食をして抗議をしたが、灌食された。付さんも刑務所で様々な迫害を加えられたため、白髪が増え、顔色も悪くなった。

 トウさんは法輪功を学び始めてから、持病が全快し、心身共に元気を取り戻した。しかし、トウさんは法輪功を学んでいるという理由で、常に中共(中国共産党)当局に騒ぎ立てられ、家宅捜索が行われ、2回も労働教養を宣告された。

 付さんは法輪功を学んでから、法輪功の「真・善・忍」の原則に従って己を律し、親孝行な嫁・良妻賢母で円満な家庭を築いた。しかし、付さんは法輪功を学んでいるという理由で、中共当局に2回拘禁されたことがある。

 今年6月6日、トウさん、付さん、鄭文遠さんの3人は苗荘小区に住んでいる友人の家を訪ねたところ、五里堡派出所の警官に不当に連行され、市刑務所に拘禁された。3人の家族は刑務所に面会に行ったが、面会を許されなかった。そして、家族たちは国保(国家安全保衛)大隊に行き、3人の解放を求めたが、警官に追い出された。

 7月6日、公安局はトウさんと付さんに逮捕状を出した。鄭さんは労働教養処分を下され、労働教養所に移送されたが、健康診断の結果が不合格だったため、7月12日に釈放された。しかし、警官は鄭さんの釈放を家族に知らせなかった。警官は鄭さんの両親(80代)の家に行き、「この文書にサインをすれば、あなたの娘を釈放する」と言って鄭さんの両親を騙し、両親に、法輪功の修煉を放棄する旨の書面にサインを強要したという。

 9月7日午前、トウさんと付さん2人の弁護士は検察院に行って、2人の案件に関する公文章をコピーし、弁護の手続きを済ませて2人に会いに行ったが、刑務所側から「この案件は期限が超過しているので、面会できない」と言われた。弁護士は刑務所側に「検察院と連絡してもらえますか」と頼んだ。検察院側は「この案件は公安局に差し戻した」と伝えてきた。考えてみれば、弁護士は弁護の手続きを検察院で済ませたばかりだった。当日午後、家族は公安局を訪ね、案件のことを聞いてみた。公安局側は「すでに検察院に戻した」と答えた。検察院と公安局の返答は矛盾していた。

 9月20日、弁護士は再び刑務所へ行き、当事者との面会を求めた。刑務所側は「案件の補充の調査段階に入ったので、今日は会えない」と言った。「9月30日にこの電話番号に電話をかけて聞いてみれば、面会日が通知されるかもしれない」と言って、弁護士に電話番号を渡した。

 弁護士は9月29、30日にかけて、渡された電話番号に何度もかけたが、留守番電話だったり、電話に出ても無言だったりした。仕方なく、家族は裁判所の窓口に行き、案件のことを聞いたが「その案件は、見たことがない」と言った。

 司法関係部門は中国全土と同じように9月30日から10月7日まで休日だった。しかし、その休みを終えた翌日、トウさんと付さんは、秘密裏に裁判が開廷されたという。

 情報筋によると、トウさんと付さんは9月27日、刑務所で検察院からの起訴状を受け取ったが、検察院側は家族と弁護士には通知をしなかったという。

(注:法輪功修煉者を迫害している主要な責任者らの情報は、中国語のページを参照)

 
(中国語:http://www.minghui.org/mh/articles/2012/10/16/264091.html)
 
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