黒竜江省:流浪生活10年 弁護士が再び不当連行
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 【明慧日本2012年10月1日】黒竜江省慶安県の弁護士・劉忠傑さんは先月10日、同省の綏化県で警官に身柄を拘束され、県留置場に拘禁された。

 劉さんは慶安県の天成弁護士事務所所属の弁護士だった。劉さんは法輪功を学んでいるとして、事務所側に解雇され、中共(中国共産党)当局に家宅捜索・連行・拘禁などを加えられ、放浪生活を10年も余儀なくされた。

 劉さんは法輪功を学ぶ前は、弁護士として仕事を依頼された当事者からの過払い金を平気で取っていたが、法輪功を修煉してから、劉さんは変わった。劉さんは当事者のことを第一に考え、できる限りの力を尽くし、案件の費用を比較的低い基準で設定し、これまで多めに受け取った費用も当事者に還した。法輪功の修煉を通じて、劉さんは道徳が向上し、心が広く、楽観的になり、とても元気になった。

 しかし、1999年7.20から、中共当局は法輪功への弾圧を開始した。同年の10月29日、劉さんは法輪功への迫害停止を求めるため、北京へ行こうとしたが、北京へ行く列車の中で連行され、地元に戻されて留置場に2カ月間以上拘禁された。

 劉さんの勤め先の事務所の主任は、劉さんが再び北京に行かないよう、自ら2000年4月19日に劉さんを留置場に送り込んだ。留置場の不当拘禁に対して、劉さんは断食で抗議したが、警官に灌食されたり、縛られたりした。その他、留置場で不明な薬物を注射された後、劉さんの月経は濃い緑色になった。その後、劉さんはけいれんを起こし、危篤に陥ったため釈放されたが、帰宅した劉さんは監視され、監視の人が劉さんの家に住み込むこともあった。

 2001年1月17日、劉さんと他の法輪功修煉者10数人が一緒に郊外へ行き、法輪功のチラシを配った際、派出所の警官に連行され、留置場に拘禁された。そして22日、何の法的手続きもない状況下で、留置場の所長は劉さんと法輪功修煉者2人を秘密裏にチチハル双合労働教養所に移送し、労働教養1年を科した。

 教養所側が劉さんに「三書」を書くよう強要したが、劉さんは拒否したため、独房に拘禁された。2001年10月26日、警官が法輪功修煉者2人に対して暴行するとき、劉さんは前に出て制止した。そのため、警官にガムテープで口を封じられ、鉄の椅子に座らされ、拷問を受けた。鉄の椅子で6日間拷問を受けた劉さんは両足が腫れ上がり、何度も意識不明になった。命の危険が迫った劉さんの様子を見て、警官はやっと拷問をやめたという。

 2001年12月末、劉さんは理由もなく労働教養の期間を延長されることが決まったことに対し、断食をして抗議を行った。断食の4日目、劉さんはベッドに固定され灌食された。教養所の医者が太くて長いゴムチューブで劉さんの鼻から挿入した。劉さんは鼻からすぐに出血し、涙も止まらず、耐えられない痛みを伴った。

 2002年1月19日、弁護士事務所の主任が劉さんの自宅に来て、「法輪功をやめず、労働教養処分を受けたお前を解雇する」と宣告した。

 劉さんは帰宅しても、地元の610弁公室の警官からの嫌がらせ、監視、家宅捜索などが絶えなかった。さらに、警官は劉さんの夫に対しても、繰り返し脅迫したという。

 2003年4月13日午前、地元の派出所の警官4人は、いきなり劉さんを家から引っ張り出し、留置場に拘禁した。劉さんは断食で抗議し、5日目に釈放された。同年7月25日、劉さんは姉と一緒に法輪功のチラシを配った時、再び連行された。その後、釈放された劉さんは迫害から逃れるため、流浪生活を余儀なくされた。

 しかし、10年の流浪生活を経た劉さんは先月10日、綏化県で再び連行されたという。

 (注:法輪功修煉者を迫害している主要な責任者らの情報は、中国語のページを参照)

 
(中国語:http://www.minghui.org/mh/articles/2012/9/26/263256.html)
 
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