自我を放下して、歩むべき道が見えてきた
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文/海外の大法弟子

 【明慧日本2013年4月18日】私は1998年に法輪大法の修煉を始めました。以前、私はある関をずっと乗り越えられませんでした。それは相手と面と向かって真相を伝える時、どうしても相手との間に隔たりを感じ、話をいかに持ちかけたら良いかが分かりませんでした。他の同修は正念が強く、相手に真相をうまく伝えているのを見て、私は焦りました。同修と交流すると、一人一人に違う道があり、直接真相を伝えられなければ、後方のサポートの仕事をしてみてはどうかと助言されました。安心はしたものの、やはり師父の弟子に対する要求に達していないと感じざるを得ませんでした。

 今年の3月、私は2日間の休暇を取り、ピッツバーグに真相を伝えに行きました。2日目に市の中心部で真相を伝えましたが、今までになく、とても順調に感じました。帰りに、私は車の中で同修と交流し、突然自分の問題に気づきました。

 師父は『二〇〇四年ニューヨーク国際法会での説法』の中でおっしゃいました。「宇宙の過去は私(し)のためのものでした。人間について言えば、肝心なとき本当に他の人のことを振り切ってしまうのです。法を正しはじめた頃、『あなただけが他の人のことを気にしている』とこのように言ってくれた神がいました。皆さんがこれを聞いても不思議に思いますが、皆さんは大法が造った、他人のために考える正法正覚の生命だからです。もし私が何もしなければ、すべての生命は歴史とともに終焉を迎えることになります。ですから、一つの生命にとって、何かをするとき他人を配慮し、寛容を表すことができれば、このときこの生命は『他人のために』という基点に立っているからです」

 以前の私が、相手との間に隔たりを感じて話しかけられなかった理由は、師父の説法にあったように、内心は私(し)のためであり、他人を顧みず、心に自分しかなく、他人の存在がなかったからでした。

 ピッツバーグ市で直接真相を伝えた時、内心には完全に他人のためになろうという強い一念がありました。目に見えた一人一人に、私は心底から近づきたい、話をしたい、声をかけたいと思ったのです。相手がどんな反応を見せようと、私は心底から彼らに優しく接していきたかったのです。こういう気持で、相手に近づいて声をかけた時、非常に自然で隔たりがなく、真相を伝えることも容易にでき、良い効果を得ました。

 私が本当に自分の利己心に気づき、心から他人に関心を持ち、他人を愛護し、他人に良くしてあげようと思った時、周囲も変化を見せ始めました。以前の、真相を伝えても効果がなく、どうしようもない感じが消えていきました。そして、自分の内心の善の念が周囲の一切に溶け込み、構想が広くなり、本心から周囲の人々と親しくなりたいと思い、真相を伝えるチャンスはどこにでもあると感じるようになりました。

 以前の私は、会社で自分の仕事をきちんとこなすだけで、周囲の人との付き合いがありませんでした。同市から帰ってきて出社した初日、私は同僚を見るととても親近感を覚え、明るく彼らに挨拶をし、自然に同市で真相を伝えたことに話が及び、ついでに彼らにも真相を伝えました。現在、私は毎日同僚と談笑し、数人の同僚は大法を学びたいという意向も見せています。

 かつての私の心には自分しかなく、妻はずっと苦しみ、私にも冷たく当たっていました。私は妻に良くしているのに、なぜこうなのかと理解に苦しみ、自分の無力さを感じていました。ピッツバーグから帰ってから私は原因が分かり、内心から妻に良くしようと思い、以前のような妻の喜びを買うような情を捨てました。自我を放下してから、今まで理解できなかったことが分かり、どうすべきかも分かってきました。

 私は以前、妻から衛生的でなく、農民のようだといつも文句を言われていましたが、全然気にしませんでした。かえって、なぜ私を見下しているのかと内心から反感を抱いていました。今の私は毎朝、きちんとネックタイを締めて出勤し、同僚の皆が驚いています。私は冗談半分で彼らに言いました。「私は上司になろうとしています。これからは私の話を聞くように」

 当時、関を乗り越えられない同修をみて無気力だと感じると同時に、見くびる心もありました。観念を転換してから、私は本心から同修の一人一人に良くしてあげようと思うようになりました。ある日、車で帰宅する途中、私は師父が弟子の一人一人を大切にされていることを思い出し、自分も心底から同修の皆が法を正す最後まで辿りつけるようにと願い、涙がいつの間にか流れていました。

 師父は『北米五大湖地区法会での説法』の中でおっしゃいました。「一人の大法弟子として、偉大な慈悲者として、人類のどの環境においても最も素晴らしく、最も慈悲であり、生命にとって有益なのです」

 自我を放下してから、私は私の歩むべき道を見つけることができました。

 
(中国語:http://www.minghui.org/mh/articles/2013/4/8/271844.html)
 
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