恐れる心を取り除く中で成熟に向かう
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文/中国の大法弟子 洗静

 【明慧日本2015年1月24日】私は1999年「4.25」の直前に大法の修煉を始めました。当時、法を習って間もなかったため、「7.20」以後、邪悪の天地を覆い隠すような迫害の中、私はしばらく回り道をしました。今、それを思い出すと、本当に後悔してやみません。2002年5月の末、私は巣窟に不当に拘禁され、2年足らずで2003年の末に、家に戻りました。同修は私を説得し、助け、師尊も私を放棄されず、こうして、9月か10月頃に、私は再び大法の修煉に戻り、厳正声明を書きました。

 恐れる心を修めてなくす

 法を学ぶことを通して、私は、邪悪に連行された原因が分かりました。それは自分に顕示心、歓喜心などの人心があり、内に向けて探し、自分を修めることが出来なかったからでした。今回の教訓を得て、法を学ぶことの重要性が分かりました。しかし、当時、私にはひどく恐れる心がありました。例えば、凶悪な警官に連行された時の暴力シーンが頭に浮かぶと、もう恐ろしくて耐えられなくなり、また、廊下に何かの音がすると、私は、驚いて、声も出せず、呼吸も抑えてしまうほどでした。ある日、妹婿は妹に「あなたがお姉さんについて大法を学ぶならば、僕は派出所にお姉さんを通報する」と言いました。それを聞いた私は、数日間びくびくして恐れていました。時には、法を学んでいると、誰かが家に侵入して、私の本を奪い取るように感じて仕方がありませんでした。その時、私はどこに隠れたらいいのか分からず、地面に隙間でもあれば入りたいぐらいの気持ちで、怖くて、使っていない冷蔵庫やドラム缶に大法の書籍を隠したりもしました。

 恐れていたため、町役場、住民委員会の人は、10日の間に、私の家に3回も嫌がらせに来ました。これで、私はさらに怖くなって、家には住めなくなりました。静かにならない私は、心が辛くて、心配ばかりして、法を学ぶことも、正念を発することもしっかりできませんでした。

 私は知り合いのおばさんの家に行って、事情を話しました。おばさんは私の状況を見て、同修の娘さんの家で家政婦をする仕事を紹介してくれました。環境が変わってから、私はやっと法を学ぶことが出来るようになり、状態も大分改善されました。

 2カ月後、私は同修である母親の所に身を寄せました。そこで、毎週同修は私に大法資料、『九評』、DVDなどを送ってくれるようになりました。ある日、同修が来なかったため、私はまた怖くなりました。「同修は何かトラブルにあったのではないか、もし私は白状されたらどうしょう」とばかり思って、同修の家を訪ねる勇気もありませんでした。次の週に、同修がやって来ました。しかし、私は依然として怖くて、わけが分からず、とにかく怖くてたまりませんでした。私はこの恐れる心に捉えられ、朝、目が覚めてから、夜、眠りにつくまで、毎日怖くて、怖くて、元気が出ませんでした。私は、その恐れる心は本当の自分ではないことも分かっていますが、しかし、どうしてもその気持ちを抑えることが出来ませんでした。

 師尊は「法は一切の執着を打破することができ、一切の邪悪を打破することができ、一切の虚言を排除することができ、法は正念を固めることができるのです」[1]と説かれています。そこで、私は法をたくさん学ぶようにして、1日10数回発正念をし、さらに、同修が正念を持って関門を突破する交流文章を読んで自分を励まし、恐れる心をとにかく排除して滅し、全面的に旧勢力の按排を否定しました。

 資料を配りに出かけると、私の心拍数はすぐに上がってしまいました。しかし、私はこの邪悪の要因を決して認めてはいけない、私を脅そうとしている邪悪に、絶対従ってはいけないと思いました。さらに、「私が資料を1枚撒いたとしても、それは恐れる心を滅し、邪悪を滅して、人を救うことになる」と思いました。しばらく努力した結果、状況はようやく変化を見せ始めました。最初は、朝から昼まで怖く感じていましたが、その後、朝だけ怖く感じるようになり、恐れる心は確実にすこしずつ弱まりました。こうしてしばらく修めて、恐れる心は消えました。恐れる心を取ってくださった師尊に心から感謝いたします。

 毎回、資料を配りに行く前に、私は、「私は宇宙の中で最も正しいことをしています。邪悪は見えない、聞こえなくなります」と一念を発するようにしました。そうすると、いつも順調でした。でも、虚像を演じて、私を試すこともありました。ある日、閉鎖的な団地で資料を配っていました。一つの集合住宅の区画を配り終わって、入口を出た時、1台のパトカーがちょうどその入口の前にゆっくりと入ってきました。その時、私は怖くなって、顔色も変わったと感じましたが、しかし、私は一所懸命落ち着いた振りをして、次の区画に来ました。しかし、そのパトカーも次の区画について来ました……。パトカーに乗った人がその建物に入ってから、私はやっと一息つきました。私は自分を少し調整して、発正念をし、別の区画に入って資料を配りました。私はDVDをある家の扉の隙間に挟み、次の家に行こうとした時、その家から男の人が出てきて、私に「あなたは何をしていますか」と聞きました。彼は他の家のドアを眺めて、それから自分のドアからDVDを取り、「これはあなたが入れたのですか」と聞きました。私は、「あなたは見ますか? 見なければ、それを持ち帰りますが」と言うと、彼は、「見てみましょう」と言いました。

 帰って来て、自分に向けて不足を探してみました。これらのことはやはり私の恐れる心から来たものだと思いました。私はパトカーを恐れ、人に会うのを恐れ、面と向かって資料を配る事を恐れていました。これらの恐れる心はいつも姿を変えて、私を操り、私に妄想をたくましくさせました。例えば、同修の家に行くと、そこが監視されていないか、同修は連行されていないかとばかり思い、結局、そのプレッシャーで、同修の家に行く勇気をなくしてしまうのです。これらがすべて妨害だと私は認識しました。そこで、私は精神を集中して、自分を妨害し、恐怖を覚えさせる黒い手や卑しい鬼を一掃するように発正念をしました。「私は師父と契約を交わし、この乱れた人間世界に来たものです。すべての恐れる心、人心、また様々な執着心は私ではありません。それはすべて観念です。私はそれらを突破し、それらを取り除き、何をしても、大法を出発点にして、決して後退しません」と思いました。また「後退することは恐れる心に、また人心と執着心にエネルギーを増すことになり、それらのものを強め、拡大させることになります。なぜなら、すべては物質だからです。師父も『物質と精神は同一のものです』[2]とおっしゃっています。恐れているのは私ではありません。正々堂々として、大法の中にいるのが最も安全です」と私は思いました。

 旧勢力の按排を否定し、成熟に向かう

 修煉は厳粛なものです。いささかの偽りも有しません。2011年の年末のある日の午後3、4時ごろ、私は1人の30代の男性に真相を伝えましたが、彼は私の洋服を掴んで、私のことを通報しようとしました。私は彼に真相を話しても、彼はまったく聞かず、派出所に電話をしました。この時、やじ馬見物する人が多くて、みんなは彼を止めようとしましたが、しかし、彼はまったく聞く耳を持とうとしませんでした。

 警察の車がやって来ました。幹部らしい警官は、たくさんの人が囲んで見ているのを見て、「資料を僕に見せてください」と言いました。私は彼にも読んでほしいと思い、彼に資料を渡しました。彼は資料を手に握って、「あなたは帰っていい」と言いました。この時、人々も去って行きました。しかし、私がまだ遠く離れていない時、警官は後ろから私を捕まえ、3、4人の警官が私を持ち上げ車に入れました。その後、また私を派出所の部屋に下ろしました。私は床に座って、発正念をしました。さらに「警官達も真相を知らないから、絶対に大法弟子に対して罪を犯させてはいけない」と思いました。私は立ち上がって、パソコンの前に座っている警官に真相を伝えました。彼はもう1人のボスらしい人と一緒に私を鉄の椅子に座らせ、施錠して、それから私を鉄の囲いに入れました。私は何も協力せず、彼らが何を言おうが、何を聞こうが、私は一切聞かないようにしました。私は師父の『論語』を一心に暗唱し、正念を発して、真相を伝え、大法弟子の歌を歌いました。私は自分を探しました。自分の焦る心、話す時に法に基づいていないところ、警官を恐れる心などを見つけました。私はそれらを徹底的に否定しました。師尊のご加護と同修たちの発正念の助けにより、7時間後に、私は無事に家に戻って来ました。派出所は真相資料を没収しましたが、200数元の真相貨幣を私に返してくれました。師尊のご加護と同修たちの正念による加持に感謝します。

 大法に導かれ、私は一歩一歩成熟に向かっています。私の所にも一輪の小さな花を咲かせました。バスに乗る時、買い物する時、会う人には必ず真相を伝え、神韻DVDと真相DVDを配り、三退を勧めています。この数年間で、私は3千人程の人を三退させ、千枚ほどの神韻DVDを配りました。これを言うのは、自画自賛するのではなく、大法の偉大さを実証したいと思っているからです。大法は私を旧勢力の手から離脱させ、さらに、私を正し、成熟させてくださいました。

 注:
 [1] 李洪志師父の経文:『精進要旨(二)』「妨害を排除せよ」
 [2] 李洪志師父の著作:『転法輪

 
(中国語:http://www.minghui.org/mh/articles/2015/1/10/302769.html)
 
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