文/日本の大法弟子
【明慧日本2015年5月5日】皆さんは2011年の東日本大地震を覚えているでしょうか? 2011年3月11日(金)、私はいつものように家でいくつかの事務処理をしていると、突然揺れ始めました。家全体が激しく揺れ始めました。私は大波に揺られる小船に乗っているように、しっかり立つことも出来ませんでした。家のものが落ち始め、戸棚も揺られて元の場所から動き、私は倒れないように一所懸命にパソコンに掴まって、あちこちで倒れそうになっているものを支えようとしました。
その時、私の最初の反応は、私は大法弟子であり、私には師がおり、法があり、法が乾坤を正し、邪悪を一掃するというものでした。私は師父の『論語』を暗唱し始め、心はとても落ち着いており、少しも怖く感じませんでした。数分後、大きな地震が止まりましたが、しかし余震が止まらず、家がいつも揺れていると感じ、ただ、先ほどの勢いはなくなりました。家族は私が依然として揺れる家の中に座っているのを見て、とても驚きました。他の人は皆外に逃げているのに、私だけは慌てず何も起きていないかのように、いつも通りやるべきことをやっているのを見て、とても不思議そうに思っていました。
その時、私は自分がまったく心を動かしていないから、この関門をうまく通過できたと思いました。この時、電気が止まりました。ラジオから、強い地震の影響で、関東地方の広範囲が停電となり、私が住んでいる地域も停電範囲に入っていると知りました。
夕方、同修から電話がありました。私に必要な物品を届けてくれるとのことでした。私は、あちこちが停電していて、外は真っ暗で、信号すら動いていないのに、車で来るのは大変危険ではないかと不思議に思いました。しかし同修は、彼女の近くでは停電しておらず、信号も動いているし、家はコップ一つも割れておらず、いつもと変わらないと言いました。私はとても驚きました。彼女の家は私の家から車で十数分離れている所にあり、停電地域に入っているはずですが、彼女が住む地域は停電していませんでした……。
実は地震が起きた時、同修はすぐに師父の法像の前に座り、発正念して、衆生を守ってくださるよう、旧勢力に衆生を破壊させないよう、師父にお願いしました。すると彼女が住む地域はまったく被害を受けず、無事でした。私は同修との間の差が見えました。大法弟子の異なる「念」が、異なる結果をもたらしたのです。
私の最初の一念は、「私」は怖くない、「私」には師父がおられるから、心を動かさないというものでした。家と周辺には確かにあまり損失は無かったのですが、しかし、広く停電となりました。私がまず考えたのは災難の中で、自分がいかにして法を師にし、いかにして関門をうまく突破し、いかにして自分を高めることでした。私は衆生を最優先に考えておらず、個人修煉の角度に立って物事を考えたのです。
しかし、同修の最初の一念は、衆生を守り、旧勢力の按排を否定し、師を信じ、法を信じることでした。その原点はまったく他人のためで、新しい宇宙の無私無我の法の基準に符合していました。そのため、同修はまったく妨害されず、パソコンで引き続き法を実証することを行えました。
停電したため、その日、家族はいつもより早く就寝しました。しかし、私はまったく眠気を感じず、自分の一思一念を深く掘り下げ、すべての心の出発点を探し、自分に「私」のための根本的な執着を見つけました。一念による出発点の差は、人間と覚者の違いで、それによって異なる結果をもたらすことになりました。停電によって、私の人を救う活動が影響されました。皆さんが誰でも一分一秒を争って、人を救おうとしているのに、私はここで何も出来ません。これは旧勢力が願っていることではないでしょうか。これはだめです。旧勢力が按排したものの全てを認めません。それを全面的に否定します! これらを悟ると、私の体が震え、まるで体にかかった多くの錠がぱっと解除されたかのように感じました。
そこで、私は手を立て、旧勢力のすべての按排を否定し、衆生を守り、衆生の損失を最小限に留まるよう長い時間、発正念をしました。出発点を正しくして、損失を補い、衆生を守ろうという強い願望を持つようになると、慈悲なる師尊は私を加持してくださいました。私はすばやく心神合一の状態に入り、エネルギー場がますます強くなり、他空間では、雄大で勢いのすさまじい正と邪との大きな闘いが行われていると感じました。
30分ほど発正念を続けたところ、私はとても強い正念を用いて、打ち出した功が最強になった時、邪悪はすでに太刀打ちできず、突然崩壊してしまったように感じました。その時、窓の外のどこからか、パンと大きな音がして、何かが爆発したかのようでした。私もとても驚きました。その瞬間、突然電気がつき、家は明るくなりました。このことで、私は再び佛法の偉大な力を目撃しました。翌日、家族と隣近所の人は、「ラジオではいつ電気が復旧できるか分からないと言っていたのに、こんなに早く電気が回復しましたね」と話し合っていました。今回のことで、私は災難の中で、私達大法弟子の正念が、衆生を守り、損失を挽回ができると悟らせてくれました。
この事を通じて、私は人を救うことの緊急性を認識しました。災難は予告も何もなく突然やってきます。その時は、衆生にとっても、私達大法弟子にとっても心の試練となります。修煉者にとっては、出発点を正しくし、衆生を第一にして、他人を先に、自分を後にし、無私無我でいることが出来れば、旧勢力の按排から脱け出せると思いました。