【明慧日本2015年6月3日】吉林省吉林市の法輪功学習者・張守生さん(60歳男性)は、ジェノサイドや人身の自由・信仰の自由などを侵害されたとして、江沢民(前国家主席)を告訴した。
張さんは中国石油天然気グループ会社に所属する吉化グループ会社の従業員で、1996年に法輪功を学び始めた。中国共産党が法輪功迫害を開始して16年、張さんは連行・拘禁・労働教養所の収容・嫌がらせなどの迫害を受け、人身の安全の保障がなく、心身ともにダメージを受けた。
1999年7月22日から、中国の各メディアが法輪功を誹謗中傷する報道ばかり聞いた張さんは熟慮した後、『憲法』に基づき、公民としての権利を使おうと決心した。張さんは法輪功を学んで1億人が健康になり、道徳の向上ができたことを中国政府に伝えようと、同年の10月末、陳情するために北京に行ったが、警官に連行され天安門派出所に送られた。警官は張さんの所持金を没収し 拷問を加え、侮辱した。張さんは頭を地面に押さえつけられ、足も両腕もまっすぐに伸ばされて両腕も背中も壁に押し付けられ、「飛ぶ」ような姿勢を1時間あまり強要された。そのため、張さんは汗まみれになってめまいを起こし、耐えられないほどの苦痛を受けた。
2000年11月22日、張さんは友人の家を訪ねたところ、楡樹溝派出所の警官に連行されて尋問された。尋問の際、張さんは「友人の家を訪ねただけで罪を犯していません」と言ったが、警官にひどく殴打された。夜中11時、所長は張さんの服を脱いで張さんを地面に押し倒し、部屋の窓を全開にした。零下20数度の中、張さんは体に水を浴びせられた。その後、訴える権利も与えられず、張さんは2年の労働教養処分を科された。
留置場で40日間拘禁された張さんは、2001年に吉林市労働教養所に移送された。教養所で張さんは睡眠を剝奪され、真冬に綿の服の着ることを許されなかった。2001年3月、留置場で法輪功の功法を練習した張さんは棒やスタンガン、板などで4時間以上、殴打された。
2001年3月27日、張さんなどの法輪功学習者15人が遼源労働教養所に移された。
遼源教養所で毎日、10数時間にわたって溝を掘る重労働を強要された張さんはある日、左足を負傷して感染し、腫れてしまって歩くことも困難だった。しかし、警官は残酷にも、張さんを外で歩かせたり、走らせたりした。
2001年11月、張さんは同省長春市の朝陽溝労働教養所に移送された。
同教養所は同省の「法輪功学習者を転向させる基地」と知られている。張さんは教養所で警官の指示を受けた刑事犯に、着ていた服から法輪功の文書を探し出されたため、4人の警官に頭を壁にぶつけられ、顔、目を殴られた。
張さんは顔があざだらけになり、左眼、口、歯から出血し、めまいを起こして頭も負傷した。
2002年3月、教養所は「転向」しない学習者に残酷な「攻略戦」を始めた。張さんは殴打され服が破れ、血が服に滲んだ。そのうえ、警官はスタンガンで張さんのひざ、太ももの内側、腹部に電気ショックを加えた。そのため、その場で張さんは便失禁になってしまった。しかし、警官は手を止めず、スタンガンで爆竹の音をさせながら、続いて張さんの口、頭、首に電気ショックを加えた。張さんは痛みが全身に走り、身震いして、音が出るほど歯を食いしばり、極度の苦痛に必死で耐えていた。
江沢民は法輪功学習者に対して「肉体を消滅させ、名誉を毀損し、経済を崩壊させる」との政策を立てた。その政策は国連が1998年に公布した『国際刑事裁判所ローマ規程』の中の「ジェノサイド」と「人道に対する罪」に当たるとしている。