【明慧日本2015年6月18日】 遼寧省瀋陽市の法輪功学習者・董敬雅さん(43歳女性)は5月28日、中国の最高検察院、最高裁判所に速達郵便(EMS)で前中国共産党の書記・江沢民を告訴する告訴状を郵送した。
董さんが裁判所と検察院に告訴状を郵送した2枚の控え |
董さんが5月29日に中国郵政から受信した、「裁判所と検察院が告訴状を受け取った」という知らせのメール |
董さんは、国家一級に登録している建築士で、1998年5月に法輪功を学び始めた。董さんは法輪功の教えである「真、善、忍」に従って自分を律し、心身ともに健康になり、正直で善良な性格である。法輪功を学んでから、一層素晴らしい仕事の成果を出した。それからは、客、上司、同僚にも信頼されていた。
董敬雅さん |
1999年7月、江沢民が法輪功迫害を引き起こした。董さんは法輪功を学んでいるとして、迫害を加えられ、放浪生活を余儀なくされた。2005年3月、労働教養所で顔をめった打ちにされた法輪功学習者・高蓉蓉さんの世話をしていた。そのため、董さんは瀋陽市国保大隊(法輪功迫害の実行機関)の警官に連行され、労働教養処分3年を科され、馬三家労働教養所に収容された。教養所で董さんは連日、手錠をかけられ、灌食や大量に薬物を注射されるなどの迫害を受けた。そして、危篤に陥った董さんは、「治療のための一時出所」で帰宅させられたという。
一、馬三家労働教養所で灌食を受けたことを「告訴状」に記述
董さんは教養所で断食で迫害に抗議したため、毎日強制的に灌食された。 その際、複数の警官が董さんを押し倒して、太いチューブを鼻から胃に挿入した。胃に挿入されたチューブをわざと上下に動かし、苦しみを与えた。この残酷な行為の目的は、暴力で人を服従させるためである。
二、馬三家労働教養所で大量に薬物を投与され、危篤に陥ったと「告訴状」に記述
教養所で董さんは強制的に鉄のベッドに手錠で固定され、1日6本もの内容物不明の薬物を点滴された。2005年5月1日、董さんは体の異変を起こし、馬三家病院で検査を受けた。同病院の男性医師は「塩水を投与しすぎて危篤になるかもしれない、これ以上点滴しないように」と董さんの病状を教養所の警官に報告した。しかし、教養所に戻された董さんは、相変わらず手からも足からも針を刺されて、大量の点滴をされた。董さんはその後、何度も中国医科大学付属病院に搬送された。
三、馬三家労働教養所に拘禁中、警官が腎臓の手術を企てたことを「告訴状」に記述
2005年5月1日、董さんは中国医科大学付属病院に連れて行かれ、身体検査を受けた後、教養所の隊長に「お前は腎臓結石を患っているので、手術が必要だ。手術をしてから、お前の家族に手術代800元を請求する」と脅された。
しかし、董さんは腎臓結石の症状が全く現れなかったため、警官の言動に不可解な恐怖を感じた。そのため、董さんは断固として、手術を受けないと明言し、警官は仕方なく董さんを教養所に連れ戻した。
2006年、法輪功学習者が生きたまま臓器を摘出されたことが世間に暴かれ、董さんは手術をさせられそうになったことを思い出した。
四、「告訴状」に馬三家労働教養所の「一時出所」証明書を添付
教養所側は、董さんの治療のための「一時出所」の証明書に「董敬雅は断食して約9カ月間、法輪功を放棄せず、罪を認めなかった」と書いた。この証明書は、当局が学習者たちに強制的に信仰を放棄させたことの証明となるものである。
董さんは「告訴状」で「法輪功の理念は真、善、忍です。この理念は普遍的価値だと国際社会からも公認され、世界にも中国にも有益です。このことは絶対に罪になりません。 今日、私が江沢民を告訴するのは、私個人の利益や恨みを晴らすためではなく、江沢民のでっち上げた虚言に騙されている司法関係者や国民のためです。社会のルールと良識をもって、司法を公正に正し、人々に素晴らしい未来があるように願っているからです」と述べた。
(English: http://en.minghui.org/html/articles/2015/6/16/151106.html)