拷問され左手が筋萎縮の男性 江沢民を告訴(写真)
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 【明慧日本2015年6月11日】湖南省岳陽(がくよう)市の法輪功学習者・孫平華さん(43歳男性)は5月23日、国際スピード郵便(EMS)で北京最高裁判所、最高人民検察院に刑事告訴状を郵送した。孫さんは江沢民(前国家主席)をジェノサイド、拷問罪、人に危害を与えた罪、人身の自由を侵害した罪、財産を剥奪した罪、傷害罪、恐喝罪などで告訴した。

岳阳孙平华
孫平華さん

孫さんが裁判所と検察院に告訴状を郵送した2枚の控え

 孫さんは1999年2月14日に法輪功を学び始めた。法輪功の教えに従って自分を律した孫さんは仕事に真面目に取り組み、健康を取り戻し、道徳も向上し、平穏な家庭を築いた。

 しかし、1999年7.20、江沢民が法輪功迫害を発動(法的権限を行使)した。孫さんは法輪功を学んで自ら体験したことを政府に伝えようと、2000年12月22日に陳情へ行った。陳情室を訪ねると、孫さんは「共産党中央からの指示がある。法輪功の人の陳情は受け付けられない」と言われた。しかし、孫さんは諦めず、陳情室の職員に「私は政府を信じているため、ここに来ました。法輪功を弾圧する理由を教えてください。でなければ、私は北京に行って陳情します」と言ったが、相手にされなかった。その日の夜、同市北港派出所の警官が孫さんの家に来て、「陳情に行くな。法輪功をやめろ」と孫さんに要求した。

 2000年12月23日、孫さんは北京に行ったが、天安門広場で警官5人によって暴行され、天安門派出所に連行された。その後、孫さんは西城区留置場に移送され、拷問と灌食の迫害を受けた。その1週間後、孫さんは車に乗せられ瀋陽東陵留置場に送られた。それから、警官は孫さんの会社に「孫平華を迎えに来い」と連絡した。

   2001年1月、孫さんは岳陽市に送還されて、同市留置場に拘禁された。北港派出所の警官は孫さんの両親から1万元をゆすり取った。同年4月、帰宅させられた孫さんはその37日後、市国家安全局の警官に家宅捜索を受けて連行され、市留置場に6カ月間拘禁された。その後、解放された孫さんは勤め先で法輪功をやめることを保証する文書を書かされた。

   2008年3月18日午前、孫さんは会社の作業場で同僚と仕事中、岳陽市岳陽楼区国保大隊(法輪功迫害の実行機関)の警官7人がやってきた。警官らは何の証明書も提示しないまま、孫さんを強制連行しようとし、孫さんの背後から孫さんの頭を打った。メタノール生産の現場だったため、作業場の副主任は「ここで人を殴ってはならない」と警官の暴力行為を阻止した。孫さんは金鶚派出所に連行され、両手を背中に向けって手錠をかけられた。派出所で、孫さんは何度も誘導尋問させられたという。

中共酷刑示意图:背铐
拷問のイメージ図:両腕を背中に回されて手錠を掛けられる

   同日の午後、警官は孫さんの自宅を家宅捜索した。翌日、孫さんは警官5人によって自白強要の拷問を受けた。警官は孫さんをベッドに押し倒し、左手を肩から右手を腰から背中に回され手錠をかけられた。痛みで、孫さんは大声で叫んだが、シーツで口を塞がれ、さまざまな暴力行為を受けた。

   1時間あまり苦しめられた孫さんは全身汗で濡れ、痛みが走った。そのとき、孫さんは左手の感覚を失い、何度も意識不明になった。夜7時過ぎ、孫さんは広済病院に行かされ、検査を受けた。医者は入院させ様子をみるよう勧めたが、警官はそれを聞き入れず孫さんは留置場に戻した。留置場側は入所の健康条件を満たしていないと言い、孫さんの入所を断った。しかし、4月の初め、警官は孫さんを第一人民病院に連れて行き、手の検査を受けさせ、検査の結果を孫さんに知らせず、孫さんを留置場に送り込んだ。

   留置場で孫さんはトイレで気を失い、頭と手から出血した。その後、孫さんは再び、第一人民病院に連れて行かれ、診察を受けた。医者は「重い病状だ。上海に行って手術しなさい」と言ったが、孫さんは留置場に戻された。

   2008年8月12日午前、孫さんは省新開鋪労働教養所に移送された。教養所の当直の医者は孫さんの病状が労働教養所に入所できないほどだと言ったが、孫さんを送ってきた警官3人は逃げてしまったため、孫さんは教養所から移動できなかった。それから3度も病院で検査を受けた孫さんは、教養所側によって帰宅させられた。

   家に帰った孫さんは第一人民病院、長沙市センター病院、長沙市第三病院に行き、左手の診察を受けた。医者は孫さんの左手は神経の損傷だと診断し、すぐに治療しなければいけないと言った。そのとき、孫さんは腕から薬指まで全く感覚がなくて動かず、左手がひどく筋萎縮していて、自立生活を送れなくなっていた。2008年3月に体重が86キロだった孫さんは、同年9月27日には57キロしかなかった。

岳阳孙平华被酷刑折磨后,左手臂肌肉萎缩

左手を負傷した孫さん

   2012年10月25日夜、岳陽市岳陽楼区国保大隊・派出所の警官10数人は孫さんの自宅に行った。孫さんがドアを開けなかったため、警官らは入れなかった。しかし、警官は孫さんの妻の職場に行き、妻から鍵を奪った。警官らは孫さんの家を不法侵入しようとした時、 孫さんの近隣の人たちは警官の行為を強く非難したため、孫さんの家から立ち去ったという。

 

 
(中国語:http://www.minghui.org/mh/articles/2015/5/27/310054.html)
(English: http://en.minghui.org/html/articles/2015/6/1/150856.html)
 
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