明慧法会|慈悲があってはじめて人を救う事ができる(二)
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 文/山東省の大法弟子 

明慧日本2015年6月26日】

 三、慈悲があってはじめて人を救う事ができる

 この数年で真相を伝えた中で、私が会得した重要な悟りは「慈悲があってはじめて、人を救う事ができる」という事でした。

 以前、車に乗って少し遠くにある定期市場ヘ行き、真相を伝えた時に、40歳過ぎの男性に会いました。私は笑顔で「お兄さん、あなたの出身はどこですか?」と尋ねました。彼は「〇〇村ですが、何か用ですか?」と答えました。そして「あなたは学校に通っていた時、共産主義青年団に入り、赤いスカーフを巻いた事がありますか?」と聞くと「入った事がありますが、それがどうしたというのですか」と聞き返しました。それから私が「あなたが入団した時、拳を高く上げ共産党の旗に向かって宣誓し、自分の生命を邪党に任せ、頭上に極印(消しがたい証拠)を押した・・・」と、ここまで話した時、その人が突然にらんだのが目に入り、その人は怒って私を立ち去らせました。そして「私の頭のこの跡は私が帽子をかぶってできた跡で、別に中国共産党の極印ではありません」と言いました。

 彼は私の話を誤解したようだったので、私は笑いをこらえながら、「お兄さん、私が話したこの極印は、あなたの頭の跡ではなくて、他空間の体に付いている物で、私たち人の肉眼では見えません。神なら見えます。あなたは一銭も払わなくてよいのです。私があなたの脱退を手伝いますから、脱退した後、あなたの命を奪うこの極印を取り除けばいいのです。天が中国共産党を滅ぼし、大難がやって来る時、神はあなたの命を救う事ができるのですよ。なんと素晴らしい事だと思いませんか?」と言うと、その人は笑顔いっぱいに「やはりお金がいるんでしょう?」と、また私に聞き返しました。「お金は必要はありません」と私はその人に言いました。その人は自分の本名を心よく教えてくれ、三退しました。そして私に感謝していましたが、私にお礼を言わないで師父に対して「感謝します!」と言ってもらいました。

 ある日、同修の店で、私が少し真相を伝えると、何人かがすぐに三退しました。そして後に来た人に「お兄さん、あなたは子供の頃に赤いスカーフを巻いて、中国共産党に入ったり、共産主義青年団に入ったりしませんでしたか?」と、私は心を込めて聞きました。その人は私をじっと見すえ、「ここで何をしているのですか?」と声高に私に問いかけ、ポケットから携帯を取り出して、「こんな事をまだするのなら、公安局に電話して、あなたを捕まえてもらいましょうか」と怒ったように言いました。

 すると、そばにいた同修はちょっと焦って「お兄さん、そんなことをしてはいけませんよ、姉さんはあなたの事を考えて話しているのだから」と話しました。「お兄さん、私はあなたから一銭もとらないし、ただあなたの命が助かるように、平安を保てるように言っているだけです。あなたが脱退したければ脱退すればいいし、脱退しないのであれば、私だってあなたに無理強いしません。あなたが好きなようにすればいい」と静かに、威厳のある口ぶりで言いました。

 その人はぎこちない表情で、携帯をゆっくりとポケットに戻し、黙ってしまいました。彼は自分の言行がよくないと分かったのです。その機に私は「お兄さん、あなたは中国共産党に入った事があるの?」と優しく聞きました。今度はすぐに彼はかつて少年先鋒隊員だった事を打ち明け、「お姉さん、あなたは私を脱退させたいのですか?」と言いました。この生命の変化を見て、私は本当にうれしくなりました。

 「衆生がどんな状態であろうと、必ず慈悲の心で人を救わなくてはならず、さもなければ、人を救えないだけでなく、人を傷つけてしまうかもしれない」と、私は心の中で自分を諭しました。この体験から、真相を伝える中で、私は自分を正す事をずいぶん重要視しました。なぜなら私たち自身の修煉状態が人を救う効果に直接影響するからです。

 四、衆生が目覚め喜んだ

 ある日、大きな市場で真相を伝えている時、1人の男性が私を見かけると、私が話しださないうちに、「法輪大法は素晴らしい!」と大きい声で言いました。私は彼の正義の振る舞いに感動したので、「お兄さん、あなたは本当に真相がわかり、大法が素晴らしい事を知っているので、天はあなたに幸せをきっと授けます。なぜなら『大法の一念を大切にすれば、天の賜は幸せと平安になる』からです」と私は言いました。「そうだ、そうだ」と、彼は喜んで何回も繰り返し言いました。そばにいた奥さんも喜びでいっぱいでした。

 また市場で涼皮を売っている一人の老婦人に出くわしました。「おばさん、涼皮を売っているんですか?」と、私は近づいて聞きました。「涼皮かね、いるかい?」とその老婦人は言いました。私は「いりません」と答え、「あなたは前に赤いスカーフを巻いて、党に入った事がありますか?」と尋ねました。すると「あなたは法輪功を学んでいるのでしょう? 私は本当に信じています」と、その老婦人は喜んで言いました。今度は「どうしてあなたはそんなに信じているんですか?」と私が尋ねると、「ある晩、うちの爺さんが病気になり、かまどに突っ伏して血を吐き、腹を下して大量の血が出たんだ。それから爺さんは自分から家畜小屋で寝た。それで、あたしが法輪功を学んでいる人を呼びに行くと、その人は爺さんに『法輪大法は素晴らしい、真・善・忍は素晴らしい』と心を込めて念じさせたんだ、そしたら爺さんは何事もなかったかのように良くなったよ」と、老婦人は微笑みながら話しました。ここまで話して、彼女は合掌し、「ありがとうございます! あなたにご飯を少し食べに来てもらいたいね! それがいい!」と感激しながら言いました。彼女は本当に真相がわかったようだったので、私も喜び、「私にお礼を言わずに、私の師父にお礼を言ってくださればそれでいいですよ」と言いました。それ以後、また会った時、彼女は久しぶりに会った友人のように、心をこめてキュッと私の手を握りしめました。

 また10時過ぎになり、市場での活動を完了し、帰る途中に、私は6人の下校途中の学生に出くわしたました。私は先に発正念し、この子たちが真相を聞くのを妨害しようとする、背後にある、一切の邪悪生命を払いのけ、師父に支援をお願いしました! 私はその子たちを助けなければならないからです。歩調をはやめ、その子たちのそばへ歩いて行きました。そして「君たち、私たちが出会ったのは縁があるからですよ」と私が言うと、みんな歩くのを止めました。「三退すれば平安が保たれる事を君たちは知ってる?」と私はその子たちに質問しました。「知っています」と返事した子もいましたが、他の2人が「他の人が私たちを三退させて、帰ってしまいました」と言いました。私は残りの4人に「君たちは共青団員と少年先鋒隊員なのかな? おばあちゃんがあなたたちを三退させましょう。君たち三退しませんか?」と言いました。すると4人は「いいですよ」と承知しました。私は紙とペンを出し、「私はあなたたちの名前を覚えていられないので、あなたたちは自分で書いて下さい」と言いました。4人は紙とペンを取り、全員が真剣に自分の名前を書きました。「君たちは本当に幸せになるから、学校で勉強する時、必ず『法輪大法は素晴らしい、真・善・忍は素晴らしい』を覚えていなければいけませんよ」と私は言いました。「はい」と残った4人は一斉に返事をし、帰って行きました。

 これはすべて師父がなさった事だと、私は知っていました。私には人を救うという願いしかなく、ただ足と口を少し動かしただけでした。

 五、お互いに学びあい、修めあって、お互いの差を探す

 去年から、私はある年配の同修(72歳)と一緒に、遠くの定期市場へよく行って、真相を伝え、人を救っていました。ある朝、私が6時の発正念を終え、バスの停留所で北の方角を見ると、その同修が、一陣の風のように自転車に乗ってやって来て、自転車から降りたので、私はすぐ「昨日掲載された6月分の資料で、中国共産党が700余名の大法弟子を連行したと書いてあったのをあなたは見ましたか?」と尋ねました。「見てません」とその同修は言いました。「私たちも安全に注意しなければなりませんよ」と私は言うと。「私たちには師父の保護があるではないですか」と、同修は穏やかに話しました。その時私の心は、まだしっかりとしていませんでした。そうしている内に、バスがもうすぐそこまでやって来ていたので、「私は◯◯へ行ってあなたを待っています」と同修は言うと、サドルにまたがり行ってしまいました。

 それから、その同修は、どの市場にも自転車に乗り、また遠くの市場にも行って、人を救うようになり、一つの市場も残さず行きました。それと比べ私はというと、遠い市場には行かず、近所のいくつかの小さな市場しか行かなかったので、一日かけても数人しか救えませんでした。なぜなら近くの市場は何回も来た事があるので、すでに真相がわかっている人が多かったのです。

 私は自分の状態に違和感を感じていましたが、抜け出せませんでした。ある日の晩、私ははっきりとした夢を見ました。師父が私の家までいらっしゃっり食事されましたが、師父が食事なさるところを私は見ませんでした。私が師父の近くへ行くと、「あなたは今日は出かけないんでしょうか?」と、師父は心優しく私に言いました。夢の中でどのように答えたのかわからないまま、私は目が覚めました。

 目が覚めた後、心が震え、「師父、私が間違っていました、『安全に気を配る』という理由で、人を救いにあまり出かけない、という事を私はしてはなりませんでした。私は実際に恐怖心や安逸を求める心を覆い隠そうとしていました。あの同修は心性が良く、悟りが高かったおかげで、私の影響を受けたりしませんでした」と、心の中で師父に申し上げました。この5日間で、同修は私より100人余り多く救いました。私が救うのを遅らせてしまった、これらの衆生はどう補えばよいのでしょう! 後悔、先に立たずです。「師父! 弟子は必ず無駄にしてしまったこの何日間かを取り戻し、必ず師父のお話をもっと拝聴して人を救います」と、私は心の底から言いました。

 同修と自分との差が私にも見えてきました。同修は私よりもさらに師父と大法を信じており、同修は師父と大法の要求通り実行できます。師父のお言葉を拝聴して、師父がおっしゃった事は、何でも全部しっかりとやり、人を救うことでは、同修は自分が言った通りの事を本当に行っていました。その同修が、今、心の中で考えているのは、人を救う事です。急いで人を救い、師父が法を終わらせる前に、より多くの人たちを救おうと努力しており、他の考えは少ないのです。私は自分に存在している不足を見つけ、できる限り早く正しい道にたち返り、精進する同修を見習い、わずかしか残っていない時間の中で、しっかりと行い、師父を安心させます。弟子はきっとうまく行います!

 慈悲で偉大なる師父、ありがとうございます!

 全世界の同修の皆さん、ありがとうございます!

 (完)

 (明慧ネット第11回中国大陸大法弟子の修煉体験交流会)

 
(中国語:http://www.minghui.org/mh/articles/2014/11/11/299781.html)
(English: http://en.minghui.org/html/articles/2014/11/16/146889.html)
 
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