修煉初期と現在の状態を比べる
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文/中国東北地方の大法弟子 古光

 【明慧日本2014年9月3日】師父はこの数年の説法の中で、何度も「修煉は初志貫徹」することだと説かれています。私は最近、『世界法輪大法デーの説法』を学んだ際、師父がこのことについて再度述べられているのを目にしました。「修煉は初志貫徹すれば、必ず成就する」。しかし、私は長年修煉してきましたが、なぜ、佛からますます遠ざかっているように感じるのでしょうか?

 私はこの疑問をもって師父の各地での説法を学びながら、自分の初期の修煉状態と現在の状態を比較してみました。

 態度

 修煉初期:私は大法と、そして古い修煉者を尊敬し、謙虚でした。学法煉功発正念など、とても真剣に取り組んでいましたが、他の人に不足などを指摘されても、すぐに改めると共に、相手に感謝さえしていました。それで、法を学んでいると、不思議な現象が度々現れました。これは初期の修煉者の心が真正であったからだと思います。

 現在:学法の時にほかのことを考え、煉功の時に雑念があり、発正念の時に妄想が湧き(掌が倒れる)、これらの状況が時に現れます。毎日『轉法輪』一講を読み、五式の功法と四つの正時の発正念の全てを必ずしも完全にしているとは限らず、たとえ三つのことを全てしても、その質は必ずしも良いとは限りません。

 行為

 修煉初期:本を学んでの悟りあるいは古い大法弟子から言われたように、大法弟子が必ず守らなければならないのは、タバコを吸わない、酒を飲まない、淫らでない、嘘を言わない、盗まない、殺生しない、そして殴られても殴り返さず、罵られてもやり返さないなどです。私はこれらを肝に銘じ、その通り真面目に実行していました。

 現在多くの法理を理解しているつもりで、修煉がとてもよくできていると思い、同修の意見や提案などを聞き入れず、最も恐ろしいのは、師父の法をもって自分の執着を覆い隠すことです。例えば、安全に注意すると言って自分の恐れる心を隠し、常人の状態に符合しながら修煉するという法理をもって自分の名、利、情を追及する心を隠し、常人の理をもって同修の是非を論じ、全体の協調に妨害と障害をもたらしました。

 協調

 修煉初期:新しい学習者と古い学習者が一緒に法を広める活動や法を実証する時、文句を言わず、隔たりがなく、汚い仕事、きつい仕事は全て率先して行い、互いに不足を指摘する時も穏やかで慈悲深く、時には相手が感動することさえありました。真に大法弟子全体が体現しているのは現世の浄土の一面です。

 現在:同修間で少し有名になると、自分が認識した法理は他の人より高く、悟りがよく、同修のあれこれを指摘するようになりました。その時、自分が修煉者であること、そして内に向けて探す法理を忘れ、問題があれば同修に不満をもらし、同修間の協調がよくないと非難し、実は自分の人心が全体を妨害していたのです。ここまで書いて、私は中国共産党の汚職官僚を思い出しました。彼らは往々にして、公に政界がいかに清廉潔白であるかを大々的に訴えています。この種の党文化は私たち大法弟子の体からきれいに取り除かなければなりません。

 以上の比較を行い、私は「修煉は初志貫徹」の状態を取り戻す決心をしました。第十一回法会の原稿募集要項を見て、修煉の中でいかに心性を高めたかをできるだけ詳細に書くようにと要求されており、私は呆然としました。ここ数年来、いかに迫害を受けた同修を救出したか、いかに邪悪を暴露したか、いかにして昔の同修を再び修煉の道に戻したか、法を実証するためにいかに走り回ったかについて書こうとすればそう難しくありませんが、しかし、心性の向上について書くのは少し難しく感じました。今の自分の修煉状態を振り返り、一つの物語を思い出しました。

 昔、道教を修業する10歳くらいの少年が山を下りて、杭に繋がれた一頭の馬を見かけました。その馬は届く範囲内の草を食べ終えてから、ずっとそこでグルグル回っていました。少年は山に帰ってから師父に尋ねました。「どうしてグルグル回っていたのでしょうか?」。師父は少年を見ないで答えました。「縄が切れないがために、それはグルグル回っていたのでしょう」。少年は拍手しながら、笑って言いました。「師父は本当に偉大です。縄が切れていないのをご覧になりましたか?」。師父は再び答えました。「私は何も見ていません。私はただ単に修煉の一つの法理を教えただけです。修煉者は七情六欲のどの執着をも断ち切らなければなりません。そうでなければグルグル回り、精進と昇華が得られないでしょう」

 この文章は自分を鞭撻するために書き出しました。「知恥而後勇」(=中国の故事成語。「恥を知り、しかる後に勇を知る」の意)。法理に沿わない部分があれば同修の皆さんのご指摘をお願いします。

 
(中国語:http://www.minghui.org/mh/articles/2014/8/29/296595.html)
 
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