法輪功学習者の家族の勇気
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文/中国の大法弟子

明慧日本2015年7月3日】私は16年修煉してきました。中共(中国共産党)の迫害により、何度も連行された同修の家族と接触し、同修を救い出すために協力しました。同修が迫害され、とても厳しい状況下での家族の行動に感動させられました。2012年に当地で迫害された同修の家族の勇気について紹介したいと思います。

 3年前、当地の4人の同修である麗さん・梅さん・華さん・芳さん(匿名)が横断幕をかけるため地方へ行きましたが、一晩帰ってきませんでした。翌朝、麗さんの夫がこの4人の同修が連行されたことを当地の修煉者に知らせました。

 麗さんの家族:最後まで警官に抵抗

 当時、警官が麗さんを家から連行するとき、麗さんはパトカーの中から夫がマンションの前にいるのを見つけ、「警察が人を連行した! 警察が善良な市民を連行した!」と大声で叫びました。妻の叫びを聞いた麗さんの夫は直ちにパトカーまで行き、「妻は良い人です。なぜ妻を捕まえるのですか」と、質問しました。

 当時、同修の秀さんと玉さん(匿名)は家からパソコンを運び出しているところでした。押収のため警官が玄関まで来た時、麗さんの夫は入り口をふさいで警官を入らせませんでした。5、6人の警官が乱暴に彼を押しのけ、パソコンを運んでいた秀さんと玉さんを連行しました。警官は秀さんと玉さんに「誰に言われてきたんだ」と詰問しましたが、「私が2人に来てもらいました」と、麗さんの夫が答えました。

 「お金はどこに入れた。あとで捜査しなければならない」と警官が聞いたので、「お金はあちこちにあります。なくなった場合はあなたたちの責任です」と、麗さんの夫が答えました。そして、9歳の子供に「この人たちが何を取ったのかちゃんと見ておきなさい」と言ったので、押収に来た警察も強引な捜査ができませんでした。

 秀さんと玉さんの家族:同修と協力して、家族を救う

 6人の同修の身が危険にさらされました。私ともう1人の同修が連絡を受け、すぐに荷物を運びに秀さんの家に行きました。その時、ちょうど秀さんの夫が家にいたため、彼に秀さんが連行されたことを話したところ、真っ先に文句を言いました。私は「今はそんなことよりも、早く持ちものを運ぶべきですよ」と言いました。秀さんの夫はハッと気づき「そうですね、早く荷物を運びましょう」と、同意しました。私と同修は秀さんのノートパソコンと大法の書籍を袋に入れました。「こんなに多くの荷物を一体どこに運べばいいのですか?」と慌てる彼に、「落ち着いてください。人力車で田舎の親戚の家まで運ぶのです」と、アドバイスしました。「それは良いですね」と、秀さんの夫も賛成しました。彼が行く前に何度も「法輪功に関するすべての物を運びだすのですよ」と注意したら、彼は何度も「はい、はい」と答えました。

 秀さんと玉さんの子供も協力してくれました。玉さんの子供は母が連行されたと連絡を受けて、すぐに同修と車で母に関するすべての物を運び出しました。その子供は同修と私を見つけ、状況を連絡してくれました。そのおかげで、秀さんの物を事前に運び出すことができたのです。秀さんの子供は常に私と連絡を取り合い状況を教えてくれました。そして、2人の子供は自分たちの母を救い出すためにそれぞれの親戚とも連絡を取ったのです。警官が秀さんと玉さんの家に押収に来ましたが、収穫はゼロでした。そして、2人の同修は連行された日の夜に無事釈放されたのです。その後、2人の子供は警察に取られた携帯電話を取り戻しに警察署にも行きました。

 梅さんの家族:困難に陥っている肉親に優しくする

 当時、梅さんの夫はちょうど出張中で、彼女の荷物はすべて同修と彼女の息子によって運び出されました。時間があまりないため全てを運び出せず、多くの大法書籍を押収されてしまいました。梅さんも不法に1年3カ月の労働教養処分を言い渡されました。最初は、梅さんの夫は我々を理解せず、同修の家に行き非難しました。その後、私は同修の弟を通じて、梅さんの高校生の子供に500元を渡しました。新年の時、連行された同修を見舞いに来た家族を通じ、同修から渡された500元を持って、梅さんの夫と連絡を取りました。私を見た彼はとても喜び、2時間近く彼と話し合い真相を伝えました。その後、彼は梅さんが不法に労働教養されているメモを私に渡し、「毎月会いに行きますから、何かありましたらあなたに伝えます。彼女が帰ってきても、もう修煉への文句は言いません」と言ってくれました。同修の梅さんが釈放されて家に帰ったとき、梅さんの夫はわざわざ梅さんと子供を連れて、私に「ご飯をご馳走させて下さい」と言ってきました。

 華さんの家族:警察の迫害を阻止し、妻を守る

 華さんは連行されて1カ月監禁され、1年半の不法な労働教養処分を言い渡されました。その後の健康診断で異常が出たため、教養所に拒否され、家に戻されました。その後、当地の公安局や国保隊は「610弁公室」に操られているので何度も華さんを迫害しようとしましたが、華さんの夫の堅いガードにより、今でも師父の法を実証することを手伝う修煉の道を歩んでいます。

 芳さんの家族:妻のために発正念することを同修に連絡

 この中で最も感動させられたのは芳さんの夫とその娘さんです。芳さんが連行されたことを知った夫と娘さんはいち早く芳さんを返してもらうよう警察署に行きました。娘さんは直接、責任者の副所長のところまで行ったのです。以下は娘さんと副所長の会話です。副署長は乱暴な応対をしましたが、娘さんは少しも怯まず、母のために議論しました。

 娘:なぜうちの母を連行したのですか。どんな法律を破ったのですか。

 所長:お前の母は法輪功を修煉し、横断幕をかけたからだ。

 娘:法輪功を修煉しているからどうというのですか。あちこちに横断幕がかかっているではありませんか。

 所長:法輪功を修煉したことが法律違反だ。

 娘:法輪功を修煉して、どの法律を破ったのですか。その法律を見せてください。

 所長:法律の条文は俺の頭の中にある。見せる必要はない。

 娘:無断で取ったうちのお金と物を返してください。

 所長:我々はそれほど多くのお金を見ていないが、当時たくさんの人間がいたからあいつらに聞け。今日、お前の態度がよければ、このカバンと中の金を返そうと思っていたが、その態度では、無理だな。

 娘:そのカバンもお金も私の物です。何の理由があって返してくれないのですか。

 所長:お前の母はすでに留置場に送られた。今の案件は国保隊の支局が管理している。ここでゴタゴタ言うな!

 娘:あなたを告訴します。

 所長:行けよ、今すぐにでも行け!

 その間、妻を助けるため芳さんの夫は警察署と国保隊の間を駆け回っていました。彼は同修を見つけては、芳さんの状況を伝え、妻のために発正念しようと皆に話しかけました。妻が獄中にいる間、彼は自分の名義で同じく監禁されている同修にお金を送ろうとしました。その同修は何度も連行されましたが、その家族は理解してくれず、その同修の事を放っていたからです。

 芳さん親子は家族を助けるために積極的に協力しました。その後、芳さんのために弁護士を雇おうと、大きな勇気と冷静さを見せてくれたのです。結局、中共とその裁判所に不法な判決を下されてしまいましたが、その親子の勇気と行動は弁護士や当地の同修たちから尊敬されました。

 結論

 16年の迫害の中、中共はできる限りの嘘を作り上げ、法輪功修煉者を誹謗中傷しました。しかし、法を実証する道のりが進むにつれて、多くの衆生が法輪功が迫害されている真相を知り、「真・善・忍」も人々の心の中に溶け込んでいきました。これらの迫害された修煉者の家族は、家族と自分が苦痛に遭わされてもなお家族の味方をし、大法を支持しています。

 善良な人たちへの今回の迫害は、結局は失敗に終わるでしょう。未来の宇宙は大法と大法修煉者を迫害した悪人たちの罪を見過ごすことは絶対にありません。きっと大法を支持し、大法弟子たちに優しくしてくれた人たちに素晴らしい未来を与えるでしょう。

 
(中国語:http://www.minghui.org/mh/articles/2015/6/26/311386.html)
 
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