神聖なる縁
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 【明慧日本2015年7月8日】私は以前心臓病、 リウマチ 、胃腸炎、腎臓病など多くの病気を患っていました。

 その上、頭に突然えぐるような激痛が起きました視力も次第に弱って、はっきり見えなくなりました。病院へ検査しに行くと、脳腫瘍だと言われ、半年入院して、治療を受けましたたが、治りませんでした。それで省の病院へ転院しましたが、脳波検査の結果は同じく脳腫瘍でしたので、取り除くため1994年の年末に手術を受ける事にしました。

 手術後はどうなるか誰も予想できないため、今のうちに東北の実家へ帰って、親戚たちと一度会っておこうと思い、その年の秋に、息子の同伴で東北に向かう汽車に乗りました。とても混んでいたので、仕方なく入口に立って、人が降りて座席が空くのを待っていました。

 すると、1人の背が高くて、優しそうな若者がやってきて、自分の席を譲ってくれ、座席まで案内してくれました。私はその人にすまなくて、座れずにいるのを見た若者は「向かい側のこの2人が間もなく降りますので、大丈夫ですよ」と優しく声をかけてくれましたので、私も安心して座りました。

 次の駅に到着すると、その2人が降り、若者が私の向かい側の席に座り、話し始めました。「どちらから、どちらへ行かれますか?」と聞かれたので、私は「河南省の安陽から、東北の実家へ帰ります」と答えました。「それなら私たちは同郷人ですね。私は長春の出身です。以前安陽へ行ったことがあります。いい所でした」と若者がにこにこしながら、会話が続きました。彼と同伴した人たちは皆、小さな赤いバッジをつけていたのが見えましたが、その時には、それが何か分かりませんでした。

 話しているうちに、急に強い眠気に襲われて、どうしても目を開けられなくなりました。意識が朦朧として、何も聞こえず、ボーとして何も分からず寝てしまいました。駅を二つ三つ過ぎて目が覚めると、びっくりしました。なんと私は長い時間若者の膝の上で寝ていたのです。慌てて飛び起き「すっかり寝てしまい、本当にごめんなさい」と謝りましたが、若者は笑いながら、「大丈夫ですよ。間もなく良くなりますよ」と言ってくれました。

 チチハル市に着いた時、若者と同伴の人たちが汽車を降り、私と息子もその後、東北の実家に着きました。

 実家に帰ってからも相変わらず眠くて、おばさんの家でまるまる3日寝てしまいました。おばさんは「どうしたのかしら、こんなに寝て。もう元気になったの」と心配してくれました。私も不思議と、あの若者と出会ってから、ずっと眠気が続いていたので、実家で半月泊まり、手術があるため、自分の家に戻りました。

 家に帰ってしばらく経って、入院のことを考えると、不思議と頭がぜんぜん痛くなく、逆に頭はすっきりして、物もはっきり見えるようになり、針仕事をする時も眼鏡がいらないことに気付きました。それなら手術の必要もないと思いました。

 それ以来、頭が痛くなったことはありません。不思議に思ったけれど、幸いでした。

 95年の年のはじめに、家の向かい側に住んでいる近隣の人が1冊の『轉法輪』を持ってきて、私に「この本は本当に素晴らしいですよ。あなたはひと目見れば分かります」と言いました。本を開いてびっくりしました。私は本にある写真を指さして、「この人を知っています! 汽車に乗って座席を譲ってくれたあの人です!」と感激しながら、言いました。

 私はすぐに本を読み始めました。読めば読むほど嬉しくなり、言い表せない程の幸せを感じました。近隣の人は「あなたはなんという幸運な人でしょう。師父と大きな大きな縁がありますね!」と言ってくれました。

 『轉法輪』を読み終えて、やっと私の脳腫瘍は、師父が汽車の中で、眠ったままの状態で取り除いてくださったのだと悟りました。私は本当に本当に幸運でした。あまりにも不思議だったため、それにも気付かず、深く考えもせず、今日までお礼も言わないままで、本当に心残りで、残念に思います。

 その真相が分かった夜、夢の中で師父は更に、市の輔導站の責任者から大法の本をもらって来るようにとお告げがありました。そのお告げの通りに、本当に順調に当時の責任者が見つかり、すべての大法の本を手に入れることができました。

 師父への感謝と尊敬の気持ちを持って、私は真に修煉の道を歩み始めました。

 
(中国語:http://www.minghui.org/mh/articles/2015/7/4/311903.html)
 
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