明慧法会|真相垂れ幕の物語(二)
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 文/中国の大法弟子 朝真

明慧日本2015年7月14日】  

 待っていれば野菜は必ず実るよ!

 世の中の人々が目覚めても、邪悪の留置場や刑務所など、邪悪の悪の巣ではいまだに私たちの同修が迫害されています。数年来、私たちは悪の巣へ行って発正念を続けています。

 私たちの何人かの同修は、発正念グループに参加しているばかりでなく、学法グループにも参加し、さらに自動真相電話の女性の声も担当しています。悪の巣への道のりは往復で約3時間かかるので、私たちが車の中で行った最初の事は、自動真相電話と、三退を勧める真相電話用の携帯電話を準備する事でした。2つ目は学法で、主に師父の国外での説法を学び、ある時は状況によって発正念の要領を読み返しました。もしかしたら悪の巣に行って発正念するという特殊な使命のせいかもしれませんが、道中、私は車を運転しながら同修の学法を聞いていると、力が非常に集中して来て、師父の一つ一つのお言葉、一つ一つの字が私の脳裏に強く響き、すべての細胞が一層一層の法理に同化しました。このように、私たちは道中で学法し、自分を正し、修煉の道中で法の中で向上しました。私は悪の巣について発正念した時、師父が「宇宙の全ての邪悪を粉砕することができるという唯我独尊の勢いがなければなりません」[1]と仰っているように、本当に「天を頂いて、尊いものはただ私独りだけ」のように感じました。

 悪の巣へ発正念しに行く途中で、時々、私は救われるのを待っている人々に会いました。ある日、私は悪の巣に行く路上で一人の羊飼いを見かけました。、私の視線が羊飼いの顔の上を通り過ぎた瞬間、とても驚きました。羊飼いは顔に黒い覆いをかぶっていたので、とても驚いたのです。羊飼いは見たところ5、60歳で、顔は火傷していました。私は心の中で憐憫の情が湧きあがってきました。

 私は車を止め、その羊飼いの所へ歩いて行って、「こんにちは! 羊を飼ってるんですか?」と、あいさつしました。羊飼いも私の方に歩いて来たので、「羊を飼うのは疲れますか?」と、私が聞くと、「疲れはしない」と、羊飼いは言いました。「おいくつですか?」と、私が羊飼いに聞くと、「23歳」と、羊飼いは言いました。「この顔は、16歳の時、車の修理を習っている時にガソリンで焼けたんです」と、羊飼いは言いました。「おばさんは法輪功を学んでいるの、今日あなたに会って、あなたの境遇を聞いて、おばさんはとっても悲しい、いいこと、おばさんがこれから言う事をよく覚えておくのよ。『法輪大法は素晴らしい!』これからは『法輪大法は素晴らしい!』をいつも念じれば、あなたは福報を得るはずよ」と、私は羊飼いに言いました。「ありがとうおばさん、覚えておきます」と、羊飼いは言いました。私は羊飼いのために少年先鋒隊を脱退させ、「あなたは火傷をしているけれども、今日、あなたは大法の真相を知ったのだから、あなたの命はこの幸福を喜んでいるはずです。たとえあなたが将来何らかの挫折に遭ったとしても、決して弱気にならず、法輪功についておばさんがあなたに教えた話を思い出しなさい。法輪大法は素晴らしい、真善忍は素晴らしい」と、羊飼いに教えました。羊飼いの目が輝いたので、「あなたの永遠の幸福をお祈りします」と、私は言いました。「おばさんの永遠の幸福をお祈りします!」と、羊飼いも言いました。私たちは手を振って別れを告げ、車が動き出しても、羊飼いはまだ手を振っていました。あの見る影もなく変わり果ててしまった顔、何かを待ち望んでいるかのようなかわいそうな眼差し・・・私は心を強く引き寄せられ、私は衆生が法を待っている事を思い出しました。このように人を救ってみると、自分が機会を失ってきた多くの衆生を思い出し、私の心はひどく自責の念に駆られました。そして「これからは真相を伝える機会を逃さないようにしよう」と決心しました。

 悪の巣へ発正念しに行く途中で、私はよく車を止めて真相を伝えましたが、人々は本性の一面で救われることを渇望しているのです。ある時、道端で果物を売っている人がいたので、私は真相紙幣を使って果物を買い、「見てください、お札の上に字が書いてあるでしょう、これは何だか知っていますか?」と、果物売りに言いました。すると果物売は「わかりません」と言いました。私は果物を売っている人に法輪功の真相と「三退」の真相を伝えました。その横にはオートバイでメロンを買いに来た男性がおり、一緒に私の話を聞いていたので、最終的に、私は果物売りの人とメロンを買いに来た男性の二人とも、党、共青団、少年先鋒隊を脱退させました。私がその場を立ち去ろうとした時、果物売りの人が突然駆け寄って来て私と握手をすると、「ありがとうございました! ありがとうございました!」と、言いました。そしてオートバイに乗っている人も私と握手をして、「ありがとうございます!」と、言いました。

 ある時、悪の巣の近くで、定年退職した刑務官とその奥さんが野菜を作っていたので、私はその夫婦に「私は法輪功を学んでいる者ですが、あなたに真相を伝えたいと思います」と言いました。ご主人はまじめに聞き、「自分は刑務所の後方勤務だったので、法輪功を迫害していません。それに共産党員で共青団員で、『三退』の事は聞いた事があるが、まだ脱退していません」と言いました。私は「今日脱退しましょうよ!」と言いました。ご主人はわかりましたと言うと三退しました。

 私が立ち去ろうとすると、夫婦は「野菜をいくらか持って行ってくださいな!」と言いました。ご主人は私に畑のネギをもたせようとしましたが、まだネギは種をまいたばかりだったので、私は長い時間をかけて丁寧にお断りしました。すると、今度は「それなら野菜が実ったら、トウモロコシを取りに、またお越しくださいね!」と奥さんが言いました。私たちが立ち去った時、ご主人と奥さんはまだ手を振って挨拶しており、「野菜が実ったら、また必ず来てくださいよー!」と、叫んでいました。「世の人々はこんなにも、法輪大法の真相を聞き救われるのを待っているのだ!」と、私は身に染みて感じました。

 私は学法や暗記した法を念じている時、法理の内容が絶え間なく表れ、私はいつも法理の内容の表れに従って、法理の表れのその境界の中に入り込んで漂い、果てしもない感覚の中で、私は世の中の存在を忘れますが、私の思惟が世の中に戻った瞬間、私の心はかすかに動き、時には黙って涙を流します。私は大法の威厳と果てしない法力をだんだんと感じるようになり、私の正念もそれにつれてだんだんと強くなり、「邪悪は指の先の一ひねりにも耐えられないだろう」と、私は本当にそう感じました。

 師父が私たちのために費やされたものはとてつもなく多く、また師父が私たちに与えてくださったものは山ほどありました。弟子は師父へのご恩に対して言葉には表せません。弟子はただ精進いたします! 精進します! さらに精進いたします!

 私個人の少しばかりの体得でしたが、法に則っていない所があればどうぞ指摘をお願いいたします。

 合掌。ありがとうございます、師父!ありがとうございます、同修の皆さん!

(完)

 注:
 [1]李洪志師父の経文:『精進要旨三』「正念」

 (明慧ネット第11回中国大陸大法弟子の修煉体験交流会)

 
(中国語:http://www.minghui.org/mh/articles/2014/11/8/299613.html)
 
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