山西省：11年間拘禁された元軍人 江沢民を告訴

 

【明慧日本2015年8月11日】山西省大同（だいどう）市の法輪功学習者・孫双文さん（55歳男性）は元軍人だった。孫さんは法輪功を学んでいるとの理由で、労働教養所に1年間、刑務所に10年間、合計11年間、拘禁された。そのため先日、孫さんは最高検察院に法輪功迫害を発動した元国家主席・江沢民を告訴した。

　孫さんは1993年6月に法輪功を学び始めた。当時、軍人だった孫さんは重い頸椎症と胃腸炎を患って、いつもイライラして怒りやすく、いろいろな治療を試しても効果がなかった。1993年6月のある日、孫さんは軍事訓練の後、事務所に戻ったとき、「中国体育新聞」に掲載された法輪功の功法図を見た。そして、孫さんは図のように法輪功の功法の動作を練習し始め、9日後に突然、頚椎が3回音がしたが、その後なんと頚椎症は完全に治った。

　その後、孫さんは『法輪功』『轉法輪』の本を読み、法輪功の「真・善・忍」の教えに従って自分に要求し、ギャンブルなどの悪い習慣をやめ、心身ともに元気になった。

　しかし、1999年7.20、江沢民が法輪功に対する弾圧を開始した。法輪功を学び続けていた孫さんは、さまざまな迫害を加えられた。

　1999年7.20、大同市振華人南街派出所の警官は孫さんを不当に連行し「お前は違法な疑いがある。お前が法輪功をやめるという誓約書を書いたら、お前を解放するが、書かなければ、拘留書に署名しろ」と言った。孫さんは「私はどんな法律に違反したのですか？」と聞くと、警官は「おれも知らない。上層部の命令だ」と答えた。誓約書を書かなかった孫さんは15日間拘留された。同年10月5日、法輪功の無実を訴え、迫害停止を求めようとした孫さんは、北京で警官により連行された。その後、地元に戻った孫さんは大同市第一留置場に送られた。

　その1カ月後、検察院は「邪教組織を利用して法律の実施を破壊した」との罪で孫さんに逮捕状を発布した。2000年1月、不正裁判をかけられた孫さんは法廷で「私は罪を犯していません。北京へ行って陳情することは公民の権利であり、私は陳情弁公室にも到着していない時点で連行されました」と述べた。しかし、孫さんは労働教養1年を宣告された。孫さんの母親は孫さんが拘禁されることで精神的なダメージを受けて病気になり、息子のことを心配しながら、この世を去ってしまった。

　その1年後のある日、孫さんは法輪功の資料を配ったとき、警官により連行されて懲役4年を宣告され、山西省晋中（しんちゅう）刑務所に拘禁された。

　刑務所に拘禁された孫さんは数回、上訴状を書いたが、刑務所側に留められた。刑務所で孫さんは独房に拘禁され、殴打されるなどの迫害を受けた。

　2006年11月19日、610弁公室の警官は、孫さんを含む同市の法輪功学習者25人を連行した。警官は何の法的証明書の提示もなく、孫さんの自宅に不法に侵入して家宅捜索を行い、孫さんの息子のパソコンを押収した。警官の乱暴な行為を見て、孫さんの妻はショックを受け、自殺まで考えたという。

　2007年12月29日、孫さんは繫峙（はんじ）県集義荘郷で法輪功の資料を人に配布したとき、孫さんのバイクや携帯電話を警官に押収され、孫さんは同県の留置場まで連行された。その後、孫さんは懲役6年を宣告された。

　2008年7月、孫さんは再度、晋中刑務所に拘禁された。刑務所で孫さんは24時間監視され、ほかの人と話すことも家族に電話することも許されず、吊るし上げの拷問を受けて心身ともに苦しめられた。

　孫さんは告訴状に「刑務所で家族との面会日に、面会室へ行くと、妻の泣き声が聞こえました。妻が面会室に来て『息子は身分証明を持って来なかったので、警官は息子を面会室に入ることを許しません。私たちは何回も息子の入室を警官にお願いしたのですが、無駄でした。あたなが窓の方を見ると、息子の顔が見えるかもしれません』と泣きながら言いました。私が窓ガラスの方を見ると、中が見えるように何回も跳んでいる小さな息子の姿が見えました。息子が跳ぶたびに、私の胸はかきむしられるようでした」と刑務所にいるときの、面会場面を書きました。

　また、孫さんは告訴状で「憲法」「刑法」の規定に基づき、江沢民は「憲法」の第三十五条、第三十六条、第三十七条、第三十八条、第三十九条、第四十一条および「刑法」の第二百三十四条、第二百三十八条、第二百四十三条、第二百四十五条、第二百四十六条、第二百四十八条、第二百五十一条、第三百九十七条、第三百九十九条に違反し、公民の信仰の自由・公民の人身の自由の剥奪罪、違法捜索罪、誹謗罪、職権乱用罪、傷害罪などの罪を犯した。そのため、最高検察院は最高裁判所に江沢民を告訴し、江沢民に刑事責任、経済賠償責任などを追究すべきです。ここで、最高検察院にお願いがあります。国・公民・憲法があなたたちに与えた権力を駆使して、江沢民の犯罪行為を立件して調査し、法的責任を追究してください。法輪功学習者の冤罪を晴らしてください、と述べた。