パトカー内で死亡、親族が検死を要求
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 明慧日本2015年12月9日】湖南省州市の法輪功学習者許生さん(47歳女性)が2012年5月16日州市人民西路派出所の警官に街の中で不当連行された。、監禁中12時間に渡り、両手を背中に回わし手錠を掛けられ、水と食事を与えられず、トイレに行くことも禁じられた。その後、3人の警官に強制的にパトカーに押し込まれ、留置場に移送される途中に死亡した。死亡の2日後に「突発性疾患による死亡」という理由で家族に連絡した。家族や親友が公正な検死を要求したが、法曹機関(公安局、検察院、裁判所)からさまざまな圧力をかけられ、難航していた。

 死亡通知を受け、親族は非常に驚いた

 許さんはまだ年が若く、体は健康だった。突然この世を去ったことに対し、家族や親友がこの通知を受け、非常に驚き、どうしても受け入れことができなかった。葬儀場に安置された許さんは目を半開きにし、容貌も生前とかなり異なっていた。

 許さんが死亡して1カ月経ったが、事件の調査が進んでおらず、メディアによる報道も全くなかった。地元の市民は同情し怒りを感じた。街中に「犯罪者の法的責任を厳しく追及せよ」の貼り紙が出された。貼り紙の周りにたくさんの人々が集まり、みんな犯罪者の行為を責めていた。許さんの親友は該当派出所の良識ある職員から真実についてのショットメールなどを受けていた。

 許さんの家族や親友が悲しみに耐えながら、法的手段で事件を解決しようとしたが、各方面から圧力を受けた。最初の検死の段階から、脅迫を受け、各方面から阻まれ真実の追求は困難を極めた。

 政法委と610弁公室の関係者が監察医による検死を阻む

 許さんの親族はより多くの情報を集め、事件の真実を明らかにし、犯罪者の法的責任を追及し賠償を求めるため、弁護士と監察医に頼ることに決めた。しかし、湖南省の弁護士と監察医は脅迫されて辞退される可能性が大きいので、許さんの家族や親友は知り合いを通じて、可能な限り全国的な範囲で探した。ようやく弁護士と監察医を見つけたが、郴州市北湖公安局は監察医が法輪功学習者であるという理由で拒否した。さらに監察医は湖南省内の住民に限られるという条件をつけ加えた。

 弁護士「公安、検察、裁判所がグルになって案件を操作することは違法」と指摘

 案件の調査を行う為、弁護士(廣州籍、唐さん)が湖南省州市に来た際に、地元の公安局、検察院および裁判所の大勢の関係者が一斉に出動し、弁護士を囲んだ。弁護士が「公安、検察、裁判所がグルになって案件を操作することは違法です」と厳しく指摘したが、その後、案件の調査の収穫がないまま廣州へ戻った。

 本来なら、公安局関係者が法を犯した場合、被害者が裁判を求め、裁判所がそれを受けて審理し、裁判所と弁護士が案件についてやり取りをする。今回のようなやり方は政法委員会が、中国の司法に関する組織、つまり公安局、検察院、裁判所を牛耳っており、正常な法的機能を果たせていないことを暴露した。

 中国共産党の幹部 仕事で親族を脅迫

 弁護士はこのような状況で不本意ながら、許さんの家族と契約書を締結する際に「被害者の家族は如何なる状況下においても陳情しない。横断幕を広げない」などを約束させた、もし約束を破った場合、弁護の契約は無効になるという条件を出した。

 法律上許さんと最も血縁関係の近い人は87歳の母の曹華英さん、次は息子の楊許俊さん(地方で大学就学中)、その次は兄(湖南省永州藍山県教育局勤務)である。

 許さんの母も法輪功の学習者である。許さんが何度も警察官や610弁公室の関係者らから嫌がらせを受け、脅迫され、さらに殺されたことで大きな衝撃を受けた。許さんの兄が何度も説得したため、契約内容が分からないままサインした。

 許さんの無念を晴らすことができる人は兄だが、政府の職員の為、あらゆる方面から大きな圧力と脅迫を受けた。湖南省永州市教育局書記、藍山県教育局書記らが再三「ほどほどにしなさい。でないとあなたたち夫婦の仕事に影響がでる」と警告した。

 許さんの親族は正義感のある人々、特に良識のある監察医の助けを求めている。

 (注:法輪功学習者を迫害している主要な責任者らの情報は、中国語のページを参照)

 
(中国語:http://www.minghui.org/mh/articles/2012/6/29/259557.html)
(English: http://en.minghui.org/html/articles/2012/7/4/134276.html)
 
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