文/中国の大法弟子
【明慧日本2015年7月28日】16年前の7月20日の北京は異常に蒸し暑く、呼吸することすら大変でした。前夜の飛行機は遅れて、夜中2時になって横になりました。一晩中ずっとはっきりした夢を見ました。広場の周りにある建物の上には武装した軍隊が立っていました。私達は広場から離れているところに立っていました。私は「怖いのか。前に進めるのか」と自問しました。ドキドキしている緊張感を夢の中でもはっきり覚えていました。私は依然として前に向かって歩いていました。
目が覚めてから、非常に落ち着きました。これから何が発生するか分かりませんが、自分がやるべきことははっきりと分かっていました。私は夢の中の光景を一緒に上京した仲間たちに話しました。みんなは「今日、必ず行きます。私達に一言言わせてください」と話しました。煉功してから、午前9時半、4人の善良な女性たちは、各自の荷物を持って天安門に向かうタクシーに乗りました。
私達は7月20日が人類の歴史の中で一番暗い日になることを知らず、邪悪な魔が人類を壊滅する勢いで天から降りてきたことも分かりませんでした。人類が忘れてはならないこの日に、私は北京で善と悪、平和と暴力の対決、未来の人類にとって神話になる一幕を身をもって体験しました。
下記は私が、身を持って経験した内容です。
天安門に向かう途中、道路には警官とパトカーがあふれていました。タクシーは前に進むことが出来ませんでした。私達は別のルートに方向を変えましたが、すぐ車両の運行が禁止されました。私達はタクシーから降りて、徒歩で天安門に向かいました。道路には同じ方向に向かう人々が多くいました。多くの人達は地方からやってきたようでした。私は彼らも同じ目的でやって来たことが分かりました。ちょっと歩くと、周りの雰囲気は重く、警官たちは行き来する人々の取り調べをやっていました。これらの純粋な人々は取り調べに際して自分の経歴と本音を言い出すと、すぐ罵声を浴びせられ、道端に止まっているバスに連れていかれました。彼らが話している内容は自分が話そうとする内容と同じだと分かりました。私は連行されてからどうなるのか、もう考えず、前に向かって歩みました。
この10分間は非常に長く感じました。周りの人たちは一人ひとりバスに連行され、前には人がそんなにいませんでした。私はすぐ止められました。「何をしに来ましたか。法輪功ですか」と聞かれました。「私は法輪功を修煉しています。私は政府に法輪功は真善忍で人を教い、心身の健康に非常に役に立っていることを伝えるためにきました」と答えました。「あなたは教育を受けていないわけでもなさそうですが、なぜ法輪功を信じますか」と聞いてきたので、「法輪功の学習者には高学歴の人が大勢います。法輪功は良い人になるように教えています。あなた達は誤解しています」と話しました。
一台、一台のバスには全国各地から来た人々でいっぱいになり、みんなが心の中の話をするためにここに来たのです。バスはある学校の前で止まりました。
午前11時頃、私達は学校の教室に連れて行かれました。一つの教室には7、8人の警官が番していました。テレビの音量を最大にして、繰り返して大法を誹謗中傷し、汚名を着せ、非難する映像を流し、人々に自分の認識を書かせました。突然のことにみんなは「自分が信じているのは何だったのか、自分は間違っていたのか」自問しました。しかし、考えれ考えるほど大法は正しいと思いました。した。自分が体験した多くの出来事、周りの人達が法輪功を修煉してからの身体の変化、このすべては、真善忍は素晴らしく、大法は間違っていないことを証明しています。私はありのままに本音を書きました。私は教室からまたバスに連れて行かれました。
私達を乗せたバスは工人グラウンドに到着しました。そこにはすでに7、8台のバスが止まっていました。拡声器を持った警官がバスに向けて「もう入れません。他のところに行きなさい」と話しました。バスの中の人が「豊台はどうですか」と聞いたら、「あそこも満員です。石景山に行きなさい」と拡声器を持った警官が話しました。
午後2時ごろ、私は石景山体育館に運ばれ、地域ごとに並ばされました。私達は警官たちに囲まれて、グラウンドに座りました。グラウンドと観客席はべて学習者でしたが、次々に運ばれてくる学習者は絶えませんでした。これは今まで私が見た最も多い学習者たちでした。全国各地から来た善良な人々の中にはまだ幼児を抱いている人もいました。私はこんなに多くの人々が上京するとは思いませんでした。すべての人達は善良な心を持って、神聖なる師父と大法を守るためにここに来たのです。
皆は静かに座り、多くの人達は本を持ちだして読み始めました。この光景はそれほど平和で、周りの緊張した警官たちの雰囲気と鮮明な対照をなしていました。夕方、拡声器でまた大法を誹謗する録音を流し始めました。この時誰かが、大声で『論語』を暗唱し始めました。すると周りの人達も論語を暗唱しはじめ、この声はすぐ拡声器の音を圧倒しました。私は感動で、涙を流しながら論語を一回また一回と繰り返して暗誦しました。
この時、ある警官が警棒を持ちだして学習者を殴り始めました。周りの学習者はすぐ身を張って守り「殴らないでください」と言いました。すると周りの警官たちはみんな警棒を振り上げてやってきました。殴られる同修たちは大声で『洪吟』の「無存」を暗唱しました。「生きて求める所無く 死して留まるを惜しまず 妄念を蕩尽すれば 佛を修するは 難しからず」
その声は、夜の暗さを切り開き、天の頂まで届きそうでした。本当に天地を震撼し、私は涙が止まりませんでした。私はこの一刻自分の生命が法の中で昇華しているのを感じ、生死はすでに頭のなかにありませんでした。1人の学習者として、宇宙の真理を守ることが私達の使命であると分かっていました。