精進の意志を緩めてはいけない
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文/中国の大法弟子

 【明慧日本2016年1月25日】この前、同修達と交流する中で、皆、それぞれに修煉がだらけてしまい、緩んでいることに気づきました。その中には、事業や男女の情に溺れて抜け出せない人もいました。私は心の苦痛を覚え、師父にご教化(訳注:人を良い方へ教え導くこと)を求めました。自分自身のためではなく、だらけ、緩んでしまった修煉の状態に陥っている同修の助けになればと願いました。

 師父はこうおっしゃっています。「なぜならば、人類社会はほかでもなく、苦難と利益と享楽が共存している世界であり、いくらお金があっても、どの社会階層においても、人生には多くの苦難があるからです。苦しみによって人間は意識的または無意識のうちに苦難に対抗してしまい、その目的は幸せな暮らしを手に入れるためです。したがって、幸せを求める中で、人間はいかに傷つくことなく、いかに良い生活を送り、いかに社会で出世し、功なり名を遂げ、いかにより多くのものを手にし、いかに強者になるかなどの経験を積んできました。これらの経験を持つと同時に、人生の観念は形成され、観念はまた経験が実践されていく中で強化されてしまいます。」[1] 十数年来の迫害の中で、同修達は多くの苦痛を耐えてきました。苦痛に抵抗する課程で生じた観念が消沈の原因の一つだと思いました。

 また、師父はこのようにおっしゃっています。「実は、人類社会の理は宇宙の中で逆になっています。人間が難に遭い、苦しみを味わうのは業を返し、幸せな未来を得られるようにするためです。修煉者の場合、正しい理にしたがって修煉すべきです。苦を嘗め難に遭うことは業力を取り除き、罪を除去し、人体を浄化し、思想境地と次元を高める絶好の機会であり、大変良いことです。これは正しい法理です」[1] 師父が法理をこれほど透徹(訳注:はっきりと筋道が通って、曖昧なところのないこと)に説かれているにもかかわらず、なぜ私達は、依然として苦痛に抵抗する観念を、頑なに固守するのでしょうか? この原因が基点にあると悟りました。旧宇宙の基点は「私(し)」であり、私たちが成就すべきなのは無私無我の正覚だと、師父はおっしゃいました。私(し)を基点とするならば、私達はたとえ法理を聞いても、自分の欲しいものを手放したくないのです。

 師父のご教化の下で、私は思想の根源から基点を変え始めました。そうすると、全てにおいて本質的な変化が起きました。苦痛や長い間感じていた疲労感から解放され、心は慈悲と喜びが満ちるようになりました。また、以前からずっと悩まされていた各種の執着、たとえば嫉妬心、安逸心、怨む心や名利心などが、もっともミクロ的な次元で解体され、表面上の執着の現れもなくなりました。再び三つの事を実行するとき、全てが煉功と同じように気機に導かれ、法に溶け込んでいて神聖であり、かつ慈悲でした。 

 再び『轉法輪』を読むと、斬新で美しい宇宙世界に入ったように感じました。学法の中で、真新しい法理がつぎつぎと現れ、以前悟った法理のほとんどが変わりました。師父のご教化により、私は新宇宙の進化の運行メカニズムが見えました。新宇宙には、もう「滅」がないと師父がおっしゃいました。なぜそれができるのでしょうか? 私が悟ったのは、私たちは師父から「捨てること、内に向けて探すこと」を教えられたので、それによって一切の利己的な念を放下することができ、向上することが出来、「滅」に至らなくなります。旧宇宙の利己的な基点に立ち留まれば、絶対に達成できないことです。無私無我の正覚こそが、内に向けて探す過程で一切の不純を取り除き、生命の向上を達成し、永遠の不滅に至ることが出来ます。私たちの修煉は、個人の円満成就や、自分の天体内の生命が救われることに留まらず、真に大法を実証し、新宇宙の円融不滅のメカニズムを実践することに意義があると思います。

 私の修煉状態は良くなったり、悪くなったりしていました。師父の新経文を見たり、特別に精進している同修を見れば、しばらく精進しますが、長くは続きませんでした。その後、真剣に内に向けて探してから、自分の思想の深いところに求める心、円満成就と解脱を求める心があることに気付きました。師父が按排して下さった正法修煉の道は百メートル走ではなく、大法に導かれて自然に、円融に物事を行い、個人の解脱を目的とせず、師父が要求されている三つのことを実行していく道のりです。

 慈悲なる師父のご加持とご教化により、私はこの文章を書き出しました。取るに足りない些細な心得ですが、同修の皆さんと交流し、共に精進する励ましとなれば幸いです。

 合掌。

 注:
 [1] 李洪志師父の経文:『精進要旨三』「最後になればなるほど、精進すべき」

 
(中国語:http://www.minghui.org/mh/articles/2016/1/14/322200.html)
 
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