真善忍が我が社の社風になった
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 【明慧日本2016年2月17日】私の勤め先は外資系の企業で、社員達は家族のようです。十数年間、会社の経営状況が良い時も悪い時も、誰も会社から離れようとしませんでした。それは社員たちが、仕事の中で自然に同じ価値観を持つようになったからです。その価値観とは「真・善・忍」です。この価値観に基づいて会社を経営し「真・善・忍」が我が社の社風になったのです。

 一、法輪大法を学んでからの変化

 我が社の管理層の社員と警備員の多くは退役軍人と警察官で、いつもどこにいても威圧的な雰囲気を持っていました。会社に支払わなければならない費用を払わない人や、クレームを言う人には、強硬な態度ですぐに問題を解決しようとすることで地元では有名でした。

 私は法輪功を修煉し始めてから大きく変わりました。私は以前、男まさりの女性と呼ばれ、社内では非常に強気で、ある社員は私のことを「以前、あなたの目つきは刃物のように人の心の底まで突き刺しそうで、誰も目を合わせることが出来ませんでした。お客さんに対してもいつも傲慢な態度で、クレームを言ってくる人に会うと、二言目には怒鳴り始め、相手が引き下がるまで大声で怒鳴りつけました」と言いました。

 今の私は「真・善・忍」を基準にして自分を律し、心も穏やかになり相手を思いやる事ができるようになりました。会社の管理方法についても考え方が変わりました。普段の仕事やミーティングの時、いつも法輪功がどのように良い人になるように教えているか、法輪功がいかに次元の高い修煉法であるかということを伝えています。また伝統文化に基づいて社員の道徳レベルを上げることで、会社の管理方法も大きく変わりました。以前のように強硬な姿勢でお客さんに接するのではなく、善意をもってお客さんに接し、お客さんに友人のように接しています。「真摯な態度で人に接し、善意を持ってことを行う」ことを企業の理念とし、サービスカウンターの後ろにこの文字を掲げています。徐々に会社全体が同じ人生観と価値観を持つようになりました。「真・善・忍」は社員たちが仕事をするときや問題を解決する際の基準となり、我が社の社風となりました。

 社員たちの誰であれ、彼らが家庭の事情などで困っていたら、会社は助けの手を差し伸べています。みな会社の有難みを感じ「法輪大法は素晴らしい」ということを実感しています。社員の家族も「上司が法輪功の修煉者でよかった。今の中国の他の会社では、官職の上下にかかわらず皆自分の為に横領をし、社員の面倒を見ようとしませんが、我が社は違います」と言っています。このように知らないうちに大法のお陰で会社全体が一体になりました。やがて我が社は評判がよくなり、賄賂を受け取らないということでも有名になりました。

 二、良い修煉環境を作る

 なぜ我が社の社員は法輪大法を認め、何かを行う時はいつも大法を基準にすることが出来るのでしょうか? それは管理層の社員の半数が大法弟子だからです。最初は私しか修煉していませんでしたが、人を募集する際に、同じ条件であれば仕事を失った大法弟子やその家族を優先して採用し、すぐに会社内に学法グループを作りました。仕事上では上司と部下ですが、学法グループの中では皆同修です。会社が困難に直面した時、学法グループの同修と相談しています。例えば警備を担当する社員が出す解決策にいつもみんなが納得しています。彼の意見は大卒の社員より筋が通っています。それは彼がいつも法理の上で問題を判断しているからで、全て大法が授けてくれた智慧です。このように私たちはお互いに学法と修煉に精進しています。

 学法グループの同修はみんな自分の仕事をしながら、各自のお客さんに真相を伝え、いつも法輪功の真相資料を配っています。多くの人は大法の恩恵を受けました。例えば病気を患っていた人、家庭内でトラブルがあった人、仕事上のトラブルを抱えていた人に対して、私たちはいつも、失わなければ得られないことや、厚徳載物(訳注:人徳を高く保ち物事を成し遂げる)など、より良い人になるための伝統的な倫理観や道徳観の法理をもって、彼らが感じることができるように対応しました。

 社内の学法グループの同修は、会社の立地条件が良いことを利用して、社内で他の大法弟子との交流の場を作りました。会社の利益を法を実証するための財源とし、他の法を実証するプロジェクトをサポートしています。社員の皆は、これは師父が私たちに按排してくださった修煉環境なので、この交流の場を大事にしなければならないと理解しています。 

 大法弟子がこのように安心して法を実証するプロジェクトを行えるのは、社員全員が大法弟子を守り協力してくれているからです。私たちが学法する時や法を実証する時、他の社員は自ら私たちの仕事を引き継いでくれます。たまに地域の警察や政府部門からの調査があった時も、私たちは隣の部屋で他の大法弟子と交流することができ邪魔されません。

 何年か前、私が共産党に迫害された時、ある主要な管理職の社員は共産党に尋問されても私の居場所を教えませんでした。会社に勤めていた時も610弁公室の警官が何回も会社を訪ねてきましたが、会社全体から抵抗を受けました。警官はあちこちを見た後「この会社はしっかり管理していますね!」と皮肉を言いながらがっかりして帰りました。

 普段、管理層の社員から会社の警備の社員まで、みな怪しい車や怪しい人が来ると、自ら進んで大法弟子を守っています。会社の社員だけでなく、会社の会長も数千万元もの資産を安心して我が社に預けています。私が迫害され、会社に戻って来た時、彼は以前の役職をとっておいてくれました。これは大法弟子への信頼だと思います。政府から法輪功修煉者を改めて登録するよう通知があった時、風紀委員会の責任者は社員の皆から直接抵抗を受けました。(この人は真相を知っている)これは全て大法の力です!

 三、トラブルの中の試練

 数年間、共産党の迫害という環境の中にありながら、我が社は平和でした。まるで別世界のようで、仕事の面でも争うことなくお互いに協力し合い、利益も上司と部下に平等に分配されています。社員たちは親戚や友人に羨ましがられ、会社にいてよかったと思っています。しかし、ある事件が起こり、この平穏な環境が破られ、私たちがこの数年間しっかり修煉していたのかを試す試練となりました。

 あるお客さんが役所に行き、我が社と契約をした店舗の物件の資料の問い合わせをした時、この件の担当ではない職員に、該当のデーターは無いと伝えられました。我が社はお客さんと一緒に役所に原本を探しに行きました。しかし責任者は原本を紛失したと言い、誰もこの事件を解決してくれる人がいませんでした。お客さんは我が社と役所の関係部署の人が共謀して自分を騙したと勘違いをしました。そのお客さんは弁護士を雇って訴訟を起こそうとしました。また何人かのお客さんは自分たちの人脈を利用して地元の新聞やテレビなどのメディアに、自分たちが不動産開発部署の人や政府職員に騙されたので上層部に陳情せざるを得ないと宣伝しました。

 政府の関係部署の役人はこの問題を解決しようとしませんでした。それどころか、この事件を解決したいなら賄賂を渡して政府の人に事件を解決してもらうしかないというメッセージを送ってきました。このことで社内では皆が戸惑いました。普段とても友好的だったお客さんが突然別人になって、怒りは顔にまで現れていました。どのように対処すればいいのでしょうか。まず学法グループの同修たちは師父が説かれた『オーストラリアでの説法』を学びました。

 師父の法理は私たちに二つのことを示してくださいました。第一に、まず内に向けて探すこと、第二に、慈悲心をもって相手に接することです。このトラブルが起きたのは、私たちの空間場に問題が起きたということで、旧勢力に利用され、私たちの修煉環境を破壊しようとしています。しかし私たちはいかなる旧勢力の按排も認めてはいけません。そこで私たちはこの事件を必ず良いことにすると思うようにしました。そしてこの事件をきっかけに心を静めて内に向けて探し、法理のもとで次元を向上させました。政府の関係規定について改めて確認し、仕事上の問題点を正すことができました。またそれぞれのお客さんとさらに深くコミュニケーションを取ることもできました。私たちは本当にお客さんにお礼を言わなければなりません。

 社内の管理職会議の時、上記の二つの原則に基づき、私たちは解決方法を打ち出しました。第一に仕事上の問題点を直すこと、第二に今の中国の社会によく見られるような上へ陳情する人に圧力をかけて抑える方法は絶対に取らないということです。まず善意をもって彼らの理解を求めることにしました。その後、社員皆が手分けしてお客さんのところへ行き、事情を丁寧に説明しました。説明した結果、お客さんは「実はただこの事件の真相を知りたいだけで、今まで良い関係を築いていたのに、今回頭のなかにクレームを会社側に押しつけようという声が聞こえて、理性を失いこのようなことをしてしまった」と言いました。これで私たちは全てわかりました。これはやはり他空間の邪霊に指図されていたのです。私たちはその人を恨んではいけません。同修たちは大法弟子が仕事を順調に行うことを邪魔し、お客さんをコントロールする邪霊や旧勢力を根絶するように集中して発正念を行いました。

 最後にようやく役所の関係部署が会社側にミスがないことを証明してくれました。しかし、それはもう重要ではありません。この事件をきっかけに私たちは心性を高め、たくさんの良くない執着を取り除き多くの収穫を得ることができました。

 この事件はこれで解決したと思いましたが、しかしお客さんはこれで満足しておらず、直接政府に文句を言いに行きました。会社側の責任は無いのですが、学法グループの同修たちはこの事件は私たちへの迫害だけでなく、お客さんへの迫害でもあると悟りました。私たちはこの会社の小さい範囲の中で迫害に耐えるのではなく、外に出て役所の関係職員にこの事件についてしっかり説明すると同時に、この機会を利用して大法の真相を伝えその人達を救い済度しなければなりません。私たちは市政府、区政府、政法委員会の書記から一般の市民など、会うことが出来るすべての人に真相を伝えていきました。

 今、会社の近くを通る人が突然増えてきました。毎日の人の往来が突然増えてきて、本当の地区の中心になりました。以前よりもっとたくさん私たちが救い済度する衆生が増えてきました。

 
(中国語:http://www.minghui.org/mh/articles/2015/7/15/312450.html)
(English: http://en.minghui.org/html/articles/2015/9/22/152643.html)
 
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