師を信じ、法を信じ、窮地を脱する
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文/中国・山東省の大法弟子

 【明慧日本2016年3月5日】1996年に法を得た私はまだ29歳でした。それまで、仕事は忙しくなく、家に帰るなり、長い間病に苦しむ夫の世話をしなければならず、それに、わずか3歳の娘までもウイルス性脳炎を患っていました。このような苦痛でしかない生活が、一体いつまで続くのかと、限界を感じた時、いつも天に向かって問いかけていました。

 大法に出会えた瞬間、まるで行く先を失った小舟が、やっと目標を見つけ、すべての迷いが一瞬にして消え去りました。偉大な師父が宇宙を正し、世の人を救い、私の業力までも消してくださり、地獄から引き上げてもらったのです。法を得てからは人生に目標ができ、家族全員が大法の恩恵を浴びながら、それぞれのシチュエーションの中でするべきことをし、しっかりと師父について行き、精進しています。特に中国の学校はまさに人を堕落させる染物用のかめのようで、その中に浸っていた娘も法を得てからは正しい道に戻ってくれて、善良な大法弟子になりました。

 「その博大で奥深い内涵は、修煉者だけが真に修める異なる次元の中で体験して悟ることができ、目の前に現れてくるもので、そうして初めて真に法とは何かが分かるのです」[1]と師父は『精進要旨』の中で説かれました。

 これから約20年間の修煉体験を師父にご報告し、全世界の同修と交流したいと思います。

一、承諾

 1996年の旧正月、縁あって法輪大法は私の家に伝わり、両親だけでなく、姉妹や叔母など、多くの親戚たちが学び始めました。一方、私は長年「無神論」に深く毒害されていたため、なかなか大法を信じることができませんでした。ある日、3歳の娘が高熱を出したままなかなか治らず、医者にウイルス性脳炎と診断され、抗生物質を繰り返して変えながら点滴を打ったものの、全く効き目がなく、半月ほど子供が病に苦しみました。窮地に陥った私を見かね、大法弟子であったその医者は、私に法輪功を勧めました。仕方なく、半信半疑の気持ちを抱きながら、「子供が治ったら、修煉します」と誓いました。そして師父の説法テープをラジカセで流し、子供と一緒に聞きました。聞いているうちに子供がすやすやと眠ってしまい、目覚めた時には熱がすっかり引いて頭痛もなくなり、元気になった娘は久しぶりに公園に遊びにいきました。そして私も自分の承諾を守るために、これを機に修煉の道を歩み始めたのです。今思えば、すべてが機縁だったのかもしれません。

二、試験でカンニングせず、高得点を獲得

 1997年の年末、私が働いている村の管理部門では、県ごとに昇進するための試験が行われ、合格すれば、給料やボーナス、待遇などすべてが上がりますが、落ちた場合はリストラされるという昇進をかけた試験が実施されました。皆合格する方法をあれこれと考えた結果、カンニングすることに決めました。そして当日は、試験のルールが厳しくないため、ほとんどの人がカンニングペーパーを持ち込み、先生も「試験官に見つからないようにしてください」と見て見ぬふりをしていました。

 いち早くテストを終えた私は大体の得点を計算したところ、高くても72点しか取れていないことが分かりました。カンニングすれば、「真」に背き、「大法」の教えに背いたことになります。しかし、カンニングしなければこのような点数ではとても合格しそうにありません。あれこれ悩みながら会場を見渡せば、皆それぞれ自分のカンニングに忙しそうに答案用紙に向かっていました。矛盾している中、ふと師父の説法を思い出しました。「修煉者は自然に任せることを重んじるべきです。自分のものなら、無くなることはないし、自分のものでなければ無理に争っても得られません。(中略)しかし煉功者の場合は、本来、師の法身が守ってくれていますから、他人があなたのものを取ろうとしても取れません。ですからわれわれは自然に任せるように言っているのです。(中略)常人はこの理が悟れないので、利益をめぐって争ったり、闘ったりするわけです」[2]

 すべてを師父に任せようと覚悟を決め、答案用紙を提出して会場から出ました。試験が終わってから、「今回のテストは易しかったから、85点以上でないと無理だろう」と多くの人が言っているのを聞いた瞬間、がっかりし後悔におそわれ修煉の難しさを感じ、結果発表の日まで毎日合格したかどうかを心配していました。

 合格発表の日、指定された場所にはすでに大勢の人が集まり、私は沈んだ気持ちで人込みに押されながら、全く期待せずにチラッとボードを見ました。すると、奇跡が起き自分の名前が載っていたのです。私が働いている部署では、6人全員が試験を受けましたが、私だけが合格し、師父への感謝の気持ちでいっぱいになりました。

三、金銭を重んじる心を無くし、楽々と借金を返す

 2004年、私が所属している会社は社員のために大きな寮を立てましたが、当時は給料がそれほど高くなかったため、家を購入する予定は全くありませんでした。しかし不況の中、ある日突如、寮の建設資金の一部である10万元以上の債務を押しつけられてしまい、この突然な出来事がもたらした圧力と絶望により、苦しくて大変な日々を送りました。

 中国共産党による激しい弾圧の中、私と娘は修煉の決心を全く揺るがすことなく、様々な圧力に耐えながら「三つの事」を全うしていました。それを見ていた夫は、共産党を恐れてずっと反対していました。しかし、その夫がこっそりと『轉法輪』を読み始めました。大法の法理が夫の党文化の思考を一掃し、2005年に修煉の道を歩み始めました。それから、長年患っていた慢性肝炎が完治し、暗かった顔色も明るくなり、力を必要とする家事はすべて引き受けてくれるようになりました。病気により長年入院していた夫は仕事にも復帰し、新たな開発研究に携わり、多くの成果をあげました。そして、朝の3時50分からの煉功は我が家の習慣となりました。

 あちこちに資料ブースが立ち上がったことにより、夫婦とも修煉している家庭は少ないため、この環境をうまく利用して周りの同修のために資料を提供しなければならないと悟りました。夫と意見が一致し、すぐにパソコンとプリンターを買い、そして普段節約しながら債務を返還した後で残ったすべてのお金を出して、経済的に苦しんでいる同修のためにパソコンなどを提供しました。予想外なことに苦しい生活に転機が訪れました。夫の給料が大幅に上がり、多額のボーナスも貰えて一気に何万円も手に入り、残りの借金を一度に返すことができました。夫の病気が治り、債務も全て返還できたことにより、師父と大法への信念がさらに強まり、更なる精進を目指そうと心に誓いました。

 「なぜならば、人間に皆償わなければならない借りがあり、この空間の借りでなければあの空間の借りになります。皆苦を嘗めなければならず、このような難しさ の中で、あなたが修煉できるかどうかを見ています。修煉することができれば、全てに変化が生じるかもしれません。しかし、あなたの修煉は着実なもので、心から修煉したいと思っているのです」[3]と師父は法会で説かれました。

四、師と法を信じ、窮地を脱する

 2004年の春のある日、私と同修は道沿いで資料を配りながら、法輪功が迫害されている真相を伝えていました。資料がカバンの底をつくころ、真相を理解してくれない人に通報され、5、6人の警察官がきたのを見て、すぐに車を出しましたが、警察官はパトカーの警報を鳴らしながら追いかけてきました。すぐに師父に助けを求め、残りの資料を座席の隙間に隠し、車を道端に留めました。パトカーから降りて、こちらに近づいてきた警察官に氏名と住所、そして仕事先を問い詰められましたが、私と同修は頑なに答えませんでした。怒り出した警察官は車の中を乱雑に探りはじめました。その間、同修と発正念しながら夫に電話し、すぐに夫の友人で真相を理解している公安局局長が来てくれて、その場から救い出してくれました。

五、常人社会に飲み込まれた娘が、正しい道に戻る

 娘は小さいころから私と共に修煉していました。「1999.7.20」までは毎日集団学法に参加したり、煉功拠点で煉功したり、子供弟子のサマーキャンプに参加したり、自分を大法の子供弟子とみなして、「真・善・忍」を守っていました。

 しかし、「1999.7.20」以来、迫害が悪化していくにつれて、集団学法も煉功拠点もサマーキャンプなどの活動がなくなり、娘に対する要求もだんだんと緩くなりました。中国の小学校は特に党文化が栄えており、時間が経つにつれて、自己中心的な考えやわがままなどの悪い性格が身に付き、成績もよくないため進級していくとともに、勉強によるプレッシャーが増え、法からもどんどん離れていきました。常人の方法ではとても通じず、却って悩みと仕方なさが増えていくばかりでした。そして、大学入試前は、大学入試という巨大な圧力に耐えている娘に学法するよう導きました。

 「法は一切の執着を打破することができ、一切の邪悪を打破することができ、一切の虚言を排除することができ、法は正念を固めることができるのです」[4]と師父は説かれましたので、私は娘に電子本を持たせ、通学の途中で『洪吟』を一首暗記させました。クラスメイトとの間にトラブルが起きた時は、大法の法理で相手に対してもっと寛大になるよう娘を導きました。徐々に娘の心理状態が正しくなり、勉強しながら「三つの事」をするようになると、却って成績が上がりました。大学入試の時、娘は難なく良い大学に合格しました。「あの頃は毎日『洪吟』を暗記していたお陰で、大変なプレッシャーを持ちこたえることができた」と娘は大学入試前の辛かった日々を思い出し、話してくれました。

 娘が精進し成長する過程を見て、大法弟子の家に生まれた子供は皆修煉のために来たのであり、親の執着で子供を修煉の道に導かないわけにはいかないと悟りました。話を聞かない子供であれ、成績の悪い子供であれ、親としてはまず自分自身の心性から原因を探さなければならず、大法の法理でこどもを教育すべきです。子供がこの世で1番正しい大法の修煉の道を歩んでくれるようになったとき、すべての問題が解決されるでしょう。

 師父に感謝致します!

 同修に感謝します!

 注:
 [1] 李洪志師父の経文:『精進要旨』「博大」
 [2] 李洪志師父の著作:『轉法輪』
 [3] 李洪志師父の経文:『各地での説法五』「二〇〇四年米国西部法会での説法」
 [4] 李洪志師父の経文:『精進要旨二』「妨害を排除せよ」

 
(中国語:http://www.minghui.org/mh/articles/2016/2/10/323846.html)
 
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