中国・重慶市の企業家 迫害され重体に(写真)
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 【明慧日本2016年6月9日】中国・重慶市の企業家・劉道権さんは現在、市永川刑務所に迫害され重体に陥っている。劉さんの父親は息子との面会を要求したが、刑務所側や610弁公室の関係者に「永遠に会わせない」と脅威された。

 劉さんは2013年4月9日に法輪功の無実を伝えた時、沙坪バイの国保大隊(法輪功迫害の実行機関)関係者に身柄を拘束された。2014年10月16日、沙坪バイ裁判所に懲役8年の不当な判決を言い渡され、永川刑務所に拘禁されている。

 劉さんは「転向」しないとの理由で、長期にわたって残酷な迫害を受け、劉さん自身も何度も断食で迫害に抗議した。

 劉さんの父親(70代)は何度も永川刑務所を訪ね、息子との面会を要求したが、拒否された。また、劉さんの妻も劉さんと面会を禁じられた。今年3月、劉さんの父親は刑務所管理局を訪ね、面会できない事情を告発したが、関係者に無視された上、劉さんの父親が書いた資料すらも受理せず、「好きに上訴しろ」と傲慢に対応された。

 しかし、先月20日、永川刑務所は突然、劉さんの家族に直ちに面会に来るようにと知らせてきた。しかし、指名されたのは、劉さんの弟だけだった。

 弟の劉剛さんは21日に刑務所に着いたら、警官らに劉さんは4月1日から断食し始め、今まで灌食で命を維持していることを告げられた。劉さんは重体に陥っているにも関わらず、手枷と足枷をかけられていた。酷い迫害であまりにも顔の形相が変わりはて、弟は一瞬、兄だとわからないほどだった。劉さんは極めて衰弱したか細い声で「私は家に戻されるまで、頑張るよ」と弟に伝えた。 

酷刑演示:野蛮灌食
拷問のイメージ写真 灌食

 25日、当刑務所の警官2人は、劉さん家族に、灌食で劉さんの命を維持している状態だと伝えた。

 翌日、劉さんの父親、弟、妻の湛紅娟さんは、永川刑務所を訪ね、面会を要求した。しかし、劉さんの父親は依然として面会を禁じられた。劉さんの妻と弟は劉さんに会った時、劉さんは家族の顔すらも弁別できなかった。妻は大きな声で「あなたは間違っていません。私はずっと応援していますよ」と伝えた。劉さんは病院の中でも手枷と足枷をかけられたため、妻は抗議したが、警官はこれは規定だと言いはり、外に漏らしたら、責任を取ってもらうと脅迫した。劉さんの妻は「夫は食事しないわけではなく、迫害に抗議しています。そのすべての責任をあなた達に取ってもらいます」と反論した。

 27日午前、劉さんの父親は刑務所管理局を訪ね、局長との面談を要求した。前回の担当者は態度を一気に変えて資料を受付、局長に渡すと約束した。午後、永川刑務所は劉さんを病院から刑務所に移送した。

 28日、劉さんの父親は弁護士2人を雇った。弁護士は当日午後永川刑務所を訪ね、面会の要求をした。刑務所側は31日の面会に同意した。

 しかし、弁護士が31日に行ったら、面会は許されなかった。さらに、610弁公室の関係者は、劉さんの父親を連行し、「三書」と録画の協力をしないと、息子に永遠に会わさせないと脅迫した。劉さんの父親は無理な要求だと、これを断った。

 刑務所側は再び重体の劉さんを、重慶医科大学に送った。家族が劉さんに会った時には、劉さんはすでに話せなくなっていた。面会は数分間で強制的に終了され、妻の付き添いも禁じられた。今月3日、劉さんは腎臓疲憊、肺への感染で応急手当されたが、状況は極めて危険な状態であるという。

 
(中国語:http://www.minghui.org/mh/articles/2016/6/5/329663.html)
 
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