上海の中学教師が「江沢民を告訴するな」と脅かされ(写真)
■ 印刷版
 

 【明慧日本2017年1月9日】上海の元向群中学校を定年退職した教師の裴珊珍さん(72歳女性)は、去年12月13日、上海女子刑務所を出所した。裴さんは前に家族と面会した時より、ずいぶんと痩せ細り、顔色も青白く、平らな地面さえ歩いている時にふらつき、手を貸す必要があった。釈放される前、刑務官は裴さんに「江沢民を告訴するな。もしやれば、また捕まえてやる」と脅したという。

 当日、刑務所は裴さんに朝食を食べさせず、出所を急がせた。家族は釈放証と千元余りの現金をもらった。4年半の間、家族が渡した現金をほとんど使っていなかった。後に、刑務所の中での待遇レベルが低かったため、買えるものがあまりなかったことがわかった。

 4年半の刑務所生活で、裴さんは長期にわたり精神的な恐怖と肉体的苦痛で、反応が鈍くなっていた。2回、3回繰り返し話すと、ようやく意味がわかってもらえた。体力も弱り、特に足に力が入らずうまく歩けなくなっていた。階段を上る時や降りる時、他の人の手を借りる必要があり、刑務所に入る前とは、全く別人のようになってしまった。刑務所に入る前、裴さんは毎日自転車に乗って外出していたが、今では自ら歩けなくなったのを見て、家族は心を痛めた。

 裴さんは1944年上海に生まれ、上海市静安区南陽路に在住し、元向群中学校(現在市西中学校に合併)を定年退職した教師である。法輪功を煉る前、数種類の病気に罹り、治療してもなかなか治らなかった。1995年、新聞で法輪功が病気治療と健康保持に効果が著しいことを読み、法輪功を煉り始めた。たったの3カ月間学んだだけで病状がよくなった。1年後にはすべての病気が消えてしまって、健康になった。それ以後、国の医療費を使ったことがない。

酷刑演示:野蛮<span class='voca' kid='74'>灌食</span>(绘画)
拷問:野蛮な灌食

 裴さんは2001年3月、4人の警官らに不当に連行され、静安留置場に送られた。留置場で鉄の柵に手錠をかけられたままで、警官にタオルで口を強くふさがれたため、幾度も呼吸困難になった。裴さんは迫害に反対して断食したが、野蛮にも灌食され、太い管でのどや鼻などを傷つけられ、血を吐いてなかなか止まらなくなった。その後、上海女子労働教養所に送られ、2年の間酷い迫害を受けた。

 2005年3月、裴さんは団地で法輪功の迫害の真相チラシを配った時、尾行されて不当に連行された。6月23日、上海市静安裁判所で懲役4年の判決を下された。

 2012年6月、上海の610弁公室は承諾カードを利用して、民衆を騙した。みんなが騙されないように、裴さんは手紙で法輪功の真相を紹介したために、再び連行され、家財を押収された。行方不明になった裴さんを探していた家族は、12月6日、ようやく裴さんが8月に不当判決を受け、再び連行されたことを知った。12月14日、家族に静安裁判所から一審判決文が届き、それは懲役4年半の判決文だった。

 2014年4月、裴さんの息子2人がようやく刑務所からの電話をもらい母親に面会しに行った。面会当日、裴さんは一審判決の時、検察官が法廷で実際の証拠(人証や物証)を示したことがないと話した。しかし、裁判官は裴さんが違法な資料を配ったと言った。裴さんは一審の時、家族が傍聴できるように要求したが、断られた。一審の後、裴さんは上訴しても、二審が開廷したことがなく、すぐに元の判決を維持する結論が出たという。

 裴さんは不当に上海女子刑務所に拘禁されてから、ずっと酷い迫害を受けた。刑務所側は生活している各方面を利用し、裴さんに圧力をかけて「罪」を認めるように強いた。裴さんはこれに屈しないで自分は無罪であると主張した。「私の信仰のどこが邪悪すか? 教えてくれますか?」と、裴さんが反論しても、相手は無言のままだった。

 裴さんは刑務所で何度も酷く迫害され、騙されて書かされた「三書」は、自分の意志に背いて書いたもので、無効にすることを要求し、今でも「真・善・忍」を堅持していることを表明した。

 
(中国語:http://www.minghui.org/mh/articles/2016/12/21/339186.html)
 
関連文章