明慧法会|苦海を軽舟で渡る
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 明慧日本2016年11月20日】

文/山東省の大法弟子 雪梅 

 尊敬する、師父こんにちは! 

 同修の皆さん、こんにちは! 

 今自分の修煉体験を師父にご報告し、同修と交流したいと思います。法に合っていないところがあればぜひ慈悲なる指摘をお願いします。 

 一、苦海が果てしなく続く 

 私は山東省の小さな田舎に生まれました。隣の村の方と結婚して、息子と娘を生みました。ごく普通の生活を数十年間過ごしました。生活に対して多くの欲がなかったので、苦などはあまり感じていませんでした。しかしある日、夫が急に精神病になってしまい、私の苦難は始まりました。 

 夫の病気を治すために全ての貯金を使いましたが、病気は治ったり治らなかったりでした。夫は仕事ができないうえに、毎日の薬のために多くのお金を使わないといけませんでした。そして、私が時間通りに薬を飲ませると夫は、私が毒を飲ませていると言って私を罵ったり、殴ったりしていました。私の体は傷だらけになってしまいました。私は夫の面倒を見ながら、姑の面倒も見ていました。そのうえ、畑仕事や家事などすべて私1人でやらないといけませんでした。時間が経つと気管支炎、胆嚢炎、不眠症など病気だらけの体になりました。これらの病気によって呼吸が困難になり、あるいは痛みが強すぎて息をするのも辛く、一晩中眠れなくなり、死んだほうがましだと思いました。しかし、私は死ぬわけにはいきません。2人の子供はまだ小さく、学校に通っています。彼らはこのような家庭に生まれたこと自体が不幸で、母親が死んでしまったらもっと苦しくなるでしょう。 

 このような死ぬことすらできない生活はいつになったら終わるのでしょうか? 人は何のために生きているのでしょうか? ということをよく考えていました。私が非常に残念に思ったことは、1999年以前に、村で100人くらいの人が法輪大法を修煉していることを知らなかったことです。私は相変わらず苦しい生活の中でもだえていました。 

 二、法を得る 

 2002年春のある日、私は畑仕事をしている時、隣の畑で王さんも仕事をしていました。王さんは病気でぐったりしている私を見ると「お体は大丈夫ですか? 私が知っている気功をやったら元気になるので試してみませんか?」と私に話しました。何の気功かと聞いたら法輪功だと教えてくれました。私は「テレビでやってはいけないと言っていませんでしたか?」と彼に聞きました。「テレビで放送されていることは嘘です。法輪功は人に良い人になるよう教えています。病気が取り除かれて健康になるという効果があります」と王さんは答えました。私は試してみて自分の病気が治ればよいと思いました。王さんは「学びたければ本がありますよ。この気功を学びたいなら必ず本を読まないといけません。本は1冊しかないので、私と交代で読みましょう」と言ってくれました。 

 その本を貸してもらった時、王さんは私の夫がこの本を破ることを心配して「非常に貴重な本なので、しっかり守ってください」と私に言いました。私は「命を救う本なので、必ずしっかり守ります。ご安心ください」と王さんに言いました。夜、私は夫が寝てから本を出して読み始めました。本に書いてある「この宇宙には次のような理があるからです。佛家によれば、常人の中のことは、すべて因縁関係があり、生老病死は常人にとって当然のことです。人は、以前に悪事を働いたために生じた業力のせいで病気になったり、魔難に遭ったりしています」[1]を読んだ時、この本は素晴らしいと感じました。すべての言葉が私の心に届き、読めば読むほど心が明るくなってきました。深夜になったので、夫に気づかれないよう布団を被り、懐中電灯をつけて読んでいました。 

 数日後、王さんと出会うと「1回読み終わりましたか?」と聞かれ、「もう読み終わりましたが、まだ読みたいです」と私は答えました。王さんは「では、読み続けてください。時間があれば私の家に来てください。功法を教えます」と言いました。私は五つの功法ができるようになり、本も3回読み終わりました。王さんは「私も本を読む必要があります。以前、この村で約80世帯の人が大法を学んでいました。今は続けていない人がいるかもしれません。その人達に本を譲ってもらえるかどうか聞いてみてください」と私に話しました。 

 1カ月が経ち、私の心身は大きく変化しました。すべての病気が消え、私の心は一つの天窓が開いているように明るくなり、人がこの世に来た目的と、なぜ苦難があるのかがわかってきました。苦難の根源がわかると、私は苦難に対して不満を持たないようになりました。私は必ず大法を堅く修めていき、師父について天の家に戻る決心をしました。 

 王さんに教えられて、大法の本を持っている家を訪ね回りました。しばらく続けていない人がいましたが、この本は大変貴重だと言って譲ってくれませんでした。私は諦めずに80世帯全てを回ろうと考えました。 

 ある晩、雨が降っていました。私は傘をさして本のために続けて家を訪ねていました。夫の義理の兄の家に行った時、兄夫婦は「本はありますが、私たちも修煉しています」と言いました。その言葉を聞いて私は涙を流しました。義兄は「焦らないでだくさい。なんとか探してみます」と私に言いました。 

 ちょうどその時、邪悪が大法を迫害する勢いが大変強かったのです。本の出版が禁止されているだけでなく、多くの大法の本が破られてしまったので、1冊の『轉法輪』を探すことはとても難しかったのです。しかし、大法はとても不思議なもので、もし大法を修煉したいと思えば、師父が私達に一切の修煉の機縁を按排し、すべてのことを与えてくださいます。しばらくすると、義兄は貴重な『轉法輪』を探してきてくれました。 

 この本は大変貴重なので長年の間、私はずっと大切にしてどこに行くにも持っていきました。その後、7年の間地元を離れてアルバイトをしているときもこの本を持っていきました。後に新しいバージョンの本が出版されても、私の心は動かず、師父の要求に従って一つ一つの文字を修正し、今でもこの本を読んでいます。

 三、苦海で航路に沿ってボートは軽々と進む 

 師父は「どうして煉功すると、次々と厄介なことにぶつかるのでしょうか? しかも常人の中の厄介なこととあまり変わりがありません」と説かれました。学法を通して、修煉したからといってすべての苦がなくなる訳ではないという法理が分かりました。生活の中で相変わらず苦を伴っていますが、私は法を得てから「苦を嘗めるをもって楽とす」[2]を理解しました。また師父は「実は、人類社会の理は宇宙の中で逆になっています。人間が難に遭い、苦しみを味わうのは業を返し、幸せな未来を得られるようにするためです。修煉者の場合、正しい理にしたがって修煉すべきです。苦を嘗め難に遭うことは業力を取り除き、罪を除去し、人体を浄化し、思想境地と次元を高める絶好の機会であり、大変良いことです。これは正しい法理です」[3]とも説かれました。 

 義兄は軍の高官です。私の息子も軍に入るよう彼のところに送りました。夫は私が法輪功を修煉していることを知り、ある晩「もしお前が法輪功を続けて息子の未来に影響を与えたら、お前は何回死んでも償えない」と私を罵ったり、殴ったりしました。夫は私を追いかけながら殴り、何かを掴んで背中に投げつけると、私は倒れて意識不明になりました。彼は私をベッドに引きずっていき、服を脱がし、火をつけたタバコで私に火傷をさせて目覚めさせました。その晩、私の全身は火傷だらけになりました。私は心の中で「法輪大法は素晴らしい。真・善・忍は素晴らしい。師父助けてください」と叫んでいました。 

 夜が明け、夫も疲れて寝てしまい、私はやっと家から逃げることができました。近所の人は、顔が腫れて変形した私がふらふら歩いている様子を見て、病院に送りました。検査すると肋骨が1本折れており、全身の皮膚はボロボロになってしまい、それを見た近所と人と医者は涙を流しました。 

 私は泣かずに、師父が説いた法を思い出しました。「7月20日以降に法を得た大法弟子は修煉の過程と法を実証することが一緒になっています。それ以前に法を得た人は個人修煉の時期が既に過ぎてしまい、彼らの現在の主な関心事は衆生を救い済度することであり、法を実証することに方向転換しました。後になって法を得た人は法を実証することもやらなければならず、同時に個人修煉のことも入っているので、いくつかの問題が複雑になるように思えます」[4]。師父はまた「まずあなたの今後の人生にあるさまざまな業を全部集めて、その一部分、半分を滅してあげましょう。残りが半分となってもまだ山より高く、あなた自身の力では乗り越えられません。どうすればよいのでしょうか? 将来あなたが得道した時、多くの者がその恩恵を受けることになるかも知れません。ですから多くの人がその一部を代わりに負担してくれるのです。もちろん、彼らにとっては大したことではありません。さらに、あなたが修煉によって作り出した多くの生命体も、主元神、副元神以外の多くのあなたも、みな一部を負担してくれるのです。あなた自身が劫難を乗り越えなければならない時には、もうさほど残っていません。さほど残っていないと言っても、やはりかなり大きいので、あなたはやはりまだ乗り越えられません。どうすればよいのでしょうか? つまりそれを無数の部分に分けて、あなたの修煉の各次元に割り当て、それを利用してあなたの心性を高め、業力を転化させ、功を伸ばすことにするのです」[1]と説かれました。 

 師父が説かれた法は、わかりやすくて法理が奥深いのです。私は悟った法理で心のしこりを解くことができました。師父が私のためにどのくらいの苦難を背負ってくださっているかと考えると、本当に師父に対する感謝の気持ちがこみ上げてきます。私はこの苦を心の中に留めず、夫にも恨みを持たず、心から夫を可愛そうに思いました。「夫の主意識がはっきりしておらず、自分がどのくらいの業力を作ってしまったのかがわからず、将来どう償うのか」と私は考えました。私は入院せず、家に帰るとまもなく自然と治りました。私はすぐに真相を伝え、人を救う活動の中に入りました。 

 ある晩、私は同修と一緒に十数里離れた村に真相資料を配りに行きました。往復で三十数里の山道を歩きましたが、私は少しの疲れも感じませんでした。帰り道は小さな川に沿って行きました。川の水が少なかったので、小さな石を踏みながら歩いていると、雲の上を歩きながら軽々と運ばれているよう感じ、本当に玄妙でした。 

 娘が学校に通うことや夫の薬代など、全てのことにお金が必要です。仕方なく私は地元を離れてアルバイトをすることにしました。法を得た私は、どこに行っても人を救う使命を忘れません。資料を調達できなかったため、私は様々な色のチョークを買い、夜になると外に真相のスローガンを書きに出かけました。電柱、壁、大きな木、橋など字を書けるところは全て書きました。チョークで書いたスローガンは雨が降るとすぐ消えてしまったので、クレヨンに替えて書きました。アルバイトをした5年間でどのくらいのスローガンを書いたのか私にもわかりません。 

 娘が卒業した後、町で仕事を見つけたため、ついでに私も娘についていき、その町で2年間アルバイトをしていました。町に着いたら、私は同修を見つけようと思っていました。この一念があったため、師父は按排してくださいました。ある日の朝市で、ある同修が真相を伝えたり、資料を配ったりていました。同修に私も大法弟子だということを伝え、資料をもらいたいと話しました。同修は嬉しそうに私を家に連れていきました。その日から私は真相資料を調達できるうえ、集団学法にも参加でき、同修と共同で資料配りや人を救うこともできました。 

 2014年、故郷の村は立ち退きを命じられ、取り壊されてビルが建つことになりました。姑が外に部屋を借りて住みたくなかったため、私は実家に戻って、長年のアルバイトで貯めたお金を使い、自分の畑の土地に三つの部屋がある家を建てました。夜になると、姑と夫がテレビを見るため、私は学法や煉功ができませんでした。私は台所がある小屋の隣にさらに簡単な小屋を建てました。その小屋は小さくて低く、ベッドを置くと1人しか立つことができません。地面に立って「弥勒伸腰」をするとき、伸ばした手は天井にぎりぎり触れないくらいのところでした。四方から風が通り、夏は小屋の中が三十数度まで上がり、冬になるとマイナス十数度です。しかし、私は大変満足しています。私はようやく学法や煉功が出来るところに落ち着くことができました。私はすでにこの小屋に3年間住んでいます。 

 師父は「常人には常人の求めるものがあり、われわれはそれを求めない。常人にあるものはわれわれはありがたがらない。われわれのもっているものは、常人がほしくても手には入らないものだ」[1] 「常人社会に来ている間は、ちょうどホテルに泊まるようなもので、しばらく滞在したら、たちまち去っていくと言われます。ところがこんな場所に未練がありすぎて、自分の家を忘れてしまっている人がどうしてもいるものです」[1]と説かれました。私は忘れずに、必ず師父について天上の家に帰ろうと考えました。 

 このような生活を続けていく中で、師父が法を正す時期は最後の段階になりました。私は法を得てから、生活の中の苦を苦と思わずに、逆に師父が法を正すことに手伝い、神の道を歩む幸せを感じています。『師恩頌』の詞の中で「私達は衆生のために来ました。師父の法を正すことを手伝うために、何も怖れずに苦海に降りて来ました」と言っているように、世間が果てしない苦の海のようであり、小さなボートのような私は、師父の法船に護っていただいているため、激しい荒波の中でも師父の護りのもと、家に帰る航路を軽々と進むことができます。 

 師父に感謝いたします! 

 同修に感謝します! 

 合掌 

 注: 
 [1] 李洪志師父の著作:『轉法輪』 
 [2] 李洪志師父の詩:『洪吟』「その心志を苦しめる」 
 [3] 李洪志師父の著作:『精進要旨三』「後になればなるほど、精進すべき」 
 [4] 李洪志師父の著作:『二〇〇三年元宵節での説法』 

 (明慧ネット第13回中国大陸大法弟子の修煉体験交流会) 

 
(中国語:http://www.minghui.org/mh/articles/2016/11/4/337137.html )
(English: http://en.minghui.org/html/articles/2016/11/10/159890.html)
 
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