香港警察官の有罪判決は、中国警察官への警告である
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 【明慧日本2017年3月2日】香港で2014年9月に「雨傘運動」(香港特別行政区政府に抗議をするデモ活動)が行われた。期間中、参加者に暴行を加えた7人の香港警察官は、2月17日、香港裁判所から2年の監視付き、減刑なしの有罪判決を言い渡された。

 有罪の判決を受けた警察官らは、涙を流したという。この判決に対して香港の民衆は 「香港司法の公正さの表れだ! 香港の名誉を挽回した」と話している。

 この判決の結果は、中国で法輪功への迫害に加担している警察官への警告と言える。強権と専制政治は一時的なものであり、普遍的な法律や正義が最後の裁決である。

 香港マスメディアの報道によると、杜大衛判事は判決を言い渡す際に 「雨傘運動期間中に逮捕された示威者を、警備バスに乗せるべきところ、彼らは添馬公園で5人の警察官に囲まれて監視され、ほかの2人の警察官はこの場面を見て見ぬふりをした」と述べた。

 杜判事は次のように強調した。「警察官は警察官を含む、いかなる犯罪をも防ぐ責任がある。しかし職位が高い2人の警察官は、これを制止せず、逮捕者に暴力を施した警察官と同罪である」

 この雨傘運動は、2014年の中国共産党全人大常務員会「8.31」で決定した香港行政長官の直接選挙を全面的に阻止しようとしたことで、香港民衆の不満を引き起こし、学生が率先して授業をボイコットして、香港政府に直接対話を要求し、長官の直接選挙を求めた。

 この運動に対して強硬姿勢で弾圧を指示したのは、江沢民派と当時中央から任命された香港の長官・梁振英だった。弾圧を通して「六四天安門事件」の学生の流血の再来と習近平の失脚を企んだ。

 香港の7人の警察官の行動は中国共産党の法の執行の特徴を表しており、中国の警察官は、上層部の意図、党の意思に従って行動する。党の意思を法律の上に置き、法律を踏みにじり、警察官として案件処理手順に違反し、憲法に違反している。党と公安から与えられた特権を行使しているうちに、公安、検察、裁判所の役人の脳裏にはすでに法律が存在していないのである。

 特に江沢民ごろつき集団が、1999年から17年にわたり法輪功への残酷な迫害をする中で、江沢民はマスメディアをコントロールして虚言をでっち上げ、国家組織を牛耳ってきた。虚言で作り上げた公安内部の文書、脅迫や利益による誘導、圧力を加える警察の違法行為は極端を極めている。

 2015年、中国で江沢民を告訴する動きが始まって以来、警察官は法輪功学習者を連行したり、家族への私生活を妨害して、江沢民への告訴を阻止している。告訴状は法律に基づいて書かれており、法輪功は何ら法律に違反しておらず、むしろ法律に守られている。これらの告訴状を見た関係者らは愕然とし、学習者は法律をはっきりと認識している。

 法輪功は「真・善・忍」を基本として学習者を指導し、人々に心を修め善に向かわせる佛家修煉大法である。法輪功を修煉して善い人になるのは、中国の如何なる法律にも違法しておらず、憲法の保護下にある。罪を犯しているかどうかは法律をもって図られるべきで、独裁者によって決められるべきものではない。

 刑法第3条の規定では「法律で明確されている犯罪行為は、法律によって処罰され、法律に犯罪行為と明確されていないものは、処罰されてはならない」と定められている。

 法輪功学習者に対する判決でよく使用されているのが「刑法第300条」及び全人大が定めた「邪教組織の取り締まり、ならびに邪教活動を防止、処罰に関する決定」である。法輪功は邪教であるとどこにも定められておらず、公安部が2000年、2005年に発布した14の邪教の中に法輪功は含まれていない。法輪功を修煉することは犯罪であるとどこにも記されていない。

 最高裁や最高検察は全人大が定めた条文を拡大解釈している。条文に法輪功という3文字はない。

 法輪功は人々に善に向かうことを教え、中国共産党こそが邪教である。共産党自身が制定した法律や規定に基づいても、法輪功の修煉は合法であり、違法しているのは共産党であり、共産党こそが邪教組織で法律の実施を破壊している。

 自分の信仰を宣伝し、迫害の真相を暴露するのは公民に与えられた権利であり、民衆が知る権利を守ることでもある。世界においてどの国にも刑法は行為を処罰するだけで、思想(信仰)や人心は犯罪として成立しない。これは刑事司法の鉄則であり、すべての国がこうである。

 憲法第36条の規定では 「公民は宗教信仰の自由がある。いかなる国と機関、社会団体及び個人が公民に、強制的に宗教を信仰させたり、或いは宗教の信仰を強制的に放棄させてはならず、宗教信仰或いは宗教を信仰しない公民に対して差別してはならない。国家は正常な宗教活動を保護しなければならい」と定めている。

 憲法第35条では 「公民は言論、出版、集会、結社、旅行、示威の自由がある」と明確に記している。従って公民が法輪功を信仰するのは合法であり、学習者が人々に真相を教えるため、資料を作成して配布するのは法律によって認められており、これは中国の憲法で認め、世界の信仰の自由と相通じている。

 2000年来、海外の法輪功学習者が江沢民を「ジェノサイド、拷問、人道に反する罪」で、30カ国以上で50以上の刑事告訴を行っている。この告訴は「21世紀最大の国際人権告訴である」と言われている。

 2015年5月、中国で迫害を受けた法輪功学習者及びその親族と各界の民衆は、次々に法に基づき、法輪功への迫害の元凶である江沢民を、告訴告発している。現在まですでに20万人以上の民衆が最高検察庁、最高裁判所に江沢民を告訴している。

 善悪には報いがあるのだ。天罰の序幕はすでに始まり、中国共産党は全面的に解体、崩壊の道を歩き始め、迫害に加担した者が次々と悪の報いに遭っている。元中央の要人であった薄熙来・王立軍・李東生、周永康・郭伯雄らがすでに相次いで失脚し、法輪功への迫害の元凶である江沢民・羅干・曾慶紅らに対する清算はすぐ目の前に迫っている。

 中国の警察官にとってみれば、7人の香港警察官は自分たちを映す鏡である。真相と真実をよく理解し、法輪功の真相を多く理解し、法律をよく学び、歴史の教訓をよく調べ、法律に基づいて法を執行し、正義ある警察官になれば、素晴らしい未来を選択することが出来るのである。

 
(中国語:http://www.minghui.org/mh/articles/2017/2/21/343369.html)
 
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