かつて9年間拘禁された孫敬美さん 迫害がもとで死亡
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 【明慧日本2017年5月10日】遼寧省大連市の法輪功学習者・孫敬美さんは、労働教養所に2年、刑務所に7年、計9年間拘禁されていた。そして、長期に迫害を受けた孫さんは先月16日に死亡した。享年61歳であった。

'大连法轮功学员孙敬美'
孫敬美さん

 孫さんは1994年から、法輪功を学び始めた。しかし、中国共産党が1999年7.20に法輪功への迫害を開始してから、孫さんは3回も連行され、留置場に拘禁された。孫さんは労働教養処分1年を科せられた上に、さらに懲役7年の実刑判決を宣告されたこともあった。

 2000年7月、孫さんは仕事中に警官に派出所に呼ばされ、理由もなく刑事拘留1カ月を受けた。その後、1年の労働教養処分を下された孫さんは、あの悪名高い馬三家労働教養所に送り込まれた。

 教養所で孫さんは「転向」を拒否したため、監視された人に全身をつねられ、傷痕だらけになり、耐えられないほどの痛みが走った。また、人と話すことを許されず、重労働を科された。

 2006年1月19日、孫さんと夫・朱本富さんは前後して、国保大隊(法輪功迫害の実行機関)の警官に連行され、大連留置場と遼陽留置場に別々に拘禁された。その後、夫婦ともに、当局の裁判所でそれぞれ懲役7年の実刑判決を言い渡され、孫さんは遼寧省女子刑務所に、朱さんは営口刑務所に拘禁された。

 刑務所で孫さんは囚人の服を着用しなかったため、暴力を振るわれ、服を脱がされた。その後、独房に12日間拘禁された。また、警官の指示を受けた受刑者は、孫さんの睡眠を15日間にわたり剥奪した。眠くなり立ったままで寝ていても、殴られて目を覚まされた。孫さんは何度も殴打を繰り返されるうちに意識を失ってしまった。長時間に立たされた孫さんは足が腫れ上がり、靴も履けなくなった。

 ある日、警官の指示を受けた受刑者が棒や椅子で孫さんを猛打した結果、孫さんの右足が折れてしまい、3カ月間歩けなくなった。ある真冬の日、孫さんは洗濯部屋に連れて行かれ縛られ、服を脱がされて冷水を浴びせられて、一時、意識不明になった。

 2006年7~8月、7監区の監区長は受刑者数人を率いて、孫さんに暴力を振った。受刑者らは椅子を持って、孫さんの背中を猛撃したため、孫さんは倒れた。なおも、受刑者らは「死んだふりをするな」と言いながら、孫さんを続けて殴ったり蹴ったりした。それで、孫さんは腰や足に重い傷を負い、視力もかなり低下した。

 刑務所で7年の間、心身ともに苦しめられた孫さんは2013年1月、やっと帰宅できた。

 孫さんの家族も法輪功を学んでいるとして、迫害を受けた。孫さんの父親は1カ月拘禁され、5000元の罰金を科された。夫は懲役7年の実刑判決を受け、妹・孫蘭芳さんは懲役13年の重刑を言い渡された。

 長期にわたって、残酷な迫害を受けた孫さんは刑務所から帰宅して、健康状態が悪化し、徐々に食事を取れなくなっていき、先月16日にこの世を去った。享年61歳であった。

 
(中国語:http://www.minghui.org/mh/articles/2017/4/28/346291.html)
 
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