文/カナダの法輪功学習者
【明慧日本2017年5月15日】カナダ保守党議員で、外交批評家のピーターケント(Peter Kent)議員は、国会でカナダ人の孫茜さんが真善忍を信仰しているとの理由で、中国に監禁されていることについて関心を寄せるようにと呼びかけ、同時にカナダ政府に孫さんのために声を挙げるよう求めた。ジャスティン・トルドー首相が声を挙げ、多くの議員は、この案件に介入して中国のトップレベルと交渉し、カナダ国民の釈放を要求すべきだと述べた。
カナダ保守党国会議員のピーター・ケント氏 |
カナダの国会議員、国民のために3日で2度声を挙げる
5月4日、ピーター・ケント議員は国会で質疑した際、「1人のカナダ人、孫茜さんは真善忍を信仰しているとの理由で北京にて監禁されています。新任の駐中国大使は、この案件について公に抗議することを拒否しました」と述べた。
明慧ネットの報道によると、孫茜さん(51歳)は「北京利德曼生化技術有限会社」の副会長であり、2014年に法輪功を学び始めた。今年2月19日、20人余りの警官が孫さん宅に不法に侵入し、彼女を不当に連行した。警察からは拘束された場所を告げられず、家族が数週間かけてやっと彼女の居場所を突き止めたという。
ピーター・ケント議員は、中国で不当に拘束されたカナダ人が苦境に置かれた状況下で声を挙げない行為を、二等公民と見なしており、自由党政府が両国の貿易を優先して考えていることを批判し、そしてカナダは法治を原則とした声を発するべきで、沈黙すべきではないと指摘する。
外交部国会秘書オマール・アルガバラさんは、この事件はとても重要であるという。彼は「我々は国外にいるカナダ人を保護することは回避したことはありません」、「領事の職務は必要としているカナダ人に提供することです。我々は彼女の家庭を援助し、継続的に我々の国外にいる公民の(権益)を守ります」と話した。
ピーター・ケント議員は5月2日、カナダ外交委員会が行った公聴会の席においても、孫さんの案件に関心を寄せるよう呼びかけた。
国会議員「カナダはさらに力強く声を挙げるべき」
ピーター・ケント議員は取材に対し「私はある状況下で沈黙するのは正しい方法かもしれないと理解しています。しかし、法輪功学習者の案件の中で、中共の法輪功学習者に対する待遇を考慮し、カナダは孫茜さんが危害を加えられる前に声を挙げるべきです」、「なぜならば私たちが知っているように、拘留所などの場所で中共は時には拘束者を痛めつけたり、虐待したりすることがあります」と話した。
「私が思うにはカナダ政府はさらに力強く、このカナダ人を代表して話すべきで、カナダは公に声を挙げ、この案件が何時発生したかに関わらず、公にカナダの公民の人権を守るべきです」
カナダ自由党議員で、外交批評家のHélène Laverdière議員は、「カナダ政府にとって、この案件において非常に活発な状態を保つことはとても重要な事です」と話し、彼女は「国際社会の基本的人権の基準では宗教の信仰の自由と言論の自由、カナダは必ず立ち上がりこれらの原則と権利を守らなければなりません」と話した。
Laverdière議員は、「相当な圧力をかける必要があり、時に高官が電話をかけ、カナダ人の基本的権利を充分に尊重されるよう確保することです」と話した。
外交批評家「カナダの海外公民の人権問題を話し合うのが、外交の仕事の第一である」
カナダ国会議員で外交委員であり、保守党外交批評家のトム・クミエック議員は取材に応じ次のようにコメントした。
「大使がこの問題を聞かれたとき、彼らは私たちに説明する義務があり、カナダの公民にどのような職務を提供できるのか、例えば正式な訪問を行う必要があるか否か、弁護士や医師または看護師の派遣が必要か否か」
「海外の人権問題を提示するのはカナダ外交政策の一部であり、特にカナダ人が関連しているときは、我々が第一に提示しなければなりません。私は知っていますが、一個人の名義で国家の指導者と話し合う時、自らこの議題を提示すれば時には釈放を確保する場合があり、あるいは少なくとも司法処理の過程で、カナダ人としての遭遇が改善されます」
法輪功の案件について確かにその通りで、以前カナダ人の張昆侖教授の案件がそうだった。張さんは元カナダ・マギル大学の客員教授だった。情報によれば彼がカナダ人で法輪功学習者として中国で拘束されたのは初めてだったという。
張教授は2000年に中国で不当に身柄を拘束され、3年の強制労働を強いられた。娘・張凌蒂さんの積極的な救出活動がなければ、彼はさらなる苦境に陥っていたことでしょう。
その当時、役人の強い呼びかけとマスコミの継続的な報道により、張教授は2001年1月、ジャン・クレティエン前首相が訪中前日の夜に釈放されたのである。