四川省徳陽市の複数の法輪功学習者に 不当な判決
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 【明慧日本2017年8月30日】四川省徳陽市の法輪功学習者・蔣夢梅さん、譚書会さんは不当に2年間以上拘禁された後、今年6月20日、綿陽市中級裁判所により開廷せず直接「原裁判を維持する」との裁定で、懲役2年6カ月の判決を下され、先日、成都龍泉驛女子刑務所に入れられた。

 蔣さんは2015年6月4日、他の学習者に代わって郵便局へ江沢民告訴の書類を郵送しに行った際、廬山路派出所と塩亭県国保大隊(法輪功迫害の実施機関)の警官により連行された。同時に、法輪功の真相資料を配った魯生礼さん、譚書会さんも連行された。

 昨年5月17日、上述の3人に対して塩亭県裁判所は特別警備隊、武装警察、消防隊、保安隊などの警官らおよびエリアの赤袖の警備員の厳重な警戒の下で、裁判が行われた。法廷で、公訴人は実の証拠を出せず、ただ国家の政策や党のルールの違反とかで法輪功学習者が違法な行為をしたと指摘した。

 弁護士は「通信の自由は憲法で守られているので、堂々と書類を郵送しに行った公民を連行しては、我が国の憲法に公然と対立することではないでしょうか。その犯罪的な手段で、学習者に対して証拠を取る事それ自体も違法です。この点だけでも私の当事者は解放されるべきで、逆に、通信を妨害した警察官の責任を問うべきです」と有力に弁護した。

 弁護士の弁護を耳にした告訴人、および裁判官たちは皆びっくりして、目をみはり言葉に詰まった。ある裁判官はその後、「あの2人の弁護士は凄い。私たちも衝撃を受け、やっとわかった」と語った。裁判所が集めた傍聴者たちも弁護士の素晴らしい弁護に敬服したという。

 裁判長は、「告訴人からの有罪の指摘の証拠が足らない。裁定は後日とする」と宣告し、裁判を終わらせた。

 裁定の結果はずっと降りなかった。学習者たちの家族は、裁判所の長に「当事者への拘束期限が超過したため、早く解放してください」と求めた。所長は「この案件は非常に特殊で、この裁判所では把握できず、中級裁判所に裁定を求めたが、中級裁判所も裁定できず、今の政治形勢を見ているようだ」と語り、「裁定が間違ったら、私たちは終身、責任を負うことになる。しかし、間違って拘禁していた事がわかれば、国がそれ相応の補償を出すことになる」と所長は説明を補った。

 今年5月3日、やっと裁定が下りた。蔣さんと譚さんに懲役2年6カ月の判決、魯さんに懲役5年の判決だった。蔣さんと譚さんはこの裁判を不服として上訴した。6月20日、綿陽市中級裁判所は、「上訴を却下し、原裁判を維持する」と裁決された。いうまでもなく、塩亭県裁判所および綿陽市中級裁判所が基づいているのは法律ではなく、江沢民一派の迫害政策に違いない。

 現在、蔣さんと譚さんは成都龍泉驛女子刑務所で、魯さんは四川省嘉州刑務所で迫害を受け続けている。

 
(中国語:http://www.minghui.org/mh/articles/2017/8/22/352834.html)
 
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