【明慧日本2018年3月20日】明慧ネットの情報の統計によると、2018年1月、少なくとも61人の法輪功学習者が不当な判決を宣告された。そのうち上は80歳、下は20代の若者もいた。
2018年1月、中国国内の61人の法輪功学習者が不当な判決を受けた |
2018年、中国共産党は、引き続き公安局・検察庁・裁判所の人員をコントロールし冤罪を作り出した。1月に38人の法輪功学習者が不当な裁判にかけられた。一部の検察官は法廷で公然と弁護士や法輪功学習者を罵り、一部の裁判官は「無罪の弁護をしたければ、やめた方がいい、どうせ無駄だ」と弁護士に公言した。
その他、中国共産党が情報を封鎖しているため、70人の法輪功学習者が2017年に不当な判決を受けたが、今年に入って初めて報道された。この数字は2017年の明慧報告に計上されていないため、2017年の明慧報告の統計による974人の数字と合わせると、合計1044人の法輪功学習者が不当な判決を宣告されたことになる。
明慧ネット2018年1月18日の報道によると、法輪功学習者・王桂玲さん(46)は2017年11月10日、遼寧省営口市鲅魚圏区裁判所で不当な裁判にかけられた後、その当日に死亡した。詳しい状況は未だに分からないままである。鲅魚圏区裁判所は非常に緊張した雰囲気に包まれ、情報が漏洩(ろうえい)しないように厳重に封鎖し、すべての職員に口止めをした。そして、そのため保証書を書かせた上、職員内部でも王さんのことについて互いに話さないようにと命じた。さらに、漏洩があった場合は、各自責任を取らなければならないと要求した。王さんの牡丹江市林口県の実家では、警官らにいつも監視されているという。
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河北省雄県裁判所は2017年12月8日午前、体が衰弱した杜賀先さん(70日余り断食し、無理やり野蛮な灌食を受けて、胃から出血)を、鉄の柵に閉じ込めた状態で入廷させ、その状態のままで法廷で裁判を行った。
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裁判が始まって間もなく、杜さんは突然吐血した。裁判所はしばらく休廷し、数分後、裁判を再開した。今年1月12日に杜さんは再び裁判にかけられた。
一、61人が不当な判決を下される
統計によると、2018年1月、少なくとも61人の法輪功学習者が不当な判決を宣告された。
表1、2018年1月に不当判決を受けた61人の法輪功学習者の地域別分布表
区 域 |
判決人数 |
順 位 |
区 域 |
判決人数 |
順 位 |
山 東 |
14 |
1 |
重 慶 |
2 |
5 |
河 北 |
6 |
2 |
雲 南 |
2 |
5 |
河 南 |
6 |
2 |
貴 州 |
2 |
5 |
江 蘇 |
5 |
3 |
江 西 |
2 |
5 |
遼 寧 |
4 |
3 |
新 疆 |
2 |
5 |
広 東 |
4 |
3 |
吉 林 |
1 |
6 |
浙 江 |
3 |
4 |
湖 南 |
1 |
6 |
内モンゴル |
3 |
4 |
陝 西 |
1 |
6 |
上 海 |
2 |
5 |
安 徽 |
1 |
6 |
合 計 |
2018年1月に61人が判決を受ける |
表2、36都市で不当判決を受けた法輪功学習者の人数統計表
都 市 |
判決人数 |
都 市 |
判決人数 |
都 市 |
判決人数 |
都 市 |
判決人数 |
潍坊 |
3 |
聊城 |
2 |
淄博 |
1 |
太倉 |
1 |
保定 |
3 |
ウルムチ |
2 |
唐山 |
1 |
中山 |
1 |
漯河 |
3 |
鞍山 |
2 |
衡水 |
1 |
九江 |
1 |
南京 |
3 |
赤峰 |
2 |
秦皇島 |
1 |
南昌 |
1 |
杭州 |
3 |
曲靖 |
2 |
項城 |
1 |
吉林 |
1 |
平頂山 |
2 |
貴陽 |
2 |
江門 |
1 |
郴州 |
1 |
済南 |
2 |
錦州 |
2 |
梅州 |
1 |
西安 |
1 |
煙台 |
2 |
青島 |
1 |
茂名 |
1 |
合肥 |
1 |
棗庄 |
2 |
済寧 |
1 |
句容 |
1 |
牙克石 |
1 |
中国国内で1月に不当な判決を受けた実例の一部
●南昌市の76歳の法輪功学習者・王鳳英さんは、懲役3年の不当な判決を宣告された。
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●広東省茂名市の法輪功学習者・曹君芸さんは、2年の冤罪を着せられた。
曹さんの夫は「妻は勤勉で節約家で、一切嘘をつかない良い人なのに不当に連行され、また、不当な判決を宣告された。本当に悔しいです」
●湖南郴州市の黄小芬さんの夫は迫害により死に至り、黄さん本人も懲役3年の実刑判決を宣告された。
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黄さんの夫の陳義元さんは、法輪功を学んでいるという理由だけで、家財を押収され、洗脳班に送られ迫害を受けた。そして、パネルに名前を書かれ首にぶら下げ、街中を引き回されて見せしめにされ、侮辱され、はずかしめを受けた。そして懲役8年の実刑判決を宣告された。2012年3月、陳さんは無念の中で冤罪が晴れないまま死亡した。
●安徽省合肥市の20代の唐勝さんは、警官に暴力を振るわれた後、懲役3年6カ月を宣告された。
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唐さんは2014年に法輪功を学び始めた。2016年に不当に連行された当日、唐さんは1日中飲食を一切与えられない状況下で、駱岡派出所の副所長・孔維軍に2時間にわたり滅多打ちにされた後、また合肥水利ホテルに送られ1日中、苦しめられた。孔維軍ら数人の警官らは唐さんに対して殴ったり蹴ったり、首を絞めつけたり、靴で唐さんの頭を踏みつけ、罵った。唐さんの父親は亡くなり、知的障害を持つ母親の世話をする人がいなくなった。懲役3年6カ月を宣告された唐さんは、現在、上訴中である。
二、不当な裁判が学習者38人に対し、38回行われる
表3、2018年1月に行われた38回の不当裁判の地域別人数分布表
区 域 |
判決人数 |
順位 |
区 域 |
判決人数 |
順位 |
北 京 |
8 |
1 |
天 津 |
1 |
6 |
遼 寧 |
5 |
2 |
河 南 |
1 |
6 |
山 東 |
4 |
3 |
安 徽 |
1 |
6 |
重 慶 |
4 |
3 |
湖 南 |
1 |
6 |
河 北 |
3 |
4 |
貴 州 |
1 |
6 |
広 東 |
3 |
4 |
甘 粛 |
1 |
6 |
吉 林 |
2 |
5 |
江 西 |
1 |
6 |
上 海 |
2 |
5 |
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合 計 |
2018年1月、38回の不当な裁判が行われた |
表4、1月に20都市で不当裁判を受けた法輪功学習者の人数統計表
都 市 |
裁判人数 |
都 市 |
裁判人数 |
丹 東 |
2 |
石家庄 |
1 |
吉 林 |
2 |
秦皇島 |
1 |
茂 名 |
2 |
保 定 |
1 |
葫芦島 |
1 |
深 圳 |
1 |
朝 陽 |
1 |
項 城 |
1 |
鉄 嶺 |
1 |
合 肥 |
1 |
淄 博 |
1 |
長 沙 |
1 |
青 島 |
1 |
貴 陽 |
1 |
煙 台 |
1 |
白 銀 |
1 |
聊 城 |
1 |
新 余 |
1 |
不当な裁判を受けた一部の実例
●北京石景山裁判所は2018年1月3日午前9時、北京の法輪功学習者・単珊さん、蒋立宇さん、田豊さんの3人に対して裁判を行った。裁判は12時半までに及んで、その場で結果を出さなかった。
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情報筋によると、開廷前に北京石景山国保大隊(法輪功迫害の実行機関)と司法局の警官が、蒋さんの弁護士・梁小軍氏に圧力をかけた。しかし、梁弁護士は押し切って出廷して、無罪であると弁護を行った。蒋さんの両親は十堰市鮑峡鎮派出所し、鮑峡鎮病院の人員により自宅で軟禁状態にされ、大事な裁判なのに、北京に出廷できなかったという。
弁護士は蒋さんに「なぜ法輪功を堅持し続けているのですか」と聞くと、蒋さんの目には涙が溢れて答えた。「小さい時、両親が法輪功を学んでいるという理由で、労働教養を強いられ不当な判決を宣告され、それは自分が8歳の時でした。そのとても苦難に満ちた数年間を兄と姉と一緒に乗り越えました。父は拷問により足を骨折し、法輪功を堅持し続けているうちに回復しました。自分は法輪功の不思議さを目にしたので、固い決意で法輪功を学び続けています」
●北京の若い女性法輪功学習者・董瑩さん、張琪さんの2人は、不当な裁判を受ける。
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2018年1月12日、通州区裁判所は董さんと張さんに対して裁判を行った。法廷で、2人は自分が無罪であると主張し、正々堂々と自己弁護を行い、弁護士も根拠に基づいた無罪であると弁護した。在席の傍聴者たちは法輪功学習者と弁護士に対して敬服の意を表した。
三、経済的な迫害
明慧ネットの情報の統計によると、2018年1月、中国共産党の裁判所は罰金7万1千元を科した。警官は2千元をゆすり取った。累計金額は7万3千元にのぼった。
表5、中国の裁判所と警官がゆすり取った罰金の統計表
名 前 |
省 |
市 |
裁判所罰金(元) |
警官がゆすり取った金額 |
周冬東 |
山 東 |
済 南 |
3000 |
|
吴晓亜 |
山 東 |
済 南 |
5000 |
|
任益民 |
山 東 |
棗 庄 |
10000 |
|
陳夫蘭 |
山 東 |
棗 庄 |
10000 |
|
刘冬梅 |
河 北 |
保 定 |
6000 |
|
陳利芳 |
広 東 |
梅 州 |
5000 |
|
曹君芸 |
広 東 |
茂 名 |
3000 |
|
胡翠蘭 |
江 蘇 |
南 京 |
20000 |
|
崔菊華 |
上 海 |
|
4000 |
|
陳以仁 |
重 慶 |
|
5000 |
2000 |
四、社会のエリートたちが不当に判決される
●重慶市渝北区裁判所は2018年1月26日、法輪功学習者・王忠明さんに対して不当な裁判を行った。家族は2人の弁護人を依頼した。王さんの親族、同僚と上司は傍聴者として参加した。
王さんは次のように述べた。「私は院卒生でしたが、就職して間もなくB型肝炎を患い、7、8年間苦しんできました。法輪功を学んだおかげで健康に戻り、『法輪大法は素晴らしい』は私の本音です。法輪功を学ぶことは罪にはなりません。数年来、私は『真・善・忍』の理念に従って良い人になるように努力し、真面目に働き、他人のことに関心を持ち、利益の前で欲張る心が無く淡々としています」。最後に王さんは「法輪功の真相はいずれ天下に知れ渡るでしょう、この日は遠くありません。法輪功学習者が受けた冤罪をすすぐ日もきっとやって来ると、私は信じています。この点に対して、皆さんは刮目(かつもく・注意して見ること)し、どうなるかご期待下さい」と語った。
王さんは1989年に卒業した後、重慶鋼鉄設計研究院(中冶賽迪の前身)に就職した。その後、7、8年間病気に苦しめられ、勤務先で若いが古い患者となった。法輪功を学んだ後の王さんは、身体が軽快になり力は満ちあふれて、中冶賽迪エンジニアリンググループの青年だが専門家となり、高級エンジニアになり、多くの国内外のプロジェクトの中で重要な役割を果たした。
●北京市豊台区裁判所は2018年1月17日午後2時、孔傑さんに対して不当な裁判を行った。
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孔さんの弁護士は「警官はいかなる証明書も提示せず、列車が間もなく発車する前に、孔さんのカバンを開けて捜査を行い、この事件を作り出しました。孔さんの所持している法輪功書籍は、学習者としての個人の物品であり、私有物を持つことは罪にはならず、孔さんの当然の権利です」と無罪の弁護をした。
孔さんは法輪功を学んで人生の谷を乗り越え、40歳を過ぎて博士の学位を取得した。共産党政権の支配下の今日の中国では、孔さんは何度も労働教養を強いられ、再々不当な判決を宣告されたため、今なお生計を立てる道がないという。
●明慧ネット2018年1月7日の報道によると、元中国マスコミ社研究部(国務院華僑弁公室に所属)の高維平さん(52)は、2017年12月29日、東城区裁判所に懲役4年を宣告され、罰金8000元を科された。
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高さんは1992年に法輪功を学び始め、「真・善・忍」の基準で自分を律し、いつも他人のことを優先に考えるようになった。勤務先が住宅を配分した時、高さんは数回も他人に譲ったことがある。1998年の水害の時、高さんは黙々と5000元を出して災害地の児童を支援した。
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高さんはかつて二度も労働教養を強いられ、懲役3年の実刑判決を宣告されたことがある。高さんの夫は圧力に耐えられず高さんと離婚した。期間中、高さんは電気棒で電気ショックを与えられ、睡眠を剥奪され、絶えず洗脳され転向を強要され、昼夜労働を強制された。精神的にも肉体的にも大きなダメージを受けた高さんは、一度記憶を喪失し精神が朦朧としていた。刑務所で受けた迫害はさらに残酷で、人をゾットさせるものであると高さんは語ったことがある。
五、無罪で解放される
明慧ネットの統計によると、2018年1月に2人の法輪功学習者が解放された。
●2018年1月11日、ウルムチ市の法輪功学習者・鞠蘭英さんは刑事処分を免除された。
●雲南省玉竜県検察庁は、法輪功学習者・石徳仙さんに対して不起訴を決定した。2018年1月18日、石さんは不起訴決定書を受け取った。
結び
事実上、法輪功は人に「真・善・忍」に従って良い人になるようにと教えており、合法的であるだけでなく、それは表彰されるべきである。法輪功学習者は連行されたり、起訴されたり、裁判をされるべきではない。法律の看板を掲げて法輪功学習者を迫害したすべての参加者に聞いてみるのだが、自分の良心を叩いてみて下さい、良い人が迫害をされ、真実のことを話すと迫害をされる社会は、恐ろしいと思わないのだろうか、あなたは自分の子供たちをそのような恐ろしい社会で暮らさせたいだろうか。
習近平は2014年1月7日、北京で開かれた中央政法会議で以下のように発言したことがある。「実際、過ちを犯した者は、それぞれに一冊の帳簿があって、すべてその帳簿に記載されています。いったん何かが起きたら、この帳簿からすべて引き出します。今は思う存分にできるかもしれませんが、将来の精算も注意しなければならず、これは間違いのないことです。そのような事をしないでください、頭上三尺に神がおられ、必ず畏敬(いけい・ 心からおそれ敬うこと)する心がなくてはなりません」