【明慧日本2018年1月21日】河北省邢台市橋東裁判所は、昨年12月25日、法輪功学習者・張孟傑さんに懲役5年、罰金2万円の不当な判決を宣告した。張さんと家族はそれを不服として控訴し、そして、本件に関わる検察庁の担当者の違法な取り扱いに対しても提訴した。
2016年9月26日午前、張さんは学習者・李文爽さんと一緒に体調を崩した友人を訪ねた。邢台市橋西邢鋼東の団地入り口付近で、ある男性に尾行されたことに気づき、友人宅が留守のため、2人は各自が電動自転車で帰ろうとしたところ、呼び止められ、連行された。その時、相手から身分証明書の提示や説明、連行の理由など一切受けていなかったという。その日のうちに、2人の家は家宅捜索された。
張さんと李さんは邢台市公安局橋東分局の国保大隊(法輪功迫害の実行機関)の警官・張宏康、呉書起など数人に邢台市法制教育センター(強制洗脳班)に43日間不当に拘禁されたあと、橋東裁判所に公訴され、邢台市第一留置所に1年3カ月拘禁されていた。
張さんの家族は、何回も橋東裁判所の担当者・馬軍骁に法輪功の迫害の真相を伝え、他の学習者も迫害の真相資料を郵送したり、電話で伝えたが、「また資料を郵送したり、電話すると重い刑を下すぞ」と脅かされたという。
また、橋東裁判所は2回張さんたちの弁護士へ開廷の通知を出したが、全て理由を言わずに、キャンセルされた。2016年11月5日橋東裁判所から再度、11月8日午後2時に開廷するとの知らせを受けた。
弁護士は法律に基づき、法輪功学習者への迫害は違法であり、法に携わる側として、橋東公安局による不当な連行、長期に渡る拘禁は違法行為だと指摘し、法律に基づき、橋東公安局、検察庁に対し、法的責任を追求すると訴えた。
また弁護士は中国国内の法律でも法輪功は合法であり、公安局、検察庁、裁判所側が法律に違反していると指摘した。2011年3月1日、公布された新聞、出版に関する法律によって、法輪功の書籍、制作された迫害の真相資料は違法ではないと伝えたところ、検察庁側の関係者は返す言葉がなく黙り込み、慌てふためいて、裁判用の書類や資料などすら見つからず、最後に「あなた達の言う通りで良い」と答えた。裁判官は後日、裁判の結果を知らせることで、その日の裁判を終わらせたという。
裁判後、張さんの家族は最高裁判所、最高検察庁および河北省検察庁、邢台市検察庁、邢台市裁判所、紀律検査部に刑事訴訟を行い、本事件に関わる邢台市橋東公安局の警官、邢台市法制教育センター(強制洗脳班)主任に対し、職権乱用罪、不法拘禁罪、邢台市橋東区検察庁訴訟課担当者に対しても法的責任を追求し、訴状を提出した。それと同時に張さんに対する公訴を撤回し、無罪で釈放するように求めた。
この裁判は本来であれば、勝訴だったが、理不尽にも学習者はやはり重い刑を下されてしまった。
(注:法輪功修煉者を迫害している主要な責任者らの情報は、中国語のページを参照)