天津の趙春艶さん、孫建華さんの審判で弁護士が反駁
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 【明慧日本2018年5月1日】2018年3月27日午前、天津津南区裁判所は天津浜海新区の法輪功学習者・趙春艶さん、浜海新区大港の学習者・孫建華さんに対して不当な開廷をしたが、弁護士は直ちに無罪を主張した。

 法廷の外には2台のパトカー、1台の特警車両が停車し、法廷内には数十人の特警警官が法廷を囲んでいた。

 10時に開廷し、趙さん、孫さんは法廷に連れてこられた。趙さんは検察官の訴えに対し、自分は「法律に反するような罪は犯していない」、「周永康のような権力のある人は法律破りをすることができるが、私のような庶民は法律に違反する力はない」と主張した。

 孫さんは「法廷尋問の際、尋問調書に答えたのは私ではない」と全面的に否定し、今までの供述を覆した。さらに「供述は警官に騙されてサインしたもので、当時、自分は尋問調書の内容を見ていなかった」と繰り返し述べた。

 法廷尋問の全過程では、検察官は趙さんと孫さんが法律に違反するいかなる証拠も挙げず、しかも、幾つかの証拠の辻褄(つじつま)が合わなかった。それに対し、弁護士は一つ一つ全て反駁(はんばく:他人の主張や批判に対して論じ返すこと)し、力強く無罪を主張した。この時検察官は自分たちが間違っていることがわかっていながらも、色々と理屈を付けて正しいかのように思わせる主張をする事ができず、頭を下げて沈黙した。法廷全体は正義の力に支配され、法廷尋問は午後1時過ぎまで続いた。

 開廷する前、地元の法輪功学習者が市民に傍聴を呼びかけるビラを裁判所の近くまで貼ったため、地元警察はひどく緊張していた。当日、裁判所の外に2台のパトカーと特警車両1台が停車し、入口で関心を持つ市民を追い払い、近くに止まっていた車のナンバープレートを撮影した。そして、裁判所の左側の二つの交差点の先にも1台のパトカーが止まっていた。

 2017年1月13日の金曜日、趙さんは団地の北門で、いきなり津南区国保大隊(法輪功迫害の実行機関)と双閘派出所の私服警官らに不当に連行され、強引な家宅捜索を受けた。

 翌日、津南区支局双派出所の副所長・劉傑が10人近い警官を連れて、孫さんの自宅マンションの下で待ち伏せをして、孫さんが下りてきた時に連行した。劉傑は孫さんの所持品から鍵を探し出し、孫さんが同行せず、孫さんの家族や親族にも知らせない状況の中で、他の数人の警官にも強制的に家宅捜索するよう指示をした。

 趙さんと孫さんは不当に津南留置場に拘禁されていた。家族は何度も津南検察庁、国法大隊、双派出所に行って自宅に戻すように要求したが、三者は互いに責任をなすりつけ、そして、孫さんと趙さんに対して何度も無実の罪名を嘘で固め、罪に陥れた。

 劉傑らの違法行為に対して、孫さんの弁護士は天津市津南区検察庁に告訴し、直ちに立件して調査するように要請したが、無駄だった。

 
(中国語:http://www.minghui.org/mh/articles/2018/4/10/363974.html)
 
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