【明慧日本2018年4月26日】新疆焉耆(しんきょうえんき)回族自治県の法輪功学習者・沈金玉さん(64歳女性)は2017年11月中旬、甘粛省女子刑務所に送られ拘禁された。刑務所で沈さんはどんな迫害を受けたのかはっきりわからないが、たった4カ月間で子宮筋腫が再発し、胆のう炎、視力低下の症状が現れ、シャワーを浴びたときに2回も意識を失った。
沈金玉さん
2016年9月18日、沈さんは甘粛省嘉峪関市610弁公室の警官に連行され、嘉峪関留置場に移送され拘禁された。留置場に拘禁された沈さんは高血圧の症状が現れたため、家族は嘉峪関検察庁に沈さんの仮釈放を申請したが、許可されなかった。
2017年6月6日、沈さんは嘉峪関市城区裁判所から不当な開廷をされた。
その日、裁判所の周りに警官らは厳重な警備をしいた。沈さんの友人、親戚が三十数人も駆けつけ、傍聴しようとしたが、2人しか法廷に入ることを許されなかった。大きな法廷内に裁判官、公訴人、弁護士、当事者、警備の警官を含めて総勢20人もいなかった。裁判官が空席が多い法廷を埋めるため、外にいた警官十数人を呼び入れた。
沈さんは法廷に入ると、警官に手錠を掛けられた。それを見て透かさず、弁護士は沈さんの手錠を外すように要求したが同意されなかった。そこで弁護士は「もし、当事者の手錠を外さなければ、私は出廷を拒否します」と強く抗議した。それでやっと、裁判長は沈さんにはめられていた手錠を外すようにと指示した。
法廷で沈さんは「自分が法輪功を学ぶきっかけや、なぜ法輪功を学んでいるのか」を話し、「法輪功が高徳の大法で、学ぶことは罪にならないと訴え、無罪で解放するように」と要求した。
しかし、当局の裁判所は2017年8月23日、沈さんに懲役4年の実刑判決を言い渡した。沈さんは判決を不服として、同市中級裁判所に上訴した。
そして、2017年11月7日、沈さんと弁護士は裁判所に公開で開廷することを願い出たが、拒否された。裁判所は書面の審理だけにし、原判決を維持すると結果を出した。2017年11月13日、沈さんは甘粛省女子刑務所に収容された。現在、沈さんは上告するように準備しているという。
沈さんは性格が優しくて、中国の伝統的な女性の美徳を持っている。沈さんは法輪功を学ぶ前、多くの病気を患っていた。特に1998年、子宮筋腫が見つかり癌になった。長期に不正出血があり、身体がとても弱っていた。病院で治療しても効果がないため、法輪功を学ぶことにした。しかし、沈さんは法輪功の教えの「真・善・忍」に従って自分を律し、より良い人になることに努力した結果、なんと持病が完治した。しかも、性命双修の法輪功のおかげで、60歳過ぎて再び沈さんは若い頃と同じように、毎月生理が来るようになった。
しかし、1999年7.20、中国共産党が法輪功への迫害を開始した。沈さんも例外ではなく、繰り返し迫害を受けた。
2000年7月21日、沈さんは焉耆県610弁公室の警官に連行され、留置場に送られ、10カ月間拘禁された後、裁判所に「懲役1年6カ月、執行猶予3年」の判決を下された。
2005年7月、沈さんは再び警官に連行され、家宅捜索をされた。その後、裁判所に懲役3年の実刑判決を宣告された。
2010年7月21日、沈さんは中国共産党が法輪功への誹謗中傷の宣伝を信じた人に通報され、新彊ウルムチ市天山区公安分局の警官に連行された。その後、ウルムチ天山区裁判所に懲役1年9カ月の不当な判決を下されたという。
その他に沈さんは、脅迫されたり、嫌がらせを受け、数回も洗脳班に拘禁されたため、やむおえず、放浪生活を強いられるなどの迫害を受けてきた。
(注:法輪功学習者を迫害している主要な責任者らの情報は、中国語のページを参照)