【明慧日本2018年4月14日】江西省九江(きゅうこう)市の法輪功学習者・鐘桂鳳さん(70)は、省女子刑務所で迫害されて身体が非常に衰弱し、歩行困難で、手をあげるなどの簡単な動作さえできなくなった。
聞くところによると、鐘さんは刑務所ですべての自由を剥奪されて受刑者に監視され、朝6時~夜6時まで重労働を強制された。しかも、家族との面会も禁止されているという。
鐘さんは2016年2月29日、高家取さん(62)、黄引ティさん(62)と共に九江市潯陽区甘棠派出所へ行き、そこの警官に法輪功についての真相の手紙を渡したところ、連行されて留置場に拘禁され、家宅捜索を受けた。同年8月3日、九江市潯陽区裁判所は3人に対して裁判を行い、2人の直系親族しか傍聴を許さず、関係者を入廷させず、他の親族らの入廷さえもすべて拒否した。代わりに、裁判所側は各町の工作員を何十人も傍聴するように誘った。裁判所の入口を大勢の警官が警戒した。
黄さんは当時、健康状態が深刻で法廷に入っても歩行できず、起立や座ることも不便で2人に支えてもらった。思惟も朦朧としていて、質問にも正常に回答できず、声にも力がなかった。
山東からやって来た弁護士は力強い弁護をした。弁護士は「法輪功は邪教ではない。江沢民個人の観点及び最高検察庁と最高裁判所の解釈、『人民日報』と中央テレビの観点は法律的な根拠が何もない。公訴機関は刑法300条に無理やり嵌(は)めては不適切で、抜け道がいくらでもあり説得力がまったくない」と主張した。
また、弁護士は「警官や法曹関係者らが案件を扱う途中に、多くの違法行為がある。一、潯陽区裁判所は当事者本人に開廷の時間を知らせていなかった。二、潯陽区甘棠派出所の王姓および、劉姓警官は本案件で証人と案件の担当を同時に担っている。三、弁護士が法曹機関で調べ出した資料と控訴人が持っている資料は一致していない」と指摘した。
最後に、弁護士は「法曹関係者に自分が担当した案件に終身責任があり、良心や正義の立場で案件を処理し、私利私欲に走らないように」と本案件の法曹関係者に忠告した。
しかし、九江市潯陽区裁判所はとうてい公正に裁決ができず、鐘さんに懲役3年、高さんに懲役4年、黄さんに懲役4年6カ月の実刑判決を宣告した。高さん、黄さんは上訴したが、原審維持とされた。2016年11月、3人は江西省女子刑務所に拘禁された。現在、そこの刑務所で50人あまりの法輪功学習者が拘禁されているという。
(注:法輪功学習者を迫害している主要な責任者らの情報は、中国語のページを参照)