上海70代の劉淑芳さんに 再度3年の実刑判決
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 【明慧日本2018年6月15日】上海市宝山区の法輪功学習者の劉淑芳さん(76歳女性)に対して、2018年5月29日に裁判が行われ、懲役3年の実刑判決を宣告され、罰金1万元を科された。法廷で、弁護士及び劉さん本人は無罪であると弁護をしていた際に、常に裁判官に訴えを中断させられた。

 劉さんは「真・善・忍」の信条を堅持していると言うだけで、2007年に理不尽にも懲役3年の実刑判決を宣告されたことがある。

 劉さんは上海の出身だが、政府の段取りに応じて厳しい環境の新疆(しんきょう)で38年間働いていたため、病気になってしまった。1996年に法輪功の修煉を始めた後、心身ともに健康になった。上海に戻った後、法輪功を修煉したため十数年にわたって、上海の610弁公室や住宅区の中国共産党幹部らに嫌がらせをされたり、洗脳班に連行されたりした。

 劉さん夫婦は元々息子夫婦と一緒に住んでいたが、「親を追い払わないと会社に除籍されるぞ」と息子は現地の共産党幹部らに脅かされて、仕方なく親と別居した。十数年来、高齢の夫婦2人はあちこち追い払われ、アパートさえ入居できなくなり、固定した住処(すみか)を持っていない。

 劉さんは2017年に現地の綜治弁事所(中国の行政の末端機関で、官轄区役場の総合管理事務室)へ押収された自分の法輪功書籍を返すように求めに行った際に、「迫害することは有罪であり、信仰することは無罪である」という真相資料を事務室の人達に渡したところ、許という名字の事務員に怒られ、通報された。そして連行され、書類を裁判所に提出された。

 劉さんに対して裁判を行う前、綜治弁事所の事務員はまた劉さんの夫を遠方の娘の家に行かせ、娘に監視させ、劉さんの裁判の傍聴に行かせないようにした。

 2018年5月29日午後、上海市静安区裁判所は劉さんに対して裁判を行った。現地の学習者達には皆傍聴に行かないようにと、当局に警告された。弁護士は法廷で「劉さんは無罪であり、直ちに釈放するように」と弁護した。

 実は、裁判の前、裁判官は弁護士に「法輪功についての弁護はしてはならない」と強調したが、弁護士は裁判官の無理な要求を拒否した。弁護士は「裁判官の要求には法律的な根拠が何もないし、しかも、上海のような国際的な大都市では、人権を保障し、司法の公正さを先頭を切って実行しなければなりません。劉さん本人の信条の権利と弁護士の弁護する権利を確実に保護するようにお願います」と述べ、「劉さんに対する裁判は法輪功学習者への虐(いじ)めだ」と主張した。

 最終的に、裁判官は公然と事実を無視し、劉さんに懲役3年の実刑判決及び罰金1万元を科すと宣告した。

 (注:法輪功学習者を迫害している主要な責任者らの情報は、中国語のページを参照)

 
(中国語:http://www.minghui.org/mh/articles/2018/6/2/368316.html)
 
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