映画 『救いを求める手紙』 鑑賞 中国人学生 感動
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 【明慧日本2018年9月7日】「中国では数百万人の人が依然として迫害されています。しかし、最終的には正義が必ず邪悪に打ち勝ちます!」。この言葉を映画の最後に語ったのは、『救いを求める手紙』を書いた本人で、中国遼寧省の馬三家労働教養所で、かつて非人道的な拷問を受けたことのある法輪功学習者・孫毅さんである。観客は映画に引き込まれ、館内は声一つなく静まり返っていたが、上映が終わり、場内が明るくなると、観客からどっと盛大な拍手が沸き起こった。

'图1:纪录片《求救信》在温哥华加映。图为主人公孙毅。'
ドキュメンタリー映画『救いを求める手紙』の主人公・孫毅さん

 このドキュメンタリー映画『救いを求める手紙』は2018年8月3日、カナダのバンクーバー市内のバンシティー シアターで上映された。この映画は、馬三家労働教養所に拘禁されていた孫さんが、輸出用のハロウィンの装飾品の中に密かに入れた、一通の救いを求める手紙に基づいた真実の物語である。この手紙は2012年、米国・オレゴン州在住の女性が購入した装飾品の中から発見された。このことはメディアに公表され、当時、国際社会を驚かせた。

 2013年、中国は労働教養制度を廃止した。まさに映画の中で孫さんが話したように、この手紙は中国の労働教養制度を廃止させる導火線となったのである。

 ピーボディ賞の受賞経験があり、『救いを求める手紙』を制作した、カナダ在住の李雲翔・映画監督は、上映後の観客との交流会で語った。李監督は、馬三家教養所に2年6カ月間拘禁されていたエンジニア・孫毅さんを探し出すのに、実に3年間を費やしたという。孫さんは李監督の指導を受け、中国で秘密裏にこの映画『救いを求める手紙」の撮影を開始した。

 孫さんは、教養所の厳重な監視下でどのようにして手紙を書いたのか、どのようにしてハロウィンの装飾品の中に手紙を入れたのか、そしてまた、修煉を堅持したため、自身が受けた悲惨な迫害の体験を語った。

 中国人大学生「強烈な衝撃を受けた」

 観光でバンクーバーを訪れていた数人の中国人学生は、『救いを求める手紙』を鑑賞したあと、強烈な衝撃を受けたという。学生の陳さんは「この映画を観て、労働教養所の情況がさらによく分かり、中国社会では、このことは覆い隠され、ほとんどの人は知りません」と話した。

 陳さんは「映画の中で、孫さんが堅持している法輪功は真理であると言ったことに、私は最も衝撃を受けました」と言った。これは彼女が国内で受けた教育は「おそらく中国共産党に洗脳されたも同然」で、従って法輪功に対する認識は完全に異なっていた。映画を鑑賞したあと、彼女は、孫さんは善い人だと信じ、信奉して善に向かっていると感じたという。彼女は「もっと多くの資料を調べ、自分なりに考えてみたい」と話した。

 孫さんが労働教養所で受けた迫害は、陳さんに最も深い印象を残したという。「孫さんは自己陳述の方式を用いて、殴打された時の心理状態を分析し・・・、実は彼らのような人には、全て自分の信仰があり、堅持することができ、全ての人が理不尽な扱いを受けても、逆らわずに従っているわけではありません」と話し、陳さんは迫害には絶対反対だと話した。

 陳さんは帰国後、友人たちにカナダでの出来事を話し、体験を分かち合いたいと言った。

 観客 『救いを求める手紙』の作者の勇気に敬服

 多くの観客はこの映画を鑑賞したあと、孫毅さんの勇気ある行動に敬服したという。

 観客のジョイス・ピンシュカーさんと、ポール・ピンシュカーさん夫婦は、「『救いを求める手紙』の映画監督は非常に勇敢で、映画はとても素晴らしく、私は友人にこの映画を鑑賞するよう勧めたいと思います」と話した。

 ジョイスさんは「この手紙を発見した女性・ジュリーさんが話したように、この映画は私に考えさせます。私が買う商品の中のどれが、労働教養所で作られたのか? この映画は本当にあなたに考えさせことができます」と言った。

'图2:2018年8月3日晚,巴斯顿(Chiyo Buston)看完纪录片《求救信》后表示,对拍摄者把<span class='voca' kid='62'>真相</span>告诉全世界的勇气很钦佩。'
映画を鑑賞したチヨ・バストンさん

 観客のチヨ・バストンさんは、かつて上海でグーグルにアップしようとしたが成功しなかったという。彼女は身をもって、中国共産党政権の情報に対する封鎖とネットフィルターの存在を感じ、そのため彼女は撮影者の真相を述べる勇気ある行動を称賛した。「この映画は相当に暴露性があり、とても衝撃的です。この映画を制作し、そして、このことを全世界に知らせた勇気に敬服しています」と話した。

 豪州の観光客「オーストラリア政府に手紙を書く」

 オーストラリアから観光でバンクーバーを訪れた、年配のブライアン・ブレイジアさんとイネド・ブレイジアさん夫婦は、『救いを求める手紙』を鑑賞したあと、孫毅さんに対してとても敬服しているという。「彼はとても勇敢だ!」と夫のブライアンさんは話した。

 妻のイネドさんは帰国後、オーストラリア政府に書簡を送り、中国当局に「法輪功に対する迫害と人権派弁護士に対する迫害の停止」を訴えかけるよう要請するという。

 
(中国語:http://www.minghui.org/mh/articles/2018/8/9/372240.html)
 
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