文/ドイツの大法弟子
【明慧日本2019年5月21日】
尊敬する師父、こんにちは!
同修の皆さん、こんにちは!
私は2015年9月に法輪大法の修煉を始め、半年過ぎた頃に今のフルタイムの仕事を始めました。そのため、私の今までの修煉のほとんどの時間は、この職場と共に過ごしてきました。そこで、私は仕事の中でどのように修煉し、どのように法を実証してきたのか、その一部の体験をこの場を借りて交流したいと思います。
何事も最初が肝心
仕事を始めてから、この正法時期に私と朝夕を共にしている同僚達は、きっと私と縁がある人達だと思いました。そして、彼らに法輪大法の真相を伝えることが、私の責任であることをはっきり認識しました。
私は生まれつき社交的で人と付き合うことが好きで、すぐに他の誰とでも関係を築き、彼らにも真相を伝えています。それでも仕事を始める時は、私には面子(めんつ・体面。面目)があり、法輪大法とは何かや、中国共産党が法輪功に対して酷く迫害している背景などの真相を伝えることが、難しいと感じました。
そのため、普段の会話の中でもよく業務外の時間を利用して、座禅をしたり、気功を練習したり、中国文化に興味を持っていることや、中国共産党の人権に対する迫害をやめさせるために、よく抗議活動に参加していると話ました。しかしその時に「法輪功」という言葉を口に出すことはしませんでした。それは彼らが大法に偏見があり、私みたいな若い新米の者が大法を信じていることに対して、不思議に思われるのを心配したためです。
ある日、私は2人の同僚と一緒にコーヒーを飲んでいると、また中国のことが話題になりました。今回、私は直接法輪功のことを話したいという強烈な願望が湧いてきました。恐らく、その日は一緒にコーヒーを飲む人数が少なかったので、勇気を出すことができました。しかし私はどのようにこの話題を持ち出そうかと、迷っていました。皆に何から話せばよいかが分からい時、突然ある同僚が私に「中国に関する専門家として、あなたは法輪功をどう思っていますか?」と聞かれました。
私は「法輪功はとても素晴らしいものだ!」と思わず口から出ました。さっき質問した同僚がすぐに「そうか、本当に素晴らしいものか!」ともう一度繰り返しました。私はすぐに「私自身も法輪功を修煉している」と言うと、2人の同僚は少し戸惑った顔で私を見ました。私は彼らに法輪大法は私にとって何を意味しているかや、中国共産党が言っているそれらのマイナスの主張は、真実ではないと言いました。
この交流後、私は頭の中で改めて面目を失うことを恐れる執着心があり、これらを考え直しました。そしてまた、同僚の考え方を避けたくなり、不快感を感じました。それで私はこれらの考えに立ち向かい、自分のこのような考え方から飛び出そうと決心しました。退社の時間が近づいた時、オフィスでこの同僚を見つけ彼に「まだ法輪功に対しての質問があれば、いつでも聞いてほしい」と伝えました。彼は引き続き法輪功の話題を話し合うことに感謝した後、「自分の考え方は広いので異なる見解を聞き、他の視点から問題を見ることは、むしろよいことだ」と言いました。
師父は「怯えるのも執着心の一つです」[1] と説かれました。
この件を振り返った時、私は「怯える心」と「疑う心」に、従うべきではないことが分かりました。これらの間違った心が浮んだ時には、正念を発してこれらを取り除くと、問題が解決できるようになりました。
私達はいかなる時も正法の中にいる
私のポジションは会社の中でも「極めて難しい立場にいる」ということで有名で、ある人は「カタパルトシート」(カタパルト は、航空母艦から航空機を射出するための機械のこと)と呼んでいました。それは私の前任者は皆誰もが長く働き続けることが出来ず、ある人は数週間、ある人は数か月、一番長い人でも1年間だったというのです。主な原因は直属の女性上司がとても付き合いにくい人で、ある部署は彼女と一緒に仕事をすることさえ拒んでいました。しかし私は彼女の配下で3年近くも働きましたので、会社でも有名になりました。
ある日ある同僚が私に「あなたは生きた証拠です。あなたの哲学が正しいことを目の当たりにしました!」と言いました。彼の言う哲学とは、当然、法輪大法のことを言っていました。自分の仕事の中で、長期の忍耐力、落ち着いた人付き合いと心の平和によって、このような事実を根拠とする人に、大法の真相を示すことができました。仕事の中で私が耐えた苦痛は、いつも私が経験するわけではないのですが、私が忍耐することによって、他の生命にも直接的な利益をもたらすことがわかりました。
法輪功は人の心を穏やかにする
ある日、女性の同僚が私の所にやって来て「あなたはいつも静かで穏やかですが、それはずっと練習している法輪功の影響だと思いますが、私達にも教えてもらえませんか。法輪功は私達に良い事をもたらしてくれると思います」と言われました。私はこのことはきちんと考える必要があると一瞬思いましたが、すぐにこれは師父が私に与えられた折角のチャンスだと分かり、「そうだ、これこそ私がずっと歩みたかった道だ!」と思い直しました。私がこのように思うと、すぐに強烈なエネルギーが全身を貫いたのを感じました。その後、会社の業務時間外の活動に、体育運動以外にも「気功」を増やしました。私は週1回、定時後に同僚達に法輪功を教え、真相も伝えました。このプロジェクトを申請する時、私は体育と健康問題に関する管理責任者の同僚達にも真相を伝えました。
その後、私はまた会社の「健康の日」に大法を紹介し、法輪功の功法を実演し、酷い迫害の真相を伝えるチャンスを得ました。ある会社のインターナルホームページの撮影を担当し、全ての会社の活動に参加した同僚は、後から私を訪ねて来て、「実に素晴らしい、私は写真を撮る時間すらなかった。音楽と雰囲気がとても素晴らしかった!」と言いました。彼は自分も法輪功を習いたいと言ったので、彼を私達の毎週やっている煉功場に招きました。数人の女性の同僚は煉功後、仕事中に多くのエネルギーと仕事への情熱を感じたと言ってくれました。
全ての考えは衆生にとって大事である
残念なことに、私達の週ごとの煉功は間もなく中断されました。2017年にアメリカに行く前に、私は1日も良い生活を送ることが出来ず、他の人に何かを紹介する気にもなれませんでしたし、話すことさえ嫌になりました。というのは、「今日は誰も来ないだろうな、私1人でも煉功しようか」と思っていたら、案の定、誰一人として来ませんでした。
またある日、私はある女性の同僚に功法を教えることに興味があるか聞かれました。それで、新たに第2班が始まって数人の新人がやって来ましたので、功法を教え、真相を伝えることが出来ました。
いつもやっているように興味を示す人には、法輪大法のホームページを紹介すると同時に、修煉することが大事だと伝えました。来た人の中にも非常に興味を持っている人もいるのですが、私はうまく対処できませんでした。その時の私は「内容を深く説明するべきではない、彼らが理解できなくなる。彼らは中国共産党が誹謗中傷している宣伝に戸惑っている」と思っていました。そして、この班もいつのまにか解散してしまいました。
私は内に向けて探す時、面子を失うことを怖れている心を見つけました。この心に隙を与えてしまい、マイナスの考え方を受け入れてしまい、慈悲な心で同僚を思うことが当時、出来ませんでした。
間もなくしてランチの時、私はある女性の同僚と修煉の話をしました。彼女は私が法輪功を修煉していることを前から知っていて、興味津々でした。私は彼女に法輪大法のホームページを教え、『法輪功』と『轉法輪』の本を読むことを勧め、彼女が煉功したい場合には私が教えられると伝えました。その時、私は疑う心がまた出てきたことに気づき、彼女が本当に理解できるのかという考えが出てきました。しかし、今回私は自分のこの考え方を正し、「彼女が理解しようとすれば、理解できる」と思い、彼女に「疑問または理解できないところがあれば、私に聞いてください。アジアの文化は私達にとって、普段あんまり接触していないし、理解しにくいところがあると思います」と伝えたら、彼女は「自分は伝統的な中国医学を勉強したことがあるので、ある程度の基礎があります」と答えました。
私がこの体験文を書く日、再度、彼女に電話しました。彼女は嬉しそうにすでにホームページを見たし、家で煉功していると言うので、私達は一緒に煉功することを約束しました。そして、私は以前に煉功に参加したことがある数人にもメールし、一緒に参加するように誘いました。
私は衆生がまたさらに前にもう一歩進む機会があることを願いました。私も自分の正念の威力の強さに気づき、どれが正念で、どれが自分の本当の考えではないかを認識できましたので、今度こそ、よく対応できるように願いました。
正法の中の最初の一念が大事
師父は、「物事の善し悪しは人間の一念によるものであり、その一念の違いによって異なる結果がもたらされることがある」[1] と説かれました。
会社内部の宣伝活動中に、ある女性の同僚が私を訪ねて来て、会社は社員の写真を載せる宣伝用のポスターを制作し、会社内部の宣伝用に使うと言い出しました。彼女は「私達はあなたのことを思い出しました!」と言って、数人の社員の写真を撮り、1人ずつに異なる宣伝用のポスターを作り、社内に配置すると言いました。しかも、これらのポスターをドイツのすべての支店にかけると言います。私の最初の一念は「これは真相を伝えるのに最も良い機会だ」が浮かびました。これは私に対しての按排だと思い、迷わず引き受けました。ただトップ社員だけのモノでは、私が考えていたような目的には達しないと感じ、私が足を組んで座禅しているポスターが最適だと思いました。このようなポスターはどこに掛けても、人に深い印象を与えると思いました。そして人に聞かれたら、私はこれを切り口として、さらに真相を伝えることもできると思いました。
翌日、私は宣伝用のポスター担当責任者の女性の同僚に伝えました。彼女は私に「あなたは座禅ができるので、座禅して煉功している写真はどうですか?」と言われ、私がスーツ姿で足を組んで座禅している写真が宣伝用のポスターに載せられ、全ドイツの全ての支店の人達に見せることができました。
それから、会社の上層部の女性上司に法輪大法とは何かを尋ねられて、彼女に大法を紹介し、修煉について話し、明慧雑誌を手渡しました。
そのことから、私の日常の行動が直接大法を実証できることに再度気づき、日常生活の中で法輪功が何かを現せば、他の人も心から何であるかを分かるようになると思いました。
そこで、師父が私を助けてくださり、必要な全てを按排してくださるので、積極的に、しかも慈悲な心で広める願望さえあれば、全ては自然に成就することが分かるようになりました。
女性上司との矛盾や衝突の中で冷静に対応する
もちろん、仕事中にも私はたくさんの矛盾と衝突に直面しました。特に、相手が怒っている時にも、私は冷静さを保つことができました。私の心は矛盾が生じる時のみ少し揺らぐこともありますが、ほとんど心が動じないので、客観的で正確な対応ができました。相手が10分の間ずっと怒っていても、私は冷静に対応することができ、相手もいつの間にか冷静になります。これは再度、大法が修煉の中で他の生命に積極的に影響を与えることを教えてくれました。
師父は、「業力を転化させるにあたっては、しっかり自分を制御し、常人のように正しく対処できないことによる失敗を避けるために、平素から慈悲の心と、穏やかな心理状態を保たなければなりません。そうすれば、何か問題が突然現われた時に、それに正しく対処することができます。平素から慈悲の心を保っていれば、問題が突然現われても、たいてい一息おいて考える余裕があります」[1] と説かれています。
残念ながら、私が常時できているわけではありませんし、最近はよくできていない日も多かったのですが、表面上では冷静さを保ちました。自分をコントロールできましたが、心の中ではよく不満を感じたり、争そおうとしました。実は私もこのような矛盾の中で、自分がもっと向上できると認識しましたが、最近、一歩引き下がって問題を考えることが、中々難くできないと感じました。そして、私の闘争心が不公平さと虐(いじ)めに抵抗しようとしていました。ただ段々とこれらを気にせずに、本当に感謝の気持ちを持つべきだと分かってきました。もしかすると、矛盾の激化は、私がこの人に以前借りた最後のモノを償っているのだと思えてきたからです! 私は今のポジションから離れて、新しい仕事を担当することになりました。
仕事の中で、私はまだたくさんの改善すべきところがあります。特に、私はこの女性上司に対しての偏見を取り除き、本当に慈悲の心で彼女にこれからは接していきたいと思っています!!
師父に感謝致します!
注:
[1] 李洪志師父著作:『轉法輪』
(2019年ドイツ法輪大法修煉経験交流会原稿)
(English: http://en.minghui.org/html/articles/2019/1/23/174736.html)