父は拘禁 母も連行された広東恵東県の女児の受難
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 【明慧日本2019年8月5日】母は林利瓊と言い、おばさんは陳仕添と言います。2人とも法輪功の修煉者です。私は末娘で広東省恵東県に住み、今年で11歳になりました。

 2019年6月25日の午後4時40分、学校から帰って来た私はドアの鍵を閉め、応接間に入りました。食卓に母が書いてくれたメモが置いてありました。メモには「おばさんと一緒に市場に買い物に行って来ます。すぐに帰って来るわ」と書いてありました。母はいつもこのように私に伝言を置いてくれているのです。

 伝言を見てから、私は宿題をやり始めました。しばらくすると、突然、二十数人の男が家に押し込み、彼らは皆私服ですが、公安局の者だと言い張っていました。彼らは入ってからすぐに私の名前と、家族の電話番号を聞きました。彼らは私の学校名と何年何組で、担任の先生の名前、さらに、担任の先生の家族構成まで知っていました。当時、家には私1人しかいませんでしたので、仕方がなく姉の電話番号を彼らに言いました。

 彼らが何のために来たのかが分かっていました。私はとても怖くなって泣き出しました。私が泣いているのを見て、彼らは自分たちが消防署の者で、消防設備の点検に来たと言いました。私は泣きながら、「全中国の消防施設もあなた達が点検するのですか?」と聞くと、彼らは「子供はそこまで知らなくてもいい」と言い、私はさらに「家のドアの鍵を閉めていたはずなのに、あなた達はどうやって入って来たのですか」と聞くと、彼らは「それ以上、聞くな」と言いました。彼らは無断で侵入したことを認めたくありませんでした。

 十数分後、姉が帰って来ました。この時、隣近所の人も皆集まって来て、家の外には多くの知らない人もいました。姉から「どうしたの? 何があったの?」と聞かれ、「公安の人が来た」と伝えました。この時、男達は母の部屋から出て来て、彼らは大法の書籍、真相資料、プリンター、パソコンなどを全部押収して、家の中をめちゃくちゃにしました。姉は彼らに「あなた達は報われますよ。怖くないのですか?」と言うと、1人が「黙れ! お前も連行するぞ」と脅かしました。彼らは無断で我が家に侵入して来たにもかかわらず、態度が非常に悪かったのです。

 1時間後、警官らはやっと帰りました。警官らは外に出た時に近所の人に「この家の人が何をしたのですか?」と聞かれると、警官は大声で「あの家で殺人事件が起きた」と嘘を言いました。警官らは母が法輪功を修煉していることを人に言う勇気がありませんでした。

 夜の10時頃、姉と一緒におばあちゃんの家に行きました。おばあちゃんは羅月英と言い、同じ法輪大法の修煉者です。おじいちゃんは「おばあちゃんが警察に連れて行かれた。今、取り締まりを受けている」と言いました。「ここでも、うちと同じことが起きたの」と私たち姉妹はとてもびっくりしました。

 しばらくしてから、おばあちゃんが帰って来ました。母が買った野菜を持って帰って来ました。そして、母もおばさんも連行されたことを教えてくれました。この悪い情報を聞いた私たち姉妹はとても虚しく感じました。

 おばあちゃんは、「午後5時頃、中型バスで来た二十数人の制服の警官らが家に押し込み、家の中をめちゃくちゃにして、そして、大法の資料などを押収した」と言いました。

 おばあちゃんは「ほかにも、楊鳳蘭と言う女性も連行された。彼女も法輪功の修煉者だ」と教えてくれました。楊さんはその後、7月10日の朝に家に帰って来たそうです。

 父の曽流明は法輪功を修煉するため、2016年9月24日に紫金県藍唐公安局の国内安全保衛部門(法輪功迫害の実行機関)に連行され、その後、不当に懲役3年の実刑を宣告され、現在は広東省四会刑務所に拘禁され、迫害を受けています。今、母とおばさんも国内保衛部門の警官らに連行され、恵東県留置場に拘禁されています。

 (注:法輪功学習者を迫害している主要な責任者らの情報は、中国語のページを参照)

 
(中国語:http://www.minghui.org/mh/articles/2019/7/14/389997.html)
 
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