東京で 財布の落とし主に法輪功の真相を伝える
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文/日本の大法弟子

 【明慧日本2019年12月13日】帰宅の途中で財布を拾いました。その場で暫く待っていましたが、落とし主が現れてこないので、財布に入っている名刺を手がかりに電話をかけてみました。しかし、誰も出ませんでした。どうしましょう? 公園の管理事務所に渡すか、それとも警察に届けて対応してもらおうかと考えましたが、自分は修煉者ですので、「他人のことを優先に考えるべきで、自分のことは後にする」との教えを思い出し、どの対処方法が落とし主にとって一番良いかと考えてみると、やはり自ら連絡した方が良いと思いました。また、この機会に法輪大法のことを縁のある方に伝えたいと思いました。私達が出会ったことはすべて偶然ではない、と師父が仰ったことがあり、この方は私ときっと縁があると思いました。

 月曜日の朝に電話が通じました。相手はとても喜んでおられる様子で、「お名前と住所を教えて下さい」と聞かれました。「私は日本人ではないので、名前は教えられますが、住所が必要ですか?」と言うと、相手は「お礼に、あなたに贈り物をしたいのですが」と言いました。私はそれを断りました。

 窓の外は小雨が降っていて、少し肌寒く感じます。財布はいつ届くか、落とし主はきっと心配しているだろうと思って、名刺のメールアドレスに「郵便局で速達の手続きを済ませたので、明日の午前中に届くと思います」とメッセージを送信しました。

 翌日、「財布は届きました。本当に感謝します。買物券を贈りたいのですが」と返信のメールが届きました。私は次のように返信しました。「日本に来て、自由で、民主的で、お互いに思いやりのある社会の中で生活をして、いつも日本人の優しさと礼儀正しさを感じています。財布の件は、私自身がこのようにするべきなので、気遣われなくても大丈夫です。買物券は遠慮させていただきます。このついでに、ご紹介しますが、ニューヨーク発の神韻世界ツアーが来年1月に東京で上演されますので、都合がよろしければご家族や友人とご一緒にご鑑賞下さい。そして、日本のテレビでも報道されましたように、今の中国では罪のない国民が連行され、生きたまま臓器を摘出されています。この迫害がすでに20年間続いていますが、今でも続いています。日本は自由民主国家です。日本の国民に正義の声を挙げて頂き、中国で発生している残酷な人権迫害やメディアによる嘘の宣伝、臓器狩りなどの犯罪行為を一日も早く停止させ、中国も真の自由民主国家になれるように、共にこの地球上で起きている、前代未聞の邪悪な犯罪を抑制するように願っています。アジア中で最も民主的で、先進国である日本の国民皆さんの影響力はあなたの想像をはるかに超える力があります。ぜひ、あなたの善なる声を、正義ある行動でこの迫害の情報を周りの人々にも伝えて頂きたいのです」

 そしてその後、相手から感謝のメッセージが届きました。「速やかに財布を送ってくださって、本当にありがとうございます。心から感謝しています。神韻の世界ツアー日本公演はすごく素敵そうです。お知らせいただきありがとうございます。ぜひ、見に行きたいと思います。また、中国の現状の件、問題があるとは感じておりましたが、『臓器狩り』の言葉にはとても驚きました。微力ですが、良い方向へ進めるよう、まず関心を持ち、周りの人達とも情報を共有していきたいと思います。こたびは本当にありがとうございました」

 中国共産党は愛国という名目で、よく中国人の反日感情を煽っていますので、メールを送る前までは、相手に自分の言うことを受け入れてもらえるかどうか、反日者と扱われるのではないか、馬鹿にされるのではないか、とずっと不安に思っていました。しかし結局は、すべてこれらの考え方は党文化による歪んだ考え方で、余計な心配でした。

 
(中国語:https://www.minghui.org/mh/articles/2019/11/25/396222.html)
 
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