台湾法会|学生から職場までの修煉の道
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文/台湾の大法弟子

 【明慧日本2019年12月11日】 

    慈悲で偉大なる師父、こんにちは! 同修の皆さん、こんにちは!

  修煉の機縁

 幼い頃から、一つの疑問に困惑していました。それは「私はどこから来たのか? 死後はどこへ行くのか?」ということでした。大学の理工学部で勉強していた私でも、科学知識の中からこの世界の特異効能の現象、および他空間の瀕死現象、などなどの現象を説明することはできなかったのです。そのため、私はずっと宗教の中に答えを探し続け、甚だしき至っては出家して静けさの中で寡欲(かよく)な生活をしようとさえ考えました。しかし、家族は私の考えに賛同してくれなかったため、自分の願いを実現する事はできませんでした。そして中山大学に入学しました。3回生になって教授である同修の授業で法輪大法を知りました。この同修の助けにより以前の宗教と別れを告げ、大法弟子になりました。今これらを振り返ってみると、すべてが師父による秩序のある按排でした。

 法を得て間もなく、同修と交流する中で観光スポットでの真相を伝える重要性について知ることができ、私も観光スポットに行って真相を伝えるべきだと思いました。中山大学の近くに西子湾(せいしわん)という観光スポットがあり、私は毎日、午後そこに行って真相パネルを掲げ、発正念をしました。発正念の最中にある同修に呼ばれ、「あなたは同修ですか?」と聞かれて、私は「はい、同修です」と答えました。同修はさらに「なぜ足を組まずに発正念をしているのですか?」と聞きました。この時、私はちょうどでっち上げの焼身自殺写真の横に座っていました。同修の話では焼身自殺者は足を組んでおらず、大法の要求では足を組むようになっています。だから私は修煉者ではないと思ったそうです。同修の話を聞いて、とても恥ずかしく思い、「私は新しい学習者です。足を組むことはまだ出来ません」と答えました。同修は微笑みながら「新しい学習者だったのですね! ならば時間を大切にしてより良く学法してください」と話しました。私は出来るだけ早く師父の説法を学ぼうと決めました。師父は「法の勉強がよくできてから、はじめて法を実証することができ、はじめてさらに良く行なうことができます」[1]と説かれました。

 大学生の頃は時間があって大量の学法ができました。法を得た喜びで、この世と隔離されたように感じ、知らず知らずのうちに友人との付き合いが疎遠になり、思想も常人と距離が生じたように感じ、授業中は大法の書籍を読み、学業に興味がなくなリました。しかし、学法を通して自分は極端に走ったことに気づき、自分の状態を正しました。大量の学法が基礎となって、私は幸運にも山(ニューヨーク)の仕事に参加することができました。

 学生から職場までの修煉体験

 一、『九評』を読み真に他人のことを考える        

 大学の修士課程での勉強中、大学には中国から交換留学生が来ていました。私は彼らに真相を伝える良い機会と考え、彼らに接触するために、交換留学生の受け入れ担当を学校に申請しました。彼らに真相を伝える過程は自分の心性を修める過程でもあると認識しました。初めて空港へ交換留学生を迎えに行った帰り道で、私は熱心に彼らに学校のことや学校の周りの環境について紹介し、同時に中国と台湾の風習や文化の違いを説明しました。リッラクスした雰囲気の中で、私は自然に、台湾の各観光スポットで法輪功修煉者が中国からの観光客に真相を伝えていること、自分は法輪功修煉者であることを話しました。すると彼らの顔色が変わり、みんなが沈黙し始めました。私は彼らの変わりように驚き、彼らが国内でいかに毒されているのかを知ることができました。私は話題を変えました。今後は、献身的に知恵をもって彼らのことを考えなければならないと思いました。

 事後、私は内に向けて探しました。私は彼らの立場に立って彼らを知るべきで、彼らの執着に沿って真相を伝えるべきだったと反省しました。そして私は『九評』を3回繰り返して読み直し、読む度に共産党の邪悪さを深く認識するようになり、さらに真相を伝える方法が分かるようになり、同時に大法弟子はなぜマスメディアを設立したのか、なぜ全力で中国共産党の邪悪を暴露しているのかが分かりました。師父は、「実は共産邪霊を暴露することは人を指しているのではありません。『九評』は邪悪に毒害されたすべての衆生を救うためであり、中に中共邪党の党員と中共の最高指導機関の人、および一般の民衆が含まれています。その目的は、中共邪党の背後にある要素がどういうものなのかを各界の衆生にはっきりと認識してもらうためです」[ 2] と説かれました。

 ある日、私は十数人の交換留学生を引率して阿里山へ観光に行きました。その目的は彼らに真相を知ってもらうことでした。阿里山には真相拠点があります。しばらく歩いてやっと真相拠点にたどり着き、彼らに「ここでトイレ休憩をしましょう」と伝えました。彼らは真相拠点に行って真相を尋ねるだろうと思いましたが、予想外に彼らは遠く離れていました。私が真相パネルの前に行き同修と交流しているところに、3人の交換留学生が私のところへ来たので、同修は楽しい雰囲気で彼らに真相を伝えました。別れを告げる時、私は同修に「持ち帰って読めるような本がありますか?」と尋ねると、同修は『九評』を持って来てくれました。彼らは受け取ろうとしなかったので、私は1冊を手に取り、留学生の1人も1冊を手に取りました。帰り道、私は自然に彼らに真相を伝え、数人の留学生は法輪功に対する観念を変えました! この事を通して私が実感したことは、私に人を救う心があれば、師父は正しい道を明示してくださり、同時に励ましてくださるということでした。

 二、香港の観光スポットで真相を伝え恐れる心を取り除く

 去年の兵役期間中、社会人になれば夏休みや冬休みがなくなることを考えました。なぜならば私の心の中に秘めていた願いが実現できませんでした。それは香港に行って真相を伝えることです。私は退役したあと、香港に1カ月ほど真相を伝えに行くことを計画し、全身全霊を込めて法を正す活動に参加することにしました。家族は私が「真・善・忍」を信仰しているのを受け入れていますが、香港へ真相を伝えに行くことを理解してくれないだろう、経済的支援も期待できないと分かっていました。私は兵役期間中にこつこつとお金を貯め、退役を迎えた時ちょうど香港へ行く費用を貯めることができました。家族に安心させるため私は退役の数カ月前に就職先を決めました。仕事を始めたのは香港から戻って2日後でした。

 香港滞在中は毎日前線で戦争しているようで、観光スポットで大きな横断幕を持ち、隣には親共産党の団体がいて、私達を誹謗中傷していました。中国本土から次々と観光ツアー客が訪れて真相パネルの前を通り過ぎて行きました。私は笑顔を保ち、心の中で衆生が真相を尋ねて来るように、親共産党団体に毒されないようにと発正念をしました。2日後、邪悪な団体のメンバーが妨害に来て叫んだり、喚いたりしました。このような悪人を初めて見ました。これは他の空間の邪霊が彼女を操り理性を失わせていると分かっていました。私は同修と、彼女に向けて発正念をし、彼女の背後にある邪悪要素を取り除きました。しかし、隣の邪悪団体の人数はますます増え、自分には恐れる心があると気づきました。そして、いかに現状を突破して衆生を救うかについて同修と交流すると、同修は「心を放下して笑顔で観光客に親切に手を振ることです。彼らに大法の善、そして彼らを歓迎している事を感じさせることです」と提案してくれました。私は試しに手を振りましたが、初めは少し恥ずかしさがあって、通り過ぎて行く衆生の反応はとても冷たく、この時私は師父の説法の、「人間の表面での行動を気にしないでください。中共が迫害の中で造った虚言を信じ、大法に対する態度が非常に良くなかったり、大法弟子に対する態度も悪かったりする人がいます。しかし、皆さんよく考えてください。これらの人はいずれも、中共の虚言に害毒されたのです」[3]を思い出しました。

 私は自分に、衆生済度は絶対に放棄してはならないと言い聞かせました。師父の『大紀元会議での説法』を思い出しました。師父は「相は心から生じる」[4 ] の法理を説かれました。自分の場は衆生の心を開かせることができず、恐れる心の影響で衆生の意思表示を妨げてはならない、と自分に言い聞かせました。すると瞬時に自分の恐れる心が消え去り、全身がエネルギーと勇気に満たされ、再び手を振ってみると状況は変わりました。微笑んでくれる人、手を振ってくれる人、中国本土からの観光客は「法輪大法は素晴らしい!」と声高らかに叫ぶ人達がいました。こうなったのは私が恐れる心を取り除き、心性が向上したことで、空間場がきれいになったからだ! と悟りました。

 香港で最も深く印象に残った出来事は、観光バスから降りた中国本土からの観光客が、展示パネルの前で、私に「法輪功は以前に、中国で存在しなくなったのではありませんか?」と話しかけて来たのです。私は「台湾、香港、世界の各地に多くの修煉者がいます。中国国内も多くの人達が修煉を続けています。共産党は未だに法輪功を迫害しているので、公に煉功できないのです」と答えました。その人は半信半疑の態度を示し、この時、人の群れの中から声が聞こえてきました。「法は乾坤を正し、邪悪は全滅する、法は天地を正し、現世に報いがある」[5]と言っている女性が私の前に現れ、サングラスを外して、厳粛な眼差しで、「私は95年に法輪功の修煉を始めました」と言いました。私は笑顔で彼女に挨拶しました。その半信半疑の観光客は、彼女の話を聞いて空いた口が塞がらず、私達を見て微笑んでいました!

 三、職場で善い人になる

 香港から戻って2日休んだあと、入社して仕事を始めました。私の職場は著名企業の子会社でした。会社と学校の雰囲気はまったく違っていました。新入社員の私は何もわからず、それに加えて会社は私の入社を数カ月引き伸ばしてくれ、私の給料、学歴と職位が同僚よりも高かったことで、同僚達は心のバランスが取れなくなり、積極的に私に仕事を教えてくれませんでした。彼らは適当に仕事を行ない、1日の給料さえもらえばいいという態度で仕事をしていました。彼らと同じ状態になってはならず、それは修煉者の基準に符合していません。「修煉者はあらゆる生活環境の中にいて、いかなる仕事をしても良い人になることができます」[6]と師父はおっしゃいました。常人の会社で仕事をしている大法弟子は主役になって、この場を変えなければなりません。その後、異常な状況に出遭うと、私は勇気を振り絞り自ら手を上げて解決し、真面目に努力して仕事を行ない、毎日の終業時間を迎えると汗だくになり、社員からよく罵声を浴びせられましたが、最初からずっと耐えていました。もしかすると私を助けて業力を取り除いているのでしょう! こう考えれば徐々に心が動じなくなりました。同僚らは私の言動を見て感動を受け、次々と仕事を教えてくれるようになりました。わずか数カ月で私の技術は飛躍的に上達し、ベテランの同僚の罵声も自然に少なくなり、会社の幹部候補に選ばれ、技術顧問として中国に派遣されることが決まりました。このように会社での仕事は順調に進み、そこで私は自覚しました。何のトラブルもなく仕事をしていれば、どうやって功を伸ばすのでしょうか? 毎日学法をしていますが、新たな悟りがなく、向上もないように感じました。私はこの状態は最近の修煉が要求を満たした現れだと思いました。頭では中国に行ったあとの仕事のこと、いかに中国の衆生に真相を伝えるかを考えていました。出国の手続きの準備中に、偶然にも大紀元時報の仕事をしている同修と交流する機会があり、大紀元の印刷工場は人が足りないと言われ、私は何も考えずに、「私が行きましょう!」と言いました。

 四、名利を放下して印刷工場で働く

 当初、私の計画では常人の会社で退職するまで働き、そして車と自宅を購入し、結婚して子供を育てることだったのです。しかし、一瞬にしてその計画を放棄し、「私が行きましょう!」と言いましたが、将来が約束されている常人の会社を退職するということは、上司や同僚も理解してくれないだろう、長男の私は仕事の都合で高雄市を離れ、親孝行のために仕送りしなければならず、それに自分の学資ローンも返さなければならず、家族は納得してくれるのかと、心が穏やかでなくなりました。。自分の執着心は少なくなったと思いましたが、この時、名、利、情の執着が湧いてきて、自分には多くの人心があることが分かりました。私は自分に問いかけました。これらの執着を持って天国に行けますか? 大法弟子として師父の要求しておられる基準からは遥かに遠く、とても恥ずかしい気持ちになりました。

 全世界で共産党に反対する勢力が現れ、マスコミとしてその勢力の態勢を支えるために多くの人力が必要なのを私は知っています。師父は「もし、真相を伝えることと大法弟子のマスコミの運営を一つにすることができれば、時間の配分を減らすことができるのではありませんか? しかも生活の問題と常人社会の仕事の問題も解決することができ、なぜ喜んでこのようにしないのでしょうか? 私は現在の勢いからこのようにしなければならないと思います」[5]とおっしゃいました。私も今の勢いから見れば真相伝えと仕事を一緒にする時期に来ており、執着を捨てなければならず、このように思えば、今後の道は開けるのです。両親は私の退職を知って怒鳴りました。私は冷静になって両親に「父さんと母さんがぼくのために言っていることはよく分かります。しかし、大紀元で仕事をするのはぼくの理想です。楽しそうなぼくを見たでしょう! ならば試しにぼくを行かせてください。お願いします」と両親にお願いしました。

 私が会社を退職することになった事を知った上司や同僚達は、私を心配して、「毎日楽しそうに仕事に来ていたのに、嫌なことでもあったのですか? それとも給料に不満があったのですか?」と聞きました。私は「そんなことはありません。ここでの仕事の日々はとても楽しかったです」と言うと、彼らは興味深そうに「ならば、なぜやめるのですか? 私達はあなたに残って欲しいのです」と言いました。私は「若いから理想を持っており、使命を果たさなければなりません」と、彼らが理解できる言葉で説明しました。この時私の本心では、当初の誓いの縁で印刷工場で法を正す道を歩む事になったのだ、と思っていました。

 2019年5月13日、私は大紀元に手紙を送り印刷工場での仕事に応募しました。内心から師父に、「弟子は今後の日々でさらに精進し、全力で三つのことを行ない、師父のご恩に報います」と言いました。

 最後に今年の神韻公演で歌われた詩をもってみなさんと共に学びたいと思います。

 『洪吟五』「絵を見て その境地に入る」 

 少年は、志を懐に抱き
 棟梁の才に憧れる
 名を上げて、故郷に帰り
 この一生は、何の為に来たのか

 師父に感謝いたします! 同修の皆さんに感謝します!

 注:
 [1] 李洪志師父の経文:『2007年ニューヨーク法会での説法』
 [2] 李洪志師父の経文:『政治に関与しているのではない』
 [3] 李洪志師父の経文:『2015年ニューヨーク法会での説法』
 [4] 李洪志師父の経文:『ヒューストン法会での説法』
 [5] 李洪志師父の経文:『大紀元会議での説法』

 (2019台湾法会の発表文章)

 
(中国語:https://www.minghui.org/mh/articles/2019/11/26/396190.html)
 
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