苦難を乗り越え一流シェフになったパティシエ
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 明慧日本2020年3月9日】台湾の朱博鱅さんは2017年から中華マン、マントウ等を手作りして販売する店を経営している。朱さんは常に新鮮で良い食材を選び、より美味しいものを提供しているので、客に人気で、食べたいと思ってもすぐには食べられず、1週間前からの予約が必要だった。

 苦難の人生 丁稚からシェフまで

 人々は皆、人生の中で、親や親戚と深い繋がりを持つ。朱さんの人生は苦難ばかりだった。子供のころから、生活のために両親と一緒に台北で露店を出して、果物等を販売し、常に警察に罰金を払っていた。

 朱さんは家庭の事情で、あまり教育を受けず、高校を卒業後、大学には進まず、叔父の工場に勤めるようになり、そこで一つの技術を習得した。叔父の工場で中華の点心を作るため、苦労していろいろな味の点心を作れるようになった。小麦粉を捏ねるところから始め、麺棒で皮を押し伸ばすことや、発酵の過程を覚え、火加減の調整など一つずつ身につけていき、だんだんと腕を磨き独立出来るほどのシェフになった。

 運命は激しく変わり、やっと人生の答えを得た

 運命は激しく変わり、朱さんはずっと心に残った疑惑を解きたいと思い、「こんなに多くのことに出遭って息苦しいほど辛く、ずっと答えを探しました。なぜ自分の人生にこんなに多くの難や、試練があったのか、生きている意味は何か、意義は何かを知りたくて、その答えを探すために、仏教、キリスト教、密宗やある気功などを信仰しました。多くの金を使いましたが、なかなか答えを見つけることが出来ませんでした」と語った。

 2005年、朱さんはテレビで「天安門焼身自殺」の報道を見た。なぜ中国共産党は国を挙げて、「偽の天安門焼身自殺」事件まで作り、「真・善・忍」を堅持している法輪功学習者を弾圧するのか疑っていた。その疑いを持って、法輪功を修煉している親戚から『轉法輪』を借りて読み終えた後、仕事が終わった時間を利用して9日間の講習会に参加した。

 それ以後、若い頃からずっと心に残っている疑惑がやっと明らかになった。「『轉法輪』を読み終えた後、中に述べられている天機に驚き、ずっと解けなかった疑惑が明らかになりました。自分の世界観や、人生観なども大きく変わり、まるで一つの殻から抜け出たように感じます。『轉法輪』は宝の書です。もし、自分が恵まれた家庭に生まれ苦しみがなければ、人生の意義を探したでしょうか。今までの経歴はすべてが師父の按排で、一番相応しい時期に大法に出会ったのです」と言った。

 法を勉強することによって、この世に偶然なことはなく、個人的な苦しみはすべて自分が作った業力によるもので、すべての難は未来に通じるための道だと分かった。「振り返ると、以前、嘗めた苦しみや辛さはすべて今の生活や仕事に転化したのだと気づきました。そのすべてが自分の体に戻ったのです」と朱さんは言う。

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煉功する朱博鱅さん

 「真・善・忍」で生活に面する

 店主として、商売するに当たって矛盾が出る場合もあり、「以前、店を一緒に経営する共同経営者と競い合う問題がありました。例えば、その共同経営者は店に住んでいて、家族は彼に家賃や、水道料金、電気代、インターネットの費用を一部負担してもらうべきだと言いましたが、私たち2人は仕事仲間で、彼は共同経営者だから大丈夫だと言いました。もし、自分が修煉していなければ、諸費用は出してもらったでしょう。大法を得たので、どんなことにおいても真・善・忍で自分に要求すべきです」と悟った。店を開業して今まで既に3年経ったが、多くの客から称賛されている。たまには予約をしないで早く食べたい客もいた。

 点心を作ることに関して朱さんは「普通、中華マンや、マントウを作る時、保存料などを入れますが、自分の考えは、法輪功学習者として、高いレベルで自分に要求しなければなりません。保存料などは決して使ってはいけないと思います。使う水も濾過した水しか使いません。餡を作る際にも材料を買ってきて自分で作ります。小豆の餡に、あるメーカは原価を削減するために、片栗粉や食品色素などを入れますが、自分が作る場合は小豆を100%使います。雑穀マントウを作る際には、十数種類の穀物を入れます」と自信をもって言う。

 人が一生の中でどれほどの富を手に入れるかはすべて縁によるもので、自分に属するものであれば、縁が来れば自然に手に入り、自分に属していないもの、考え方が正しくなければ、ひたすら金銭を頑張って手に入れようとすると、難をもたらす可能性があると悟った。

 修煉より他に幸せなことはない

 今の仕事に30年以上従事してきた朱さんは、毎回、小麦粉を捏ねる時、衛生面に気をつけ、作業着をしっかり着用し、「仕事をする時、法輪功学習者が作った音楽を流し、自分を和やかな心境に入らせます。時間が限られているので、中華マンや、マントウを作る際に、雑念がないように発正念をしています。心神合一し、中華マンや、マントウ作りに専念し、人がそれを食べて心身とも受益できるようになってほしいのです」と言う。

'图2:和面团打了三十多年的交道, 朱博镛成为了独当一面的面点师傅'
30年以上この仕事をする朱博鱅さんは当地で有名なシェフになった

 朱さんの経歴のいろいろな難の一つ一つは命を奪うほど辛かったが、修煉者になったので、考えを変え、困難にあっても逃げることなく、落ち着いて和やかな態度で対処している。「修煉してから、病気になったことがなく、以前のように悲観的な考えも無くなりました。周りの人は皆法輪大法を修煉することによって得たものだと知っています。時々、友人が法輪大法に縁がないことを本当に惜しいと思います。大法は人々にとって得難い万古の機縁です。法輪大法を修煉することより他に、幸せで重要なことはないのです」と話した。

 
(中国語:http://www.minghui.org/mh/articles/2020/2/22/401485.html)
 
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