文/ 暁覚
【明慧日本2021年2月9日】人類が新しい疫病やウイルスに直面するたびに、普遍的で効果的な医療方法を見つけることは常に困難である。
アテネの疫病について、歴史家シュキディドは次のように述べている。「一部の人には良いものでも、他の人には有害です。 強い体を持って生まれた人は、必ずしも衰弱した人よりもこの疫病に抵抗できるわけでもなく、強者も弱者も、最高の医療を受けた者と同様に、この病気で死ぬのです」
しかし、不思議なことに、疫病はいつも一部の人を迂回して通るようなことが起きている。チャスティン・ペストは2500万人の死者を出した。経験者のイワグリアスの記述に「一部の人は死者と密接な接触がありましたが、まったく感染しませんでした。また、ある人は疫病で亡くなった家族を抱きしめ、自ら死を受け入れようとする人もいましたが『病が彼らの願いを叶えたくないかのように、この人たちは依然として健康であった』」とある。
では、どんな人が疫病に襲われないのだろうか? 古代中国の文献によると、疫病は次のような人を避ける傾向があるようだ。
徳を積み、善行を行なう者
宋王朝時代、浙江省晋雲人の同知枢密院事管師仁が、某年の正月一日、朝早く出かけると、突然数人の大きな鬼に遭遇した。管師仁は彼らに「何のためにここに来たのか?」と詰問すると、鬼は「我々は疫鬼(えきき:鬼神あるは妖怪)です。新年の初日に疫病をばらまきに来ました」と言った。「我が家に来るのか?」と聞くと、鬼は「行きません」と答えた。
管師仁はそのわけを尋ねた。疫鬼は「疫病を避けることができるのは、先祖三代が徳を積み、善行を行なう家、あるいはこれから一族が繁栄する家庭、または牛肉を食べない家です。この中の一つでもあれば、われわれは入ることが出来ません。ですから、そのような家には行きません」と説明してくれた。管氏の家庭は三代にわたり、悪を抑え善を行い、徳を積んで来た。確かに、その年に疫病が蔓延したが、管師仁の家族は皆無事だった。
本当に懺悔する者
東漢末期、疫病が横行した。道教の三祖の1人である張道陵は「疫病に感染した者を、自分の人生で犯した過ちをはっきりと思い出し、それを記録して水に投げ入れ、二度とそのような過ちと悪い事を行わない。そして、再び犯した場合は自分の人生を終わらせる」と神に誓った。 人々はこの方法に従うことで、確かに疫病は消えた。人々の間にすぐに広まり、しばらくすると、感染者の病気が治り、疫病も地域からなくなっていった。張道陵は、彼の子孫や弟子と一緒に、何十万人もの人々の病気を治した。
「頭上三尺に神あり」と言われている。人が心から懺悔すると、神にはそれらが見え、その人の邪気と背後の鬼を追い払うことで、ウイルスは自然に解体し、病気が治るのである。
神の勧告に耳を傾ける者
「夢渓筆談:むけいひつだん」には、このような物語がある。浙江省嘉興の僧侶道親は、宋神宗熙寧七年、温州の雁蕩山を行脚する途中、突然ある奇人に遭遇した。その奇人は短い服を着て、真っ白な髪に少年のような顔をしていて、落ち葉の上を飛んでいるかのように歩いており、落ち葉は全く揺れていなかった。その奇人は仙人であった。その仙人は道親に二つの事を教えた。「一つ目は、今の皇帝は9年後に病気になるので、必ずこの龍寿丹を天子に捧げなさい」、「二つ目は、来年、大きな疫病が起き、呉越地域が最も深刻になる。 あなたの名前はすでに死亡者リストにある。今あなたは私の薬を飲み、これから善を修めると、禍を逃れる」と言いながら、袋から1枚のヒノキの葉を取り出して道親に服用させた。
それからは道親は精進して心を修め、善行を行なうようになった。翌年、仙人の言った通り、南方から大きな疫病が蔓延し、浙江省地域では貧富を問わず、疫病の死者は10人中に5、6人いたが、道親は無事だった。その後、道親は何とかして龍寿丹を宋神宗に捧げたが、皇帝は道親を狂人と見なし、薬を棚上げにしてしまい服用しなかった。結局、宋神宗は36歳の若さで亡くなった。
道親と皇帝、一人は神の教えに従い、一人は信じようともしなかった。結果は大きくことなったのである。
神の呪文を唱える者
『夷堅志乙卷十四』の記録に「宋王朝の時代、洪洋という人が楽平県から家へ帰る際、2人の召使がかごを担ぎ、もう1人の召使は荷物を運び、急いで歩いていた。日が暮れて玄月が少しずつ明るくなった時、 突然山から大きな音が聞こえたので洪洋は急いでかごから降りた。早く隠れるようにと召使たちと話し合っている最中、突然目の前に、巨大で全身が光っている怪物が現れた。かごを担ぐ2人の召使は恐怖のあまりその場で失神してしまい、荷物を運ぶ召使は隠れて息を潜めた」とある。
洪洋は普段から佛の呪文を唱えていたため、緊迫した中で彼はすぐに呪文を念じ始めた。すると怪物はそこにじっと立ったままになった。その時、洪洋も恐怖で身体が硬直した状態だったが、ひたすら絶えず呪文を唱え続け、おそらく何百回も続けた。しばらくすると、怪物は少しづつ後退しながら、徐々に遠ざかり、口の中で「俺は去って行く! 」と叫びながら、まっすぐ魚陂畈一里地の村の民家へ向かい、その後姿を消した。
洪洋は帰宅後に病気で倒れ、1年後にやっと治った。箱を運んだ召使も1年間病気に罹り、かごを担いでいた2人の召使は亡くなった。 その後、洪洋は魚陂畈一里地の村を訪れて当時の事を尋ねると、その民家の5、6人が疫病に罹り、一家は皆亡くなったと聞いた。洪洋は、その怪物が疫鬼だと初めて知った。
神を信じる人、心からの九文字を唱え
ウイルスは肉眼では見えない極小なもので、機器でさえ検出が難しいが、直ぐに人の生命を奪うことが出来る。変異したウイルスの蔓延速度はさらに速い。デンマークの専門家は、今回の中共ウイルスが潮流のように寄せ戻って来ると予測している。 現在、世界中で1億人以上が感染し、200万人以上が死亡している。 これは、世界の70人に1人が感染していると診断され、100人の感染者に2、3人が死亡することを意味している。 ワクチンの効果は満足のいくものではない中で、専門家は封鎖された情報や、予防と制御方法に疑問を呈し続けている。一方、中国共産党(以下、中共)は人々の家のドアに釘を打つとか、封印の紙を貼るとか、極端な封鎖手段でウイルスを閉じ込めようとしているが、それによって、中国人はウイルスの恐怖と、中共の暴政に苦しめられている。
出口はどこにあるのか? 生きる道はどこにあるのか? 武漢発の中共ウイルスが蔓延して1年以上になり、明慧ネットには、感染した人たちが「法輪大法は素晴らしい、真・善・忍は素晴らしい」を唱えることで、たくさんの人が回復した真実が数多く報道されており、この「心からの九文字」は世界中に広まっている。
明慧ネット1月24日の報道によると、武漢市の80歳の李さんは、昨年1月に中共ウイルスと診断され、病院に運ばれたが、すでに白肺の症状で命の危機に晒されていた。親戚がその状況を知り、李さんに「法輪大法は素晴らしい、真・善・忍は素晴らしい」を唱えるように伝えた。それに従った高齢の李さんは7日後には回復して退院した。調査によると、医療方法で回復した感染者の中に、73%は後遺症が残るデータがある。それに対して李さんは、退院後2回検査を受けたが良好で後遺症もなかった。
明慧ネット1月30日の報道によると、インドネシアの大法弟子の霞さんにキリスト教徒の友人がいる。その友人は中共ウイルスに感染して10日も入院していたが、まったく回復しなかった。霞さんは「心からの九文字」が書かれたカードを友人に渡し、そして「法輪大法は素晴らしい、真・善・忍は素晴らしい」を唱えるようにと伝えた。友人は自分の信仰に影響を及ぼすのではないかと心配したが、霞さんは友人に「信仰を変えるのではありません。法輪大法はすべての善良な人を済度します。心を込めて唱えると、中共ウイルスから回復することが出来ます」と説明した。しばらくして、友人は陰性となり、回復して退院した。
「正気を内に保てば、邪気が妨害できず」。法輪大法は高徳な佛家大法であり「法輪大法は素晴らしい、真・善・忍は素晴らしい」を唱えると、宇宙の中の正しい神に見守れ、プラスのエネルギーが生じ、徹底的にウイルスを解体することが出来る。
中共を遠ざけ、中共ウイルスの源を遮断する
中共は無神論を宣揚し、国内では1999年7.20から佛法修煉の法輪功を迫害し始めた。国際的には、世界各国に利益をもたらし、政治、経済、科学技術、文化、教育、軍事、それにイデオロギーなど全方位に浸透してきた。また、昨年の中共ウイルスが発生した当初から隠蔽した結果、世界的な蔓延を引き起こした。『聖書・啓示録』に示したように、中共はバビロンのそのみだらな女と同様で、中共に近い者は皆地獄に落とされ、神々の怒りの酒を飲まされることになる。
2020年3月、中国の内部からネットに流出したリストに、329人の中共ウイルの死者の中で、共産党員が217人、全体の66%を占めている。世界のデータから、中共に近い政府の要人や名人、それに社会主義傾向のある国と、地域の疫病情勢は深刻であることが示された。アメリカを見ても、社会主義者の多い州は保守的な州より2倍も多いことが分かった。
近年、あらゆる種類の預言は、善良な者、道徳的高尚な者、神の信仰者だけが生き残り、人類が予想できない災難に直面することを明らかにしている。しかし、共産主義が誕生してから、神に反することで自分を標榜し、それによって人の道徳が退廃し、災難が次々と起きている。
疫病には目があるとよく言われているが、この中共ウイルスは赤魔に向かって来たものである。各国の国民と政府は、中共から遠く離れることこそ、損失を減らし、より多くの命が救われるのである。