はっきりと分かりながら修煉しなければならない
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文/中国の大法弟子  

 【明慧日本2021年5月25日】歴史から多くのことが学べます。孫子は『孫子の兵法』の中でこう書いています。

 敵対する軍隊は、数年かけてたった一日の決戦で勝敗を争います。それなのに、金銭と名誉を重んじ、敵情を知ろうとしないのは問題外です。このような行動をとる者は、人を統率する将軍ではなく、君主の助けにもならず、勝利を収めることもできません。このように、聡明な君主や知謀に優れた将軍は、敵に勝ち、成功を収めるために、あらかじめ敵情を知るよう努めます。事前に情報を知ることは、神や鬼から聞き出すものではなく、天界の事象になぞらえてわかるものでもなく、天道の理法でわかるものでもりません。敵情に精通している人からのみ情報を知ることができます。

 このことから、私たち法輪大法の修煉者は常に頭脳明晰でなければならないと思いました。師父は「われわれの功法は、普通の功法のように恍惚としてふわふわし、気が転倒したりするようなことはありません」[1]と説かれました。つまり、自分自身がはっきりと分かりながら修煉しなければならないということです。

 例えば、毎日家を出るときには、車の状態を含めて必要なものが揃っているかどうかを確認します。言い換えれば、私たちは日常社会に順応し、本当に助けが必要な場合にのみ師に助けを求めるべきです。

 同様に、問題を処理するとき、人と対話するとき、家庭生活を送るとき、正念を発するとき、私はすべての行動に大法の原則を適用することを常に考えています。以前の私はこのようなやり方をしていませんでした。しかし今では、自分の心、思考、感情、行動に常に法の原理を取り入れるという考え方を維持することができるようになりました。つまり、徐々に自分を法に同化させることができるようになったのです。

 これは、自分自身を向上させ、人々を救うために必要な過程だと考えています。つまり、『轉法輪』の教えを自分の心、言葉、体に統合して自分の修煉に役立てようとすること、『共産党についての九つ論評』で自分の思考過程や話を導き、真実を明らかにして人々を助けようとすることです。

 最近、明慧はとても良い記事をいくつか発表しました。例えば、「自我への執着を手放す」では、修煉者が自分の学法すること、法を覚えること、そしてしっかりとした修煉について語っています。すべてがうまくつながっていて、細部にまでこだわっています。

 もう一つの例は、同じ日に掲載された記事「注目度から感じたこと」と「総選挙と人を救うについての私の考え」です。表面的には、それぞれ別の問題について語っています。しかし、これらを合わせてみると、海外の修煉者の状況を反映していると言えます。

 この問題は深刻かつ共通しています。つまり、私たちは誰のために修煉しているのかということです。この問題は、中国本土の修煉者にもあります。例えば、「神韻を鑑賞した時の心境と結果」という記事の中で述べられています。

 私たち修煉者には本当の敵はいません。なぜなら、私たちは人を救い、異次元で悪事を働く悪質な要素を排除することだけを考えているからです。しかし、善と悪の戦いの中で悪に囲まれたとき、悪に出口を求める人もいます。実際には、私たち自身の信仰と大法からの知恵が出口となります。つまり、『轉法輪』の教えを守り、三つのことをしっかりやってこそ、悪を倒すことができるのです。また、『九評』の内容は、私たちが真実を明らかにし、人々を救うためのより良い仕事をするのに役立ちます。

 修煉者として、私たちはただ待っているだけではなく、他の人を頼ることもできません。イライラしたり、落ち込んだりすることもありません。大法の本を読んだり、師父の説法録音を聞いたりすることで、大法を修煉し始めた頃の心を取り戻すことができるでしょう。

 私たちがある問題について感傷的になるのは、様々な理由があるかもしれません。しかし、大法弟子として、自分の使命を果たすためには、このような束縛から離れなければなりません。例えば、私たちは総選挙の公正さを求めてここにいるわけではありません。何が起こっているかは知っていますが、私たちには政治的な意図がないので、そのことに妨害されることはありません。

 最も重要なことは、私たち大法弟子が自分自身をよく修め、法を実証し、人々を救うことです。師父は、人々が私たちに期待していることを何度も強調していますが、私たちはそのことをはっきりと認識するべきです。

 次元に限られていますので、ご参考まで。

 注:
 [1] 李洪志師父の著作:『轉法輪』

 【編集者注:この文章は筆者の個人的な観点を代表しているものであり、正しいか否かについては筆者個人が責任を負うものとし、読者は自身で判断してください】

 
(中国語:https://www.minghui.org/mh/articles/2021/3/2/“忠言逆耳利于行”-421521.html)
 
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