文/アメリカの大法弟子 (前文より続く)
【明慧日本2021年6月30日】法の暗記は、この期間の修煉過程の中で歩んで来れた重要な作用を果たしたと言えます。法の暗記の過程で、師父は多くの心のわだかまりを解いて下さいました。例えば、自分には強い嫉妬心があり、同修との間に間隔を作り、修煉者のような善と慈悲で、周囲の人や物事に対応できていませんでした。この心は非常に取り除くのが難しく、時には取り除いたようですが、また頻繫に出てきます。どうしてこの心がこんなに強いのでしょう? 一体どういうことなのか? 他の人に何か良い事があれば、心から喜んであげられず、心の中でなぜ不満に思うのか? 私はとても苦悩しました。
ある日、歩きながら法の暗記をしていて『轉法輪』第七講の「嫉妬心」まできたとき突然「観念が違うと結果も違います。中国人の観念は人に嫉妬心を生じさせ」 [2]の「観念」の文字に止まりました。もともと「観念」は人に嫉妬心を生じさせるのだと悟りました。
私には必ず間違った観念があり、それが障碍になっているのだと思いました。この嫉妬心を深く探ると、その背後に観念があります。嫉妬心は他人の良い所を見たくなく、その裏の意味は、自分は他の人より優れていると思っているからです。小さい頃から党文化の教育により、一種の弱肉強食、人より優位に立とうとする心理が形成されたと分かりました。党文化の教育の中で、強い者が生存し、社会の中で淘汰されず、弱い者は可哀想に、社会の中で生存していけないのです。私は嫉妬心を取り除かなければならないと思いました。まずこの間違った観念を転換させなければなりません。どうして他の人より強いと思うのでしょう、人の一生は全て定められており、師父が按排して下さるのが最も良いもので、自分はやるべきことをやる、それだけです。突然視界が開けた感覚があり、それから嫉妬心をたくさん捨て、ひとたび現れてくれば、これは自分ではないと分別し、思想の中でそれを消滅させました。
私は自分の修煉上でたくさんの問題があることに気づきました。間違った観念を固く守り、自分でも気づかなかったのです。私は根本からこれらの観念を探し始めました。絶えず学法をし、内に向けて探すことにしたがって、突然分かったのは、自分の修煉の動機と基点は「私」のためという基礎に立っていたのです。この一点が分かり、私は自分の全ての修煉の根本がショックでした。こんなに長く学法しているのに、師父は法の中で、私たちは他の生命のために、何かをするときも相手のために考えると要求されているのに、私はしているようでも真剣に考えたことは無く、なぜ一つの生命は他の人の生命のためなのかが分かりませんでした。
あの数日間、絶えず考えたことは「私」のためと、相手のための問題で、自分の修煉がひっかかっているようでした。私が感じたのは、法理上から真に向上すれば、この関を乗り越えられる。私は心の中で黙々と師父に啓示を求め、自分に教えました。「これは師父の要求で、私は師父の要求に従うだけです。宇宙の中の一つの小さな生命として、一つの宇宙の特性『真・善・忍』から作られた生命として、私は大法に同化し、宇宙の特性に同化するのです」。もうこの問題に迷わなくなりました。
「無条件に大法に同化する」と一念を発した時、私の生命の本質と全ての修煉状態に、山の風や海のうねりのように根本的な変化があったと感じました。私はついに今後の道をどのように歩むかが分かり、どのように「私」から抜け出し、一人の「真に相手のため」本当に宇宙大法に同化する生命になることが分かりました。
師父は説かれました。「絶えず修煉し、本を読み、煉功する過程で徐々に本当に法から法を認識するようになります。自らに対して高く要求し、できるだけ良くない考えを抑制し、執着しているものをできるだけ淡泊に見て、排斥すればいいのです。一秒でも基準に達すれば、その部分は既に基準に達したのです。このように絶えず絶えず表面に向かって突破していきます。最後まで全て突破し終え、最後の次元を突破した時、全く当初の考え、考え方ではなくなると気付くのです。あなたの思惟方式までも元と違ってきます。それは本当のあなたであり、本当の本性です。現在放下できない考えの一切はみな後天的に形成された観念であり、その観念があなたを邪魔しています」 [3]
師父がこの法の中で説かれたように、内在の改変が生じた後、私の全ての思考方式、思考方法、他の人と周囲の環境の方法は以前より天地がひっくり返ったような変化があったのを感じました。この思考方式の変化は、多くの観念を根本的に改変しました。
以前、ずっと修煉はとても苦しくて難しいと感じ「いつになったら終わるのか」と思っていました。自分の修煉が位に達していないので、修煉の時間が延長されて、もしかしてある日、心性を守れず、堅持できなくて落ちてしまうのではないかと恐れる心が生じました。
しかしその時、今の次元で分かったことは、修煉は大法に同化することで、無条件で他人のために考えると、修煉はそんなに難しくて苦しいものではなく、それほど複雑でもないと分かりました。以前、関を乗り越える時、どう考えても乗り越えられず、魔難の中に陥り、とても苦しくて自分の修煉は他の人と比べて難しく、他の人より耐えていることが多いと思いました。実際はこれは全て「私」が災いしていたものです。なぜなら「私」は自分の喜怒哀楽、七情六欲、自分の感じたもの、自分の自我を第一位に置き、師父の要求に同化しておらず、大法に同化しておらず、修煉と衆生を第一位にしていないからです。
師父は説かれました。「私たちは往々にしてどんなことに出遭っても、常に外に向かって探しています。「あなたは何故、私にこのようなことをするのか?」と、心の中では不公平だと思い、自分自身のことを反省しません。これは全ての生命にとって、一つの最大で致命的な障碍です」 [4]
自分より他人を優先に大法に同化すれば「どうしてこのことが自分の身に起こったのか」、「どうして他人は私にこの様な事をするのか」が時間をかけずに分かるようになり、無条件で内に向けて自分の間違いと不足を探せるようになり、相手のために思えるようになります。向上する要素がなければ、私の前に出現するはずがありません。
修煉の中で良い事、悪い事は全て良い事であると師父は説かれたことがありますが、私は本質から観念を変えていませんでした。現在、私は関と魔難を乗り越えることを、魔難と関を乗り越えることだと見なしていません。発生したことは全て大法に同化するきっかけだと思います。何が起こったとしても、師父はこの事を通して、修煉のどこに不足があるのかを教えて下さっています。私は本当に心からこれらの事が良いことだと思いました。
同修の各種の現れに直面した時、私は同修の不足を見ません。同修の修煉の道は、全て師父が系統的に按排されたものだと分かりました。しかし同修の何かの表現は、私を動揺させますが、これは私に見せるためで、自分の不足を気づかせるためです。以前のように観念と先入観をもって同修を見るのではなく、同修の不足に執着するのではなく、全て同修の長所と、自分よりも修煉が良く出来ているところを見るのです。
母同修にかつて言われたことは「あなたは修煉が下手、法理がはっきりしていない」。私はこんなに長く修煉し、大きな関や、とても難しい多くの困難を経験したのに、どうして下手なのかと意に介しませんでした。しかし「私」のための観念を根本から変えてから、やっと以前の自分が本当に分かっていたとは言えないと分かり、本当に上手く修めていたとは言えないと分かりました。
同時に分かったのは、私も協調の仕事を担当する同修として、全力で他の人に協力するべきで、他の人を成就させ、皆が長所を発揮できるようにし、自分の最大の能力を発揮します。現在、私の心の中でたびたび少しの同修に対する良くない考えが出た時、これは旧勢力が作った間隔であると分かり「旧勢力の思い通りにさせてはいけない」と強い発正念で私たちのグループに形成された全体の邪悪要素を解体します。
顧客サービスグループの成長を振り返ってみると、私たち数人から数百人、一日数百件の顧客のカスタマーサービスを処理していたのが、一日に数千人のカスタマーサービスを処理するようになりました。手動だったのが、だんだんと自動化し、多くの問題を処理できるようになって、大幅に仕事の効率が上がりました。この中での同修の数え切れない費やしと心血があり、このグループの中で仕事ができ、非常に幸運です。グループの同修が、励ましと包容で私を助けてくれたことに感謝しています。責任者の同修も、グループの特に若い同修の修煉を非常に配慮してくれて、私たちに一つの良い学法と修煉の環境を作ってくれました。同時に、母同修にもとても感謝しています。いつも私と根気よく、面倒がらずに交流してくれ、私の心のわだかまりを解いてくれました。
結語
5歳から修煉して今になり、20数年になりました。このように固く師を信じ、法を信じる中で、発生した大小の奇跡はとても多くあります。振り返ってみると、私の修煉はつまずきながら歩んできて、私の師父への感謝は言葉では言い表せません。修煉を通して、私もだんだんと本当に分かってきて、修煉者が自我を放下でき、無条件で宇宙大法に同化することができれば、心から相手のために、衆生のために考え、心の中は光で満ち、慈悲で、穏やかで、これは大自在で、本当に常人の中のいかなる楽しみと幸福とは比べようもありません。
最後に師父の『洪吟三』「師を手伝う」を同修と共に学びたいと思います。
群雄集結して洪流の中
階層、業種異なる仕事
大法弟子は全体であり師が法を正すを手伝い、邪の風を阻む
師父ありがとうございます!
同修ありがとうございます!
(完)
注:
[2] 李洪志師父の著作:『轉法輪』
[3] 李洪志師父の著作:『米国西部法会での説法』
[4] 李洪志師父の著作:『シンガポール法会での説法』
(2021年国際ネット法会)