このクラスで不思議なことが起きている
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 【明慧日本2021年11月3日】(明慧記者・瀋容によるインタビュー)クラスの中で気性の荒い子が暴れなくなり、利己的な子が他人を思いやり、学習障害の子が自主的に読書をし、そして、情緒障害の子に著しい変化が現れた時、「このクラスで何か不思議なことが起きているに違いない」と思うでしょう。

 このクラスの話は、王郁青さんという教師の話から始めましょう。2019年、王さんは人生で大きな打撃を受け、法輪大法法輪功)の修煉を始めました。『轉法輪』を読み、新しい人生に出会いました。修煉後、王さんは真・善・忍に従って自分の人生や学校で対処するようになり、自分の運命を変えただけでなく、クラスの教え子たちにも大きな変化が現れました。

'图1:王郁青老师从《转法轮》一书中重新拥有焕然一新的人生。图为她正在阅读《转法轮》。'

『轉法輪』を読んでいる王郁青さん

 問題児の驚くべき変化

 転校してきた小宇君は問題児でした。王さんは以前の学校の指導記録を見て唖然としました。小宇君の1年生から3年生までの60枚近くの資料には、先生への口答えや暴言を吐く、同級生に唾を吐いたり、暴力を振るったり、親に噓をつき反抗するなど、数々の問題行動が書かれていました。

 もともと王さんの担当するクラスの生徒数はすでに上限に達しており、それに加え、学習障害や情緒障害の子供がすでにいました。このような問題児が加わることで、とても気が重くなりました。しかし、真・善・忍を修める修煉者にとって、すべてのことは偶然ではなく、自分に対する試練だと覚悟した王さんは、もっと純粋な心で向き合うことにしました。

 ある日の放課後、列を作って並んでいた時、小宇君が阿凱君を押しのけたため、口喧嘩になり、さらには殴り合いになりました。王さんは2人に「得ようとすれば失わなければならぬ」という法理を教えました。阿凱君はすぐに謝りましたが、小宇君はどうしても殴り返さなければ納得しようとしませんでした。資料には小宇君は仕返しをする傾向があると書かれていたことを思い出しました。王さんは2人に「先生はある本を読んで、たくさんのことが分かりました。よければ、昼休みに先生と一緒にそれを読みましょう」と誘いました。

 昼休みの時間になると、小宇君と阿凱君は王さんのそばに椅子を移し、一緒に『轉法輪』を読み始めました。最初は本の内容が子供に難しすぎるのではないかと心配しましたが、読書が苦手だった阿凱君は「論語」を一字一句真剣に読み始めました。2人は1段落ずつ交代して読みました。

 本を読んでいる途中で、小宇君が突然「私たちはみんな天から来たんですね」と言うと、阿凱君は「雲の向こうにきっと神様がいるにちがいない」と声を詰まらせながら言いました。本を読んだ後、子供たちは感想を話し合いました。2人の目はきらきらと輝いて、先ほどまでの言い争いはすでに頭から消え去っていました。

 ある時、小宇君は王さんに「先生、真・善・忍の反対は何ですか?」と質問しました。「それは偽、悪、闘です」と答えると、小宇君はまるで夢から覚めたように、理解しうなずいていました。翌日、小宇君はその時のことを短く簡単に書いています。「先生はとても親切で『轉法輪』を読ませてくださいました。ありがとうございました」

 続けて数日間、王さんは昼休みに小宇君と阿凱君と一緒に『轉法輪』を読むことにしました。2人の子供はとても集中し、一文字一文字真剣に読んでいました。それからの朝の読書時間には、小宇君は王さんからたびたび『轉法輪』を借りて読んでいます。以前は落ち着きのない小宇君でしたが、本を読んでいる時はいつも明るく微笑んでいます。

 かつて、先生に暴言を吐いたり、同級生に喧嘩を売ったりしていた小宇君が、いつの間にか大きく変わり、他の生徒たちもみな驚きました。「以前、小宇君はよく人を罵りましたが、今はしなくなりました」とか、「小宇君は他の人との喧嘩を私に見せようしましたが、今は喧嘩をしなくなりました」とか、「給食の当番で、なぜ自分に大鍋を持たせるのかと不満でしたが、今は他の人が当番でも積極的に手伝うようになりました」とか、「小宇君は自分の過ちを認め、反省するようになりました」など、同級生たちも小宇君の変化を感じるようになりました。小宇君が毎日読んでいる『轉法輪』に、何か不思議な力があるのかと、子供たちはみな好奇心を持っていました。

 小宇君は『轉法輪』を読み終わった後、続けて『洪吟』を読み始め、さらに暗唱するようになりました。暗唱すればするほど素晴らしく、時には朝の時間だけで詩を4首も暗唱できました。その後、小宇君は『洪吟』を書き写すことにしました。小宇君の影響で、ますます多くの生徒が『轉法輪』を読んだり、『洪吟』を暗記したり、書き写したりするようになりました。そして、昼休みに座禅をしようという呼びかけもしました。王さんは「毎日、昼休みに生徒たちと一緒に座禅をするたびに、教室の中がとても穏やかで和やかになると感じています」と話しました。

 

『洪吟』の詩を書き写している生徒

 が明るくなり、母親は感謝

 小巧さんと小宇君の家は近所です。転校してきたばかりの小宇君は、いつも小巧さんと口喧嘩をしたり、争ったりしていました。小巧さんの母親は、娘がいじめられるのではないかと心配し、できるだけ小宇君に近づかないようにと教えました。しかし、かつて横暴だった小宇君は徐々に礼儀正しくなり、小巧さんと学法する仲間になりました。小巧さんの母親は驚いて、これは信じられないほどの変化だと王さんに話しました。

 小宇君の影響を受け、小巧さんも学法が好きになりました。「論語」を読んだ後、小巧さんは「とても気持ちがいい」と言いました。それ以降、小巧さんは王さんから『轉法輪』を借りてよく読むようになり、王さんに感想を話しています。「先生、学法をしている時、まるで時間が止まり、誰もいない空間にいるようで心地よく感じます」

 以前、小巧さんは学校の掃除が嫌いでしたが、ある日、王さんに「先生、掃除が終わった後、『轉法輪』を貸してくださいますか?」と尋ねました。王さんが了承すると、小巧さんは給食が終わった後、素早く食器をきれいに片付けてから、20分ぐらい集中して『轉法輪』を読みました。

 小巧さんの母親は王さんに「私は長い間、不幸な結婚生活を経てから離婚しました。そのため、娘は段々と気がふさぎがちで暗くなりました。しかし、『轉法輪』を学んでから、以前のような利己的で、怠惰で、他人を批判する性格から大きく変わり、思いやりのある明るい子になりました」と打ち明けました。

 いつも涙を流している母親に、大法の安らぎとエネルギーが得られるように、小巧さんは『轉法輪』を家に持ち帰り、母親に読んでもらいました。母親は感動して王さんに言いました。「家庭の事情が娘の性格に悪い影響を与えたのではないかと心配していましたが、今はとても穏やかで安定しています。心から先生に感謝しています」。それに対して、王さんは「私の力ではなく、すべて法輪大法によってもたらされたエネルギーです」と笑顔で答えました。

 情緒障害児に著しい変化

 阿丹君は情緒障害児に認定された特別な生徒です。怒ったり、泣き出したり、自分の感情をコントロールすることができないことが多く、ひどくなると薬を飲まなければなりませんでした。しかし、皆と一緒に学法をしてから、多くの人が阿丹君も変わり始めていることに気付くようになりました。

 ある日、放課後列を作って並んでいた時、阿丹君が強引に列に割り込みました。王さんは阿丹君の前に行き、「阿丹君は自分の大切な徳を他の人にあげたいのですか?」と聞きました。激しく地団太を踏みながら大声で叫んでいた阿丹君は、突然静かになり、何も言わずに後ろに行きました。阿丹君が何か間違ったことをした場合、以前はいつも長い時間をかけて説得したり、条件を付けて交渉したりしなければなりませんでしたが、現在は「阿丹君は、真・善・忍に合っていますか?」と軽く聞くだけで、すぐに改めるようになりました。

 情緒障害児の場合、学期ごとに定期的に会議を開き、生徒の状況を話し合います。阿丹君の母親はどんなに忙しくても、休みをとって学校の会議に出席していました。今では先生も、特別教育の先生も、母親も皆、阿丹君の著しい変化に気付き、もはや会議の必要がなくなりました。王さんは笑いながら「実は、私のクラスは『勉強の遅れている生徒』の数が一番多いのですが、『轉法輪』を読むのが一番好きなクラスでもあります」と言いました。

 思いやりの心が生まれる

 裕福な家庭で生まれ育った小雲さんは、兄や姉との年齢の差が大きいため、両親に孫娘のように扱われ、小さい時から甘やかされ、わがままでした。最近、学校で昼休みの時間を利用して『轉法輪』を読み始めてから、小雲さんにも大きな変化が現れました。

 ある日、小雲さんは嬉しそうに王さんに話しました。「先生、昨日私は自分ひとりで重い荷物を2階まで運びました。誰も手伝ってくれませんでしたが、何度も往復して運びました。それでも私は怒りませんでした。人のために考えることは白い物質の徳をもらえることになるからです」

 小雲さんの母親も王さんに言いました。「以前、小雲は家でしょっちゅう細かいことで姉と争ったり、喧嘩を売ったりしていましたが、最近は言い返すことも、争うこともなくなりました。このような変化を私もとても不思議に思っています」

 「『轉法輪』が金色の光を放っていた!」

 生徒たちが昼の時間を利用して座禅をする時、阿炳君はいつもしっかり両足を組んで座禅をしていました。初めて『轉法輪』を開いて「論語」を読んだ時、阿炳君の表情はとても真剣でした。放課後、阿炳君は王さんに「先生、本を読んでいた時、『轉法輪』がやわらかな金色の光を放っているのが見えました!」と興奮しながら言いました。

 ある日、トイレの掃除をしていた時、阿炳君と小柚君が喧嘩になり、生徒たちは王さんに報告しました。王さんは2人に「2人とも悔しい思いをしているかもしれませんが、内に向けて自分の間違ったところを探すことができれば、それこそ関を乗り越え、心性を高める良いチャンスになりますよ」と諭しました。

 先ほどまで興奮していた2人の表情は徐々に和らぎ、阿炳君は涙を浮かべながら「僕は自分の欠点を見つけました。小柚君にあんなに怒鳴るべきではありませんでした」と反省しました。すると、小柚君も「僕も悪かった。トイレのブラシから垂れる水を少しでも乾かせばよかった。気を付ければ人に迷惑をかけなかったのに」と非を認めました。2人はお互いに頭を下げて謝りました。僅か数分で、あれほど怒っていた2人が無邪気な笑顔を見せました。

 阿炳君と小柚君がトラブルを解決している間に、同級生3人が静かにトイレを掃除していたと、他の生徒がそっと教えてくれました。

 人生の黄金の鍵

 かつて、クラスに特別な事情や問題のある子供がいて、通常の教育方法や様々な工夫をこらしても、ほとんど効果がありませんでした。王さんはしばしば途方に暮れ、クラスの再編の日を待ち望んでいました。しかし、法輪大法を修煉してから、王さんは大法の力こそ、内から人を根本的に変えることができると信じています。ですから、困難や障害に遭遇した時も、穏やかな心を保ち、安心して落ち着いていられるのです。慈悲なる師父が知恵をくださり、大法は最も力強い後ろ盾であると固く信じています。

 真・善・忍の力が、目に見えない形で子供たちの心を清め、そして一人一人の運命を変えています。より多くの人々がこの黄金の鍵を手に入れ、人生で最も貴重な宝物を見つけられるよう願っています。

 
(中国語:https://www.minghui.org/mh/articles/2021/10/15/432382.html)
 
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