私の苦い経験に耳を傾けて
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文/中国の大法弟子

 【明慧日本2021年11月11日】現代の道徳は急速に低下しています。人々は利益だけを求めています。私は常人と同じく拝金主義を崇拝していたので、考え方がだんだんと歪んできました。法の勉強が続かないときは、知らず知らずのうちに金儲けへの執着が生まれていました。兼職で稼げば一生困らないという考え方が正しいと考え、自分の考え方が変わっていたのです。きっかけは、中国で初めてMLM(マルチレベルマーケティング)という販売方法が始まったことでした。

 当時、小学校時代の同級生に勧められて、MLM(マルチ商法)のセミナーに参加したのです。たった1回のセミナーで洗脳された私は、自分が法輪大法の修煉者であることをすっかり忘れてしまいました。私はその会社に参加し、自分が販売する製品は高価で手の届かないものでしたが、購入しました。

 私は、MLMが提供する収入が倍増する原理に誘惑され、何もしなくても何かが得られるという考えを持っていました。他の人に登録さえしてもらえば、私はお金を貰える、これは、伝統的な労働の概念に反する考え方です。しかし、当時の私は、この会社がどれほどひどいものかを知らなかったです。

 自由な時間がたくさんあって、しかも簡単にお金が稼げるように思えたのです。実は、私の心は自由ではなかったのです。私の心はお金に縛られていたのです。1日8時間働くのが普通です、収入は少なくても、仕事は安定しているし、勤務後は心が解放されます。しかし、MLMでは契約してもらうのが難しいので、私はお金を稼ぐことができませんでした。そこで私は仕事をあきらめましたが、貪欲の心を取り除いていませんでした。

 しばらくして、以前の会社と同じようなプラットフォームで運営されている松の花粉の直販に切り替えました。この会社でもあまり売れなかったです。ある同修から買いすぎて、自宅で保管していたらカビが生えてしまいました。その同修はMLM販売に夢中になってしまい、修煉をやめてしまったのです。

 その数年後、私はグリーンリーフの直販にも参加し、7000元の会費を払いました。またしても買った商品を売り切らず、同僚を怒らせてしまい、もう口もきいてくれなくなりました。また失敗して、1カ月分の給料を失いました。同じような経験をした友人は、この種の仕事を受けるのはやめた方がいいとアドバイスしてくれました。

 MLMとダイレクトセールスに違いはありません。金融ライセンスのない販売はピラミッドスキーム、つまりMLMと呼ばれています。これらは政策的に抑制されています。ダイレクトセールスにはライセンスがあり、政策的にも保護されているので、かつてMLMをやっていた人たちがダイレクトセールスをやっています。普通の人は、兼職でも正社員でも良いと思います。しかし、大法の修煉者としては、このような仕事は時間と労力の無駄です。さらに悪いことに、投資したお金を取り戻そうという執着が生まれてしまいます。

 修煉は簡単ではありませんが、私がしたことはそれをさらに難しくしました。そのため、私は修煉の進捗に追いつくことができませんでした。

 さらに、すべての直販プラットフォームは、逸脱した原則に基づいてお金を稼いでいます。つまり、上位者がその下部が行った商品流通又は役務提供の成果の一部を受け取る仕組みを持つのが一般的です。「より多くの仕事をしてより多くの給料を得る」という逆のことをしているのです。私は同じ間違いを繰り返し、常人と混同してしまいました。懲りずにさらに深みにはまっていきました。

 昨年は、お店を持っている修煉者を説得して、靴の販売に参加させたこともありました。二次流通は直販ではないとされていますが、私は1万元もする商品をすべて前売りしたわけではありません。修煉者からも文句を言われてしまいました。

 師父は「知らせ」と「緊急知らせ」という言葉で私に啓発してくださいました。師父の啓発のおかげでようやく目が覚めました。すぐに修煉者に謝り、靴を売るのをやめました。その後、私は、私利私欲に固執している限り、直販でも二次流通でも、大損して成功しないことを理解したのです。

 なぜ、修煉にもっと時間と労力をかけなかったのか。人心が、私の修煉の進捗を妨げていたのです。自分の人生の原点を考えなければなりません。

 中国のことわざに「時は金なり、金で時は買えず」というものがあります。しかし、私はこの俗世間の中で、修煉を第一に考えず、自分の神聖な使命を忘れていたのです。

 師父はこう説かれました。

 「機縁は一度しかなく、放下できない夢幻が過ぎ去ってから、初めて何を失ったかを知るのです」[1]

 俗世間に入り込むと、自分の本質を忘れ、時間を大切にせず、人生の本当の目的を忘れてしまいがちです。その結果、修煉の差がどんどん大きくなっていきます。

 師父の慈悲を子供の遊びのように扱うと、悪しき旧勢力がこの抜け道を利用して、あなたの命を奪うことになります。修煉の時間は終わりに近づいています。師父が延長してくださった時間は、大法修煉者がより良く、修煉の機会を大切にするためのものです。

 注:
 [1] 李洪志師父の著作:『精進要旨』「退職した後に修煉する」

 
(中国語://www.minghui.org/mh/articles/2021/4/18/423447.html)
 
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