【明慧日本2023年8月26日】ベルリン在住の法輪功学習者・丁楽斌さん(以下、学習者)による最新情報によると、7月20日、中国山東省日照市東港区の公安局は彼の父である丁元徳さんを不当に拘束したという。丁元徳さんは5月12日に中共政権によって不当に連行されていた。これまで2カ月間、丁楽斌さんは様々な方面で活動し、国際社会の関心を喚起し、中共による父親や中国の学習者への迫害を止めるよう訴えてきた。
これまでに、欧州議会、ドイツ連邦議会、ベルリン州議会の要人や、ベルギー、チェコの国会議員が中共駐ドイツ大使のウー・ケンに書簡を送り、丁楽斌さんの両親に対する迫害を即座に停止するよう要求している。また、多くの市民も、迫害の責任者に電話をかけたり手紙を送ったりする方法で、中共に即時かつ無条件で釈放するよう求めている。
ドイツ法輪大法学会と法輪大法情報センターは迅速にポストカード救援行動と手紙のマラソン救援行動を開始した。ポストカードや手紙を印刷し、署名をして中共駐ドイツ大使や日照市党委員会書記に送るだけで参加できる。
丁元徳さん夫妻の救援を呼びかけるポスター |
数日前、丁楽斌さんはチェコで行われた現地の学習者による反迫害24周年集会に参加した。この集会と丁楽斌さんの両親の状況について、チェコの複数のメディアが詳細に報道した。
「世界法輪大法デー」前後、山東省日照市では多数の学習者が不当連行
毎年5月13日は世界法輪大法デーであり、中共にとっては「敏感日」とされており、この日の前後に、学習者は厳しい監視や拘束を受けることがある。今年、丁楽斌さんの両親が連行されただけではなく、山東省日照市だけでも40人以上の学習者が不当に連行され、拘禁された。明慧ネットの情報によると、これは山東省が直接指示したものであり、日照市で迫害に関与している610弁公室の関係者は王美峰と陳徳華という名前が知られている。日照市の東港区公安支局の一部の警官は、当時1カ月以内に70人の学習者を連行するとう計画を立てていた。
この迫害の責任者は、日照市東港区公安支局の政治委員である丁兆福、局長の王文松、国家安全保障大隊の副隊長である秦玉京、市五蓮県公安局の局長である厲江も含まれている。
2023年5月24日、丁楽斌さんの母親・馬瑞梅さんは「裁判保留中の保釈」という形で釈放されたが、未だに秘密裏に監視されており、家族は丁楽斌さんの父親・丁元徳さんに会うことができていません。馬瑞梅さんが自宅に戻されたその日、日照市公安局は彼女の夫・丁元徳さんに対して有罪判決を下すと脅した。
6月14日、2人の国家保安警官が馬瑞梅さんの家に行き、彼女を脅迫し、恐喝した。彼らは、彼女の息子である丁楽斌さんが海外で彼らの犯罪を暴露したため、彼女の夫に有罪判決を下すと脅した。
国家保安警官の焦りは、彼らの行動が違法であることを示しており、特に国際社会で彼らの行動が暴露されることを非常に恐れていることを示している。
チェコの複数のメディアが法輪功学習者の活動と丁楽斌さんの両親の状況について報道
チェコのニュースや時事雑誌であるForum24は7月19日と7月20日に、一部のヨーロッパの学習者が中共のプラハ大使館前とプラハ市中心で行った抗議活動について2回記事を掲載した。
記事は、過去24年間、中国の学習者が真善忍の普遍的原則に従っているだけで逮捕、拷問、殺害の対象にされてきたことを述べている。学習者は命をかけてこれらの原則を堅持し守っており、多くの人々がその過程で命を落としている。
チェコのニュースや時事雑誌であるForum24は、中共による学習者への迫害の実態を報道した |
また、Forum24の記者は、丁楽斌さんに取材し、彼の両親が中共による迫害を受けた経緯を詳しく説明しました。記事は丁楽斌さんの言葉を引用した。「中共は自由に思考することができる人物を望んでいないし、中国では人権侵害は日常茶飯事だ」
チェコの地方新聞Deníkは時事ニュースで反迫害活動を報道 |
チェコの地方新聞である「Deník」も学習者の反迫害パレードと集会活動について2回記事を掲載した。記事は法輪功のパレードチーム、天国楽団、太鼓チーム、龍舞と獅子舞チーム、功法実演チームなどの各隊列に焦点を当て、またdenik.czウェブサイト上で多くの活動写真や動画を多数掲載した。
Deníkが反迫害活動を報道 |
同様に、「Deník」も丁楽斌さんの両親の遭遇について報道し、人々に7月20日にプラハの夏の映画館で上映されたカナダの受賞作品「長春」に注目するよう呼びかけた。この映画を通じて、人々は中国で起きている出来事についてより明確な認識を持つことができる。
丁楽斌さんの両親が受けた迫害について、チェコの独立専門コラムニストヤン・シナグルが報道を掲載 |
チェコの独立専門コラムニストヤン・シナグルはウェブサイト(sinagl.cz)でディン・ルービンの両親の遭遇について詳しく記事を執筆し、中共による法輪功への迫害に焦点を当てた。記事は「街路の先に中共の大使館があり、人類の自由と民主主義の価値観もそこで終わってしまう」と述べている。
本部はイタリア・トリノにあるオンライン雑誌「Bitter Winter」は丁楽斌さんの両親が受けた迫害を報道 |
さらに、イタリア・トリノに本部を置くオンライン雑誌「Bitter Winter」も丁楽斌さんの両親に関する特集記事を掲載した。この雑誌は主に宗教の自由と人権に関心を寄せている。
記事は「すべての人権侵害の事例は類似していますが、同時に各々独自のものでもあります。それらの動態や恐ろしさ、被害者の苦しみは似ていますが、それらは独特のものでもあります。それは単なる数字だけではなく、細部や状況が異なるためだけではなく、受ける苦しみは置き換えることのできないものです。だからこそ、ある人が苦しむとき、全人類が苦しむのです」と述べている。