【明慧日本2025年1月21日】中国共産党(以下、中共)は2024年法輪功学習者(以下、学習者)への迫害を続けており、真実が広まることを恐れて、各地の政法委員会、「610弁公室」、公安部門が高額の報酬で市民を誘惑し、良心を裏切らせて法輪功学習者を通報をさせている。また、中共は「5.13」「4.25」といった「敏感な日」などのいわゆる、「安定の維持」「ゼロクリア」「反社会勢力の撲滅」などの名目で、法輪功を誹謗中傷し、法輪功学習者への迫害を行い、人々を毒害している。同党は、長期的な盗聴、監視、尾行、通報、顔認識、ビッグデータなどの手段を用いて、法輪功学習者を迫害している。
明慧ネットの報告によると、2024年には30の省、自治区、直轄市が学習者の連行や嫌がらせなどの迫害に直接関与し、少なくとも5,692人の学習者が被害を受けている。そのうち連行された人数は2,828人、嫌がらせを受けた人数は2,864人、家宅捜索を受けた人数は1,553人、洗脳施設に拘禁された人数は74人、家を出ざるを得なかった人数は40人、血液やDNA、骨髄などを採取された人数は64人に上る。また、764人が不当に判決を受け、164人が迫害によって命を落とした。その中には、連行や長期的な嫌がらせによる迫害で冤罪のうちに亡くなった97人も含まれる。
2024年明慧ネット報道した中共による迫害される人数 |
学習者の一部は短期間で不当な判決を受けており、例えば、広東省梅州市興寧市の法学習者4人(李卓忠さん、廖苑群さん、廖娟娜さん、謝育軍さん)は2024年4月に連行され、わずか8か月後、中共の裁判所によって李卓忠さんと廖苑群夫婦に懲役10年の判決と15万元の罰金、謝育軍さんと廖娟娜さんには5年の判決と7万元の罰金が科された。
2024年、警官は学習者への連行や嫌がらせ、家宅捜索、そして不当な恐喝を行い、合計3千20万722元を強奪した。朝陽市公安局の国内安全保衛部門(法輪功迫害の実行機関。以下、国保)の警官と前進分局の警官は、学習者賀洪軍さんと蘭青中さんの家から一度に53万元以上の現金を押収した。
被害を受けた学習者の中には、公務員、政治協商会議の退職幹部、検察官、退職裁判官、弁護士、放送テレビ局主任編集者(退職)、校長、大学教師、高級研究員、大学生、高級エンジニア、医師、郵便局職員、銀行マネージャー、書道家、会計士、退役軍人など、147人の各界のエリートが含まれている。
2024年には、60歳以上の学習者1,067人が連行・嫌がらせを受け、そのうち90~100歳の10人、80~90歳の194人、70~80歳の498人、60~70歳の365人が含まれる。例えば、2024年3月31日、扶大派出所の警官3人が99歳の劉心蘭さんに嫌がらせをし、福の字が書かれた帖と『轉法輪』の1冊を奪った。
2024年明慧ネットが報道した中共に年配学習者が連行され、嫌がらせを受けた人数 |
連行された人数が最も多かった地域のトップ10は、吉林省(390人)、遼寧省(389人)、河北省(330人)、山東省(303人)、湖北省(192人)、黒竜江省(185人)、四川省(176人)、広東省(125人)、湖南省(122人)、北京市(89人)、陝西省(74人)だ。また、嫌がらせを受けた人数が最も多かった地域トップ10は、河北省(648人)、山東省(384人)、四川省(296人)、遼寧省(266人)、黒竜江省(213人)、吉林省(201人)、湖北省(140人)、北京市(87人)、広東省(87人)、湖南省(85人)である。
2024年明慧ネットが報道した中共に中国各地で連行され嫌がらせを受けた学習者の人数 |
情報収集期間:2024年1月1日~2025年1月4日
1. 2024年、中共が学習者2828人を連行
明慧ネットの報道による統計によれば、2024年において、中国全土で2828名の学習者が連行された。その内訳は以下の通りだ:吉林省390人、遼寧省389人、河北省330人、山東省303人、湖北省192人、黒竜江省185人、四川省176人、広東省125人、湖南省122人。
迫害事例
1. 広東省興寧市:李卓忠さんと廖苑群さん夫婦が不当に10年の刑を言い渡され、罰金15万元を科される
広東省梅州市興寧市の学習者である李卓忠、廖苑群夫妻と廖娟娜さん、謝育軍さんの4人が、2024年4月に興寧市国保、公安局などの部門により家宅捜索をされ、連行された。7月下旬には興寧市検察庁に送致され、8月20日には梅県検察庁に移送された。2024年12月20日、梅県区裁判所は、李卓忠さん、廖苑群夫婦に10年の刑を言い渡し、罰金15万元を課した。謝育軍さんと廖娟娜さんにもそれぞれ5年の刑と罰金7万元が科された。
李卓忠さん(当時50代)は、かつて興寧市の中学校の教師だった。その妻、廖苑群さんも幼稚園教諭だった。夫婦は法輪功を修煉し、真・善・忍の法理に従って善い行いをし、心身ともに大きな恩恵を受けた。しかし、中共による法輪功への迫害が激化する中、夫婦は修煉を堅持し続け、過去に複数回の労働教養や残酷な拷問を受けている。
2024年4月19日午前8時過ぎ、興寧市公安局国保の幸政権、合水派出所所長の李某など7~8人の警官が、李卓忠さん、廖苑群夫婦の自宅に押し入り、鍵を壊して侵入した。警官らは3時間にわたり家宅捜索を行い、現金約20万元を含む財産を強奪した。その後、夫婦は興寧市公安局に連行された。
2. 湖北大学の張暁華教授が行方不明、学生たちが関心を呼びかける
元湖北大学図書館の管理者(すでに退職)、76歳の修煉者である張暁華さんは、2024年の旧正月前に湖北大学近くの三角花園劉家河小区の自宅で徐家棚派出所の警官によって自宅に侵入され、家宅捜索を受けた後に拘束された。その後、彼の行方は完全に分からなくなった。海外在住の張暁華さんの教え子は、この「道徳高潔で、他者を助けることを喜びとする素晴らしい教師」に対する関心を呼びかけている。
2024年6月には、張暁華さんが武漢市第一留置所の下部機関である康楽病院に秘密裏に拘禁されていることが確認された。
明慧ネットの不完全な統計によれば、中共が憲法違反、人権侵害を行い、法輪功を迫害し続けた25年間で、張暁華さんは武漢市内で修煉者を不当に拘禁する秘密の留置場(楊園洗脳班、蔡甸玉笋山洗脳班、武漢宝豊路女子刑務所など)でさまざまな拷問を受けた。
また、張暁華さんは武漢市蔡甸区裁判所により不当に懲役3年の判決を受け、武漢宝豊路女子刑務所では人格を侮辱する行為や、野蛮な強制給餌、暴行、睡眠剥奪など、人間の耐えうる限界を超える拷問を受けた。
3. 不当判決を受け続けた山東省の教師、王秀平さんの再度の迫害
山東省泰安市出身の61歳の修煉者である王秀平さんは、過去10年以上不当に拘禁されている。2024年3月7日、警官が彼女の自宅に侵入し、家宅捜索が終わると彼女を連行し、泰安市拘置所に不当に拘束した。それから2か月後、王秀平さんの家族は泰山区検察庁から起訴通知を受け取った。
王秀平さんはかつて山東農業大学附属学校の教師を務めており、1996年に法輪大法の修煉を始めたことで、心身が浄化され、長年彼女を悩ませていた鼻炎も消失した。彼女は「真・善・忍」の基準に従い良い人間であろうと努力していた。
しかし、1999年7月に前国家主席江沢民が法輪功を弾圧し始めた際、王秀平さんも激しい迫害を受けた。中に、度重なる逮捕や拘禁、家宅捜索、罰金の徴収、不当な解雇も含まれる。彼女は労働教養1回と、3度の判決で計10年6か月拘禁された。
また、山東省女子労教所では侮辱や暴行、冷凍状態にされるなどの拷問を受け、さらにペン先で手を刺されるといった非人道的な扱いを受けた。2022年12月25日に3度目の刑務所生活を終えた後も、地元の司法所や派出所の職員による嫌がらせが続き、彼女と家族の平穏な生活を著しく妨害している。
4. 河北省贊皇県の元裁判官杜国珍さんが不当な裁判に直面
河北省贊皇県の元裁判官である杜国珍さんは、石家庄市維明街派出所の警官によって連行され、5か月間、拘禁された。2024年9月12日には、石家庄市橋西区裁判所により裁判が行われ、判決はまだ出ていない。情報によると、橋西区裁判所は杜国珍さんの無罪を証明する確固たる証拠があるにもかかわらず、不当な判決を下そうとしている。
杜国珍さんは1963年6月生まれで、現役時代には「包青天」(公正で潔白な裁判官)と称されるほど、河北省贊皇県の市民や同僚から信頼を集めていた。数多くの積み残された案件や困難な案件を担当し、すべての案件を公平公正に処理した結果、いずれも異議なく解決された。また、家庭では「良妻賢母」として知られ、良き母であり良き妻であった。
しかし、1999年7月に法輪功が弾圧され始めると、杜国珍さんも他の修煉者たちと同様に迫害を受けることとなった。これにより、杜国珍さんは拘禁、連行、洗脳班への強制送致、さらに裁判官として案件を担当する権利を奪われるなどの迫害を受けた。
2024年4月18日午後8時から9時頃、杜国珍さんは石家庄市内の自宅で石家庄市維明街派出所の警官によって連行され、橋西区検察庁による逮捕状が出された。現在、杜国珍さんは石家庄市第2留置所に拘禁されている。
2024年6月末、維明街派出所の警官は杜国珍さんに対する「証拠」を捏造し、石家庄市橋西区検察庁に案件を移送した。8月1日、橋西区検察庁の検察官である李素娟さんは、杜国珍さんの案件を橋西区裁判所に持ち込み、裁判官の鄭麗君さんが担当することになった。
杜国珍さんは、地域の人々から「包青天」、同僚からは「杜鉄案」と称され、法を厳守し公正を重んじる裁判官として尊敬されていた。そのような人物が、ただ法輪功を修煉し「真・善・忍」の原則に従って心を修め、善良であることを目指しただけで、逮捕・起訴され、判決を受けることは理不尽極まりないことだ。これは中国司法制度の暗部を象徴しており、非常に荒唐無稽な出来事だ。
5. 『轉法輪』を学んでいる時連行された広東省の曾秀琼さん達6人に重い判決
2024年11月中旬、2か月前に不当に裁判を受けた広東省梅州市梅県区の6人の女性学習者が重い判決を言い渡されたことが確認された。
判決内容は以下の通りである。
曾秀琼さん(59歳):5年6か月の判決、罰金9万元
謝国芬さん(62歳):4年6か月の判決、罰金7万元
李利珍さん(64歳):4年の判決、罰金6万元
張桃鳳さん(47歳):2年の判決、罰金3万元
劉梅芬さん(43歳):1年の執行猶予付き判決(1年半)、罰金1万5千元
黄淑珍さん(75歳):1年の執行猶予付き判決(1年半)、罰金1万5千元
2024年4月17日午後2時過ぎ、梅州市梅県区国保の警官と程江鎮派出所の警官が梅県区程江鎮扶貴村の曾秀琼さん宅を急襲し、7人を拘束した。警官は曾秀琼さん宅の法輪大法の師父の写真や大法書籍などを押収し、謝国芬さんの数千元に及ぶ法輪功関連の紙幣も押収した。邓さん、李姓さん、鐘さん、冯さんも含まれていた。彼女たちは『轉法輪』を学び、法輪大法の「真・善・忍」に基づく修煉を行う中で不当に連行され、梅州市梅県区検察庁および裁判所に送致された。
2024年9月29日に行われた裁判では、3人の弁護士が全員無罪弁護を行い、修煉者たちもそれぞれが法輪功の修煉による恩恵について証言した。彼女たちは「私たちは罪を犯しておらず、私たちの行動は合法です」と主張し、裁判官らに対して「悪事に加担しないで下さい」と忠告した。
(続く)