【明慧日本2025年4月24日】広東省広州市在住の法輪功学習者・趙穎さん(81歳女性)は、法輪功を実践したため、3年6カ月の不当判決を言い渡され控訴したが原判決を言い渡された。2025年2月頃、広東省女子刑務所に不当拘禁された。法輪功(ファールンゴン)は世界の人々に親しまれる精神修養法であるが、1999年以来、中国共産党によって迫害されている。趙さんは1997年1月に法輪功の実践を始め、健康と精神状態の改善に役立ったと信じている。趙さんはかつて江蘇省淮安市の中国銀行で会計士、業務部副部長、課長級監査役を務めていた。
事件の詳細
2021年4月26日に、趙さんは、法輪功に関する資料を配布したとして連行された。5月11日に高血圧のため釈放された後、警察は趙さんの自宅で頻繁に嫌がらせした。
12月12日に迫害による精神的プレッシャーは趙さんの健康を蝕み、自宅で意識を失い、膀胱ガンと診断された。趙さんは2度の手術を受け、複数回の化学療法と免疫療法を受けた。
2022年12月8日、趙さんの家族は海珠区検察庁から起訴されたという電話を受けた。海珠区裁判所の1人の裁判官と1人の職員は、2023年2月22日に趙さんに起訴状の写しを手渡した。起訴状では、検察側の証拠として2点が記載されていた。1、2021年4月21日、天河区棠雅苑住宅地E2ビルの外にある電動自転車のカゴに法輪功の資料を入れたこと。2、2021年4月26日、天河区易梦縁マンションまで自転車で行き、法輪功の資料を配布するつもりだったこと。
2023年3月、趙さんは弁護士ではない親戚に弁護を依頼した。弁護人は裁判所に出廷したものの、趙さんの案件記録の閲覧を禁じられた。その後、裁判所は趙さんに何度も嫌がらせを行い、出廷して裁判を受けるか、自宅で審理を受けるかと聞かれた。趙さんはどちらも拒否した。
一方、趙さんの家族の弁護人は、広州市政法委員会の書記と天河区警察の局長に書簡を送り、趙さんが法輪功の資料を配布したとしても、それは表現の自由を行使した行為であり、いかなる法律違反にも当たらないと主張した。
2024年8月1日、趙さんは江蘇省淮安市の故郷への旅行から戻った際に再び連行された。天河区警察は趙さんを「逃亡未遂」という理由で不当に連行した。趙さんは、2023年2月22日に与えられた1年間の保釈期間は既に終わっており、いつでもどこでも自由に旅行できると主張した。警察は依然として趙さんを天河区留置場に拘留した。
9月5日に、趙さんは海珠区裁判所で裁判を受け、10月29日に懲役3年6カ月の不当判決と5,000元の罰金を受けた。趙さんは広州市中級裁判所に控訴したが、12月30日に、同裁判所は原判決を維持する判決を下した。裁判官は趙さんを「逃亡を図った」と非難し、「社会に有害である」とした。
趙さんは膀胱ガンに加え、心臓病、糖尿病、高コレステロールなど、数々の深刻な病気にも苦しんでいる。しかし、このような病状と高齢にもかかわらず、当局は2025年2月頃に趙さんを広東省女子刑務所に移送した。家族は趙さんの身体を心配している。
(続く)