【明慧日本2024年12月14日】ドイツ・ゲッティンゲン市に本部を置く人権団体「被迫害民族協会(GfbV)」は11月28日、「中国の法輪功学習者は引き続き不法に拘束されており、法輪功学習者・丁元徳氏の解放を求める」というタイトルで、ドイツ語と英語によるニュースリリースを発表した。リリースは、中国共産党(以下、中共)が法輪功学習者(以下、学習者)に対して犯した国家犯罪を非難し、迫害の責任者を法的に追及するよう求めている。
同人権団体のジェノサイド防止および保護責任担当のジャスナ・カウスヴィッチ氏は、ニュースリリースの中で次のように強調した。「中国政府は、25年以上にわたって続いている法輪功学習者への迫害を直ちに停止すべきです。中共が犯した国家犯罪は、基本的人権を侵害し、国際法に違反しています。迫害の責任者は、中国の法律および『国連拷問禁止条約』に基づき、法的責任を追及されなければなりません」
同人権団体は、中共に対して学習者の丁元徳さんと、信仰を理由に一年前に不法に判決を受けた他の全ての学習者の即時解放を求めている。ニュースリリースでは次のように指摘されている。「昨年の欧・中首脳会議の前夜、中国政府は、(中国)東部の山東省日照市から来た22人の学習者に対して、一連の形式的な裁判を行い、彼らを不当に有罪判決を言い渡しました」
2023年11月28日、五蓮県法院(裁判所)は日照市五蓮県の学習者・丁元徳さんに対する不当な裁判を行い、2023年12月15日、丁元徳さんに3年の実刑判決を言い渡し、1万5000元の罰金に処した。姜海波さんをはじめとする21人の学習者の裁判が五蓮県裁判所で行われた。12月25日、五蓮県裁判所は、洪梅霜さん、郭欣さん、姜海波さんなど21人の学習者に対して不当に懲役刑が言い渡され、それぞれに罰金が科された。これらの学習者に科された刑期の総計は51年7カ月に及び、不当に徴収された罰金の総額は22万8000元に達している。その中で、洪梅霜さんは5年半の不当判決を受け、1万元の罰金を科され、郭欣さんは4年3カ月の不当判決を受け、3万元の罰金を科されている。
これまで、同人権団体は、中共による山東省日照市の学習者に対する大規模な迫害を強く非難している。2023年11月27日、同人権団体は初めてドイツ語と英語によるニュースレポートを発表し、日照市当局による学習者に対する大規模な強制連行と不当な裁判を厳しく非難した。ニュースリリースでは次のように指摘されている。「学習者の丁元徳氏および他の学習者に対する不当裁判と不当に連行する行為は、いずれも違法であり、荒唐無稽である。この共産主義政権は、自ら学習者に対する迫害に法的根拠がないことを十分に理解しており、この偽りの法的芝居は、24年間にわたる中国政府による学習者への無情な弾圧の一環です」
「脅威に晒されている人々を支援する会」が2023年11月27日 発表したプレスリリースよりスクリーンショット |
その後のプレスリリースでコズウィッチ氏は、「私たちは丁元德氏の家族とともに立ち、丁元德氏を釈放し、2023年5月に釈放された彼の妻を守り続けるために活動を続けます」と強調した。そして学習者の丁元徳さんの息子、丁楽斌さんへのインタビューを掲載されている。「父は、中国の坐禅法である法輪功を信仰しているという理由だけで、五蓮県の裁判所に違法に裁かれましたが、裁判には何の法的根拠もありませんでした。 父は拘禁されている間、法輪功を中傷する洗脳施設に強制的に入れられ、奴隷労働を強いられました。 拷問を受けた可能性があります。 さらに、違法な拘禁中、父は中共の良心の受刑者からの生体臓器収奪に直面し、命の危険にさらされています」
その後のプレスリリースでコズウィッチ氏は、「私たちは丁元德氏の家族とともに立ち、丁氏を釈放し、2023年5月に釈放された彼の妻を守り続けるために活動を続けます 」と強調した。
「脅威に晒されている人々を支援する会」の理事長および人権委員の一部は横断幕を掲げ、中共による法輪功への迫害を直ちに停止するよう求め、すべての学習者との連帯を表明した |
プレスリリースはまた、「中国政府はドイツ国内の中国人人権活動家に対する国境を越えた弾圧とスパイ活動を強化している 」と述べている。プレスリリースはさらに、学習者・丁楽斌さんの証言も引用している。「中共は、私が公然と両親の救出作戦を継続的に行なっているため、私を黙らせようとしています」
最後に、人権活動家のジャスナ・コーズヴィッチ氏は、ドイツ政府は中共の弾圧を逃れてドイツに住んでいる人々を積極的に擁護しなければならない。 良心の受刑者の権利のために立ち上がることを求めた。「我々はまた、ドイツの政治家に対し、中国政府代表との会談において、拘束されているすべての学習者の釈放を要求し、学習者やその他の良心の受刑者の権利のために立ち上がるよう求めます」