【明慧日本2012年8月2日】河北省の泊頭市裁判所は先月18日午前9~11時、秘密裏に開廷した。傍聴者の2人だけが中に入ることを許可され、裁判所は2人の弁護士を指定し、弁護を行わせた。法輪功修煉者・王暁東さんは北京の弁護士に弁護してもらうようにと求めたが、裁判所は許さなかった。王さんの母は同じく北京の弁護士に依頼したいと言ったが、同様に相手にされなかった。王さんの姉は弟のために弁護するよう求めると、裁判官は「話をするなら、お前達は出て行け」と脅かした。王さんの母と姉は最後の列に座らされ、しかも柵を隔ててはっきりと見えず、何も聞こえないまま、11時に終廷 した。
当日の午前8時頃、泊頭市裁判所は普段より警官が多かった。開廷した後、裁判所の20メートル範囲内に30~40人の警官とパトカーが6、7台も配備された。9時40分頃、一般案件の当事者は厳しい検査の後で裁判所に入ることができた。
事件の概要:
2012年2月25日明け方、王暁東さんは自宅で泊頭市公安局の警官に連行された。その後、同村と隣村の300数世帯の村民は連名で請願書を提出した。周官屯村の主任は村民委員会の公印を押した上で、人柄の良い王さんを釈放するよう要求した。このことは国際メディアでも広く報道されている。
泊頭市の政法委員会(610弁公室を直轄する組織)・610弁公室・公安局は怒り、王さんの家族と連署した村民への報復を行った。現地の鎮党委員会が開会し、すべての村幹部に、法輪功を口汚く罵り、法輪功に反対する態度を表明するように命令した。周官屯の村中に法輪功を中傷するスローガンを貼り、村民に連名の証言を変更するように強制した。
その際、王さん妹・王暁美さんも泊頭市の警察に連行され、不当に労働教養を強いられた。警官は王さんの兄・王俊傑さんを連行することを企てており、俊傑さんは仕方なく家を離れた。
7月2日の朝、警官は周官屯へ行き、王さんの家族に弁護士を代えるように脅迫したが、王さんの母は承諾しなかった。警官はまた家族に、司法官に賄賂を贈るようにそそのかしたが、家族は陰謀を見抜き応じなかった。警官はまた王さんの姉のところにも行った。
7月3日朝、警官は再び周官屯へ行き、2度も村幹部を王さんの家に行かせて、王さんの母に面会に来るよう強制したが、王さんの母は拒否した。
7月3日午前8時過ぎ、政府関係者は兄の俊傑さんに帰ってくるように電話をかけた。俊傑さんは「弟(王暁東さん)を帰らせたら 、私も戻る」と伝えた。
7月5日、程海弁護士は泊頭市の裁判所が弁護を妨害していることを、王さんの家族に知らせた。